叉剣山1377.2mと荒谷山1267.2m 2009/03/31 ショウタン+2 |
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西大台ヶ原から派生する滝口尾根、少し前までは人を寄せ付けないような厳しい尾根だった。 その様子が大台ヶ原から尾鷲に続く尾鷲道のマブシ嶺(コブシ嶺)から東ノ谷向こうの西側にその山容を見せる ソノ滝口尾根の最南端が荒谷山で一つ手前が叉剣山だが一昔前と違って林道が開通して 叉剣山はハイキング登山の山に 荒谷山は少しはルートが出来上がってはいるがマダマダブッシュのかつての姿を残している 今でもこの荒谷山は好き者が挑戦する山として待ち受けている 話せば長いがこの山に初挑戦したのが我が師と慕う玉岡憲明代表の新宮山彦ぐるーぷだ ルートは難しく坂本ダムの吊り橋を渡り南から二回の挑戦で山頂を極めたという ソノ時の記録には生々しい記録が書かれていた。林道が開けたとは言えルートはマダマダ厳しい荒谷山である |
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二ツの山の登山口は700m程度しか離れていない。叉剣山は2ヶ所の登山口はあるが私たちは登山口道標が無い南側の登山口から取付いた。叉剣山と荒谷山の登山口の様子をカシミールで見てください![]() 「この地図の作製に当たっては、国土地理院の承認を得て、同院発行の『測量成果』を使用したものである。(承認番号 平20業使、第543号号) |
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![]() コースタイム 往路 1時間10分 復路 50分 叉剣山は本当に初心者が登るに楽しい山だ。景色は最高だ、西に大峰山脈の全山、東には台高山脈が見渡せる 問題は登山口の確定だがR169の小橡(ことち)から登る林道から取付くがこの林道名は知らない 2ヶ所有る登山口の一ヶ所には道標があるが、南から登る緩やかルートにはテープがマークされているだけだがこちらの方が登りよい 目標は1088mのピーク北280m付近にテープが巻かれている 南から登るルートは本当に整備された良い道だった。何も書く事はない。コースで写した写真を貼っておこう 注 荒谷山も叉剣山もR169上北山村河合からザンギリトンネルを抜け左手に取るとルートが分かりよい |
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登山口から真南のピークを目指す。ピークは直ぐ前に見えている。目の前のピークから北東にテープに導かれ登って行く 左手に見える大峰の山々は日本アルプスにひけの取らない残雪の姿を見せていた 登山口とコースの状態 |
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ルートは本当に整備が進み笹が刈り取られ、滑りやすい所には階段が作られ、少し急な所にはロープが補助的に張られている 天気を当てれば景色は最高、大峰山脈や台高尾根を見晴らすだけでも満足が行くと思われる |
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三等三角点叉剱
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山頂で大台ヶ原方面や大峰山脈の景色を楽しみ登山口に帰った。 |
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荒谷山1267.2m 荒谷山は滝口尾根の最南端にある三等三角点於古谷の有る山だ。大台ヶ原尾鷲辻からはせる尾鷲道のマブシ嶺(コブシ嶺)から西、東の川向こうに巖稜がそそり立つ山だ。ド素人の私などこの巖稜は先ず登れないだろう。だが我が師、玉岡憲明先生達が坂本ダムの吊り橋を渡り南から巖稜尾根を越えて二度の挑戦で山頂を極めた記録を読んだ時いつかは私もと心に決めていた 南からのコースの前に先ず北からのコースで登ってみた ![]() 軌跡はシマヤン提供 往路タイム2時間20分 復路 2時間 |
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荒谷山と叉剣山の取り付きは地図上でもよくにている。荒谷山の登山口には何もマークがない。 今回、同行のシマヤンが目印のためプレートを掛けていたが、カシミール測量でザンギリトンネルから1.8km北側に向かった地点だ この山は何も難しい事はないが、力の目安として中級以上の力がいるだろう コースは単純で、難しくはないが、5ツのピーク越えはいずれも急傾斜でコル部分はいずれも痩せている 問題なのは笹ブッシュがひどい事だが、背丈を超える笹は方向を失いがちだがコンパスで方向を定めればそう難しくなかった ブッシュも笹のみの笹ブッシュ、いつもの棘と戦いながらのブッシュやシダに埋もれるブッシュの事を思えばブッシュも叉楽しい 多くの先人達が残したテープは右往左往した様子がうかがえるが私たちは行き帰りに何の問題もなく登れた 一番コース取りに慎重になったのは広尾根と書いた部分の登りだったが大形獣(おそらく鹿)が踏み跡を残している ブッシュ好きなら問題のないブッシュだ(ショウタン感覚) 登る人が少ないこの山はルートの真ん中に鹿だろうか、笹を重ねた寝やが2〜3ヶ所見受けられた 登山口と先人達が残したテープがあった 一つ目のピークから北東に下って行くがこの付近はもう立派な踏み跡がある が いきなり急斜面を下り込んで行く、 どの地点も東側は垂直に近い状態で注意がいる。途中で木の生命力を感じる杉の木があった。 生きようとする自然の生命に感動する木が二本あった。 倒れて途中で根を出せない杉や名知らずの木は残った根で自分を支え枝を上に伸ばしている。何年経っているのだろうか |
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そんな事を思いながら登っては行くがヤブコキと言うよりも藪泳ぎ状態で両手で笹をかき分けて行く 思い思いに打たれたテープが所々に現れる。私は動物の踏み跡を基本に一つ一つピークを目指して登って行く 下り込みは必ずコルを目指した。 藪のため景色は見えづらいが東の下に東の谷が見晴らせる、切り立った山肌は流石滝口尾根だ |
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一番問題なのは五つ目のピーク、この南側は小さな巖稜です。ロープなど必要がなかったが慎重をきすなら有った方が良いかもしれない![]() 最後を登り詰めると思ったより広いピークだ、ど真ん中に鎮座する三等三角点、於古谷 その横に朽ちた山名版が有った 訪れる人が少ないのだろう。低山だが秘境の荒谷山、いつまでもこの姿を残して欲しい |
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三角点於古谷 の記
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30分ばかし食事休息、来た道を引き返したが、帰りの方がルート取りが取り良いような気がした |
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復路は2時間、降り出した小雨で足下が滑ったが思ったより簡単に登山口に帰る事が出来た 戻る |