紀泉高原
墓の谷から地蔵山、鹿路坂を下る
2024/03/03
単独



和歌山市から日本遺産に成った紀泉高原縦走路への取付きルートは何処も痛みや駐車スペース等の問題が多くなった
安定した大関橋から墓の谷行者堂、青少年の森コースも、古来営林署が整備指定したコースも大雨で道が無くなった状態でした
鉄塔管理道が残りそこを登っ行くコースに変わりつつあったが、ヤット災害復旧と谷整備から登山道が整備され出した

目的は水害対策のようだが、古い古道の登山道も整備して復旧されるそうだ
その現実を目で見ようと、工事が休まれている日曜日に現場を訪ねた

 
 
  
三月三日の日曜日、母たちの願いをかなえると言う墓の谷行者堂への参詣者は多い
今日も大関橋駐車場は満車でした。
谷工事の車の為の駐車スペースが有りいつもより狭くなっていた

市道を奥畑に向かって登る
奥畑地域も住民は激変して常住される方は少ない廃村手前だ
水道も無かった地域だったが、村人が去ってから上水道を引く馬鹿たれ和歌山市だ
まだ、別荘として移住した方も有ると聞き何やらうれしい

  

大福山分岐の小川地蔵、牛の売り買いをする昔の博労と牛の事故死を弔う牛神さんなどは、地元民の健康歩き拠点です

さらに奥には田や畑、凄く昔は民家も有り奥畑と呼ばれていたと言う
今は、井関橋と呼ばれる18丁分岐から墓の谷林道へと入る
墓の谷とは母の谷が訛ったとか役の行者の母が住まいしたとか伝説が有る
  

丁石も残っていいて地元の紀泉高原整備ぐるーぷが、川の中や土石の中から掘り起こし幾つか探しでしてくれたが、
再度の水害で流され今は二十一、二十二,丁石と一丁石残っているのみだ
井関橋の横の笹の中に埋まる十八丁石も無事だと聞くがまだ探せていない

墓の谷行者堂に急ぐ

  

十八丁から行者堂迄の間の川向うに石積みが有る所が有る
長年、畑跡だろうと思っていたが、私に紀泉高原の昔を教えてくれた故西川翁は、奥畑の民家跡と教えてくださった
今も地形図には民家に破線が下る。この付近から紀伊村方面に最短で行けた道が有ったのだろう
                                  
行者堂で手を合わせ、谷道を登る
日曜日でも工事中だったが、作業監督は快く通してくださった
工事法や工事の意味などを話してくださり、最後は元の歩行者道は残してくださるそうだ

いつもよりは踏み跡が有った
日曜だから通れるだろうで登られた方が多かったのか??

  

直川道に突き上げ、青少年の森に向かう

  

墓の谷分岐⇒紀伊方面分岐⇒六角堂と登る

もっと登山者と出会うと思ったが時間をずらしたためか出合は無い

青少年の森も人は無い

  

写真の机位置で一人ご飯を食べていれば数人の登山者が山中渓方面から来た
私を見つけて休憩もせず引き返していった
何やら気まずかった

縦走路から回り込んで地蔵山ピークに行く 
地蔵山ピークは、記憶ではゴミ箱と土管を置いた灰皿が有り見晴も有ったような記憶が有る
最短で大福山方面には踏み跡道が有ったが今は無い

一本の倒木が山頂を塞いでした
そんな関係で人気が薄れたのか、又は次ぎに行く図根点を山頂とした記事が増えここが忘れられたためだろうか

 ⇐山頂

山頂の倒木と尾根に有った道に生えた雑木の枝を払いながら図根点に踏み跡を追った

図根点石


図根点は地形図をより正確に書くために位置よりも標高を正す意味で作られた点石です
紀泉高原に図根点が多いような気がする
この地点466m位置を地蔵山と記していたが、ここは地蔵山山頂では有りません図根点位置です。と書いた札が出来てからそれは無くなった
出来てから標高を測るのではなく、466m位置に図根点石を作るのかもしれない
ちなみに、三角点は標高より緯度経度位置を正確に測っているとか、標高は図根点の方が詳しく測ているのだろう
地形図にはそれを表さない  
山中渓方面と東尾根道分岐に自然発芽の梨の木が有る
その横に見晴らしが出来椅子が作られている
休憩していれば2組の方が地蔵山を訪ねてきた
訳と意味を言いながら地蔵山最高点を教えた

 
井関峠方面には急坂の道と関電道の巻き道が有る
今日は急坂の道を下った。
ロープ補助が有るほど急坂だが、私的には巻き道より安全と思っている

井関峠まで一息で歩いた

 

井関峠から鹿路坂(ろくろさか)と言われる林道を下る
この鹿路坂も昭和の戦後に新しく道が付けられたとか
元々は、鹿が通れるような小道だったようだ、前出の西川翁が教えてくれた
ついでに、私が若いころに西川翁は大福の名水はどれほど日照りが続いても水は枯れないと教えて呉れた記憶が有る

遺跡の地蔵から、大福の名水、井関橋と下る

  

18丁の井関橋
 

健康歩きの方に話しかけられ、山の話や工事の話と会話を交わしながら、大関橋に帰った
時間は早いが、私のバイクがポツンと一段が残っていた 
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