行仙宿山小屋と行仙岳3っの登山口
1226.9m
2007/10/13
ショウタン
曇り

縁有って知り合った新宮山彦ぐるーぷ、11月3日に開かれる下北山村の国道169号線崩落事故修復記念行事の、
大峰、奥駈道自然の旅(主催 下北山村 協力、新宮山彦ぐるーぷ)のコース下見と、行仙宿小屋補修荷揚げに2007年10月13日〜14日と行仙宿小屋に泊り行った。13日は小屋修復用の砂利と砂を持ち上げる
早朝に和歌山を出て8時に補給路登山口に着き、指定のあった位置まで砂を持ち上げていると、バラスを採取した玉岡氏(GP代表)と山上氏が到着、3人で1時半過ぎ頃まで作業をした。
玉岡氏は83歳、山上氏は78歳と高齢にもかかわらず30kgのバラスや砂を急登な道を指定地まで持ち上げる。
二度三度と往復、休む事を知らない
この間二人の方が笠捨山に登ると来られ行仙宿まで10kgの砂を揚げて頂いた。
二人とも屈強で快諾して下さった事は登山者の心の証として本当にありがたかった。
ここでお礼を申し上げたい。作業が終わり、私は行仙宿山小屋に、玉岡、山上両氏は途中休息所の修復をして帰路についた。
小屋で休息をしていると砂持ち上げに協力して下さった方が下山、二人で山を語った。

時間がある2時過ぎから3つ有る行仙岳1226.9mの登山口の白谷トンネル西口、東口の登山口を廻る事にした。

トンネル東口は一般的な登山口として知られているが、西口はほとんど知られていない。又、補給路は最近国土地理院MPにも載り知られる所となった。
トンネル東口からは急登ですが整備状態がよいがおもしろみが少ないし階段が多い
トンネル西口は未整備、苔むした谷を登り自然の登山道、最近植林帯が間伐され少し歩きよくなった。
テープが打れた登山道は苔むしたコース。途中の岩清水は美味しい事この上ない。急登でもある
行仙宿山小屋補給路登山口はやや急登ではあるが整備状態がよい、階段を登った所にある御神水は水量も多くこれまた美味しい、笠捨山には最短距離で登れる

各登山口から行仙岳までの時間は1時間強と変らない。私個人的には急登で自然道のトンネル西口を登りたい。
登山口には看板がないがトンネル口左手直ぐの枯れ沢を登る。マークは打たれている。


コース
補給路登山口ー45分→行仙宿小屋ー25分→行仙岳ー10分→怒田宿跡ー7分→怒田の岩清水ー25分→トンネル西口登山口、トンネル内歩き15分

トンネル東口登山口ー45分→奥駈道出会いー5分→行仙岳ー20→行仙宿小屋



行仙宿小屋補給路登山口と行仙宿山小屋山小屋



山小屋から行仙岳までは道がよい途中の継の窟付近は東の見晴しは最高だ、
又反対にR425からこの付近を見るとすごい断崖絶壁です

継の窟付近


R425から見たこの付近


登って行くと東口からの登山道と出会うここからは5分です



行仙岳山頂は広くNHKや関電の電波塔がある。又行仙岳には三等三角点がありますが三角点は未整備で傾ている

三角点データー

標高 1226.87m
点名 大峰山
造標 明治37年7月10日
所在地 旧住所、奈良県吉野郡十津川村上葛川字里の奥2と同郡下北山村浦向字大峰山1230、俗称サダワイ
新住所、奈良県吉野郡下北山村大字浦向字大峯山1320番地 
北緯 34°00′15.8472 
東経 135°54′17.8063 
標石 15×15 高さ30(荒石部分12)cm正面西三等右筆。北及び南西角欠損

参考資料、大和の三角点を尋ねて、著者 上田倖弘 発行所ぶよう堂



ここで少しうんちくを書いておきます

大峰山=山上ヶ岳は点名は大峰山上で十津川村小森字行セン嶽223俗称行前 下に有る行仙岳1091.29mは点名行仙嶽です
ここで言う行仙岳は点名、大峰山で住所が点名となった物で有ると思われる。
古の浦向かいの人たちは大峰山と呼んでいたのであろう
私の想像ですが、此の行仙岳は大峰奥駈修験道の靡き19番で大峰山上ヶ岳と混同を避けるため行仙岳としたのであろうか
仙人が行を行った山の意か?三角点からショウタンの想像ははせる

山頂は多くの山名板があり見晴しがよい、他山からは電波塔がよく見え山の特定がしよい



行仙岳の北、釈迦ヶ岳方面の下りは急登そのもの足下もよく滑る


北に下りきると怒田の宿跡があり西口からはここに出る。
水の道標に沿って下る



水場まで5分と有るが私は7分かかった。この付近も整備はされた事があるのだろうが荒れて急登、虎ロープが張られていた



水場は本当に岩の間から湧き出、小さな窪みに水をためている。そして水は小さな音を立てて岩の間に消えて行く。
不思議な水場です。手ですくい呑んだがたまらなく美味しい



沢に沿って下って行く、テープが打たれている


水場から25分でトンネル西口、北側直ぐに出る


長い白谷トンネルを歩き東口に出て少し行くと階段の白谷トンネル東口登山口がある。
車は東口出口に20台程度止められる広場がある。
取り付きの階段からして急です。奥駈道出会いまで数回の階段がある整備された電波塔管理道です



道はよいがやや急登


奥駆道に出会い右手に五分で行仙岳、左手に20分程度で行仙宿山小屋です
私は明日の持経宿から行仙宿間のコース下見のため小屋に泊った



小屋は30人程度が泊まれる。囲炉裏が有り無人小屋とは思えないすばらしい小屋、トイレもあるが水場は小屋下10分と遠い
この小屋は新宮山彦ぐるーぷが管理運営しています。
中には非常用飲料水、非常用食料(有料)、毛布、とボランティアの手で置かれている.

非常用は一般食では有りません。あくまで雨で足止め、怪我等予期せぬ食糧不足用です
それも、確実にあるわけでは有りません。十分な水と食料の用意をなさって下さい


多人数で泊る場合はグループ代表の玉岡憲明氏に予約を入れる方が良いだろう。
他グループと重なる事が防げる最大40人程度は泊る事ができるが
気持ちいい所は、20〜30人か電話番号は私にメール下さい
夜にしとしとと雨が降り出した。囲炉裏に火をくべ(薪も用意されている)一人で呑むビールはたまらなく美味しかった

宿泊料は管理運営資金として一人1000円以上をお願いしたいと有る
なお携帯はドコモですが少し行仙岳方面に登った所で繋がる事を確認しています


14日に続く

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