南奥駈道行仙宿小屋
奈良県  下北山村
2004年11月2日 晴れ
ショウタン(単独)
近始めたパソコンで、インターネットを通じ、新宮山彦ぐるーぷが行仙宿山小屋の荷挙げ道の保守と、世界遺産登録記念に、庄川桜、の苗を記念植樹することを知り、参加、お手伝いする事になりました。
新宮山彦ぐるーぷの活動と行仙宿山小屋、についてHPをお借りして報告したいと思います。
 
11月2日朝四時、和歌山市を出発、下北山温泉きなりの湯に7時30分に着く、ここで知り合った山彦ぐるーぷの方と会う、
国道425号交通規制のため8時30分まで規制場所を通過、白谷トンネル横の四ノ川林道へ入り10分で行仙荷挙げ道、浦向道、行仙岳登山口に着く、(8時10分)、すでに電源開発の社員数名と参加者数名が先着、中には東京の雑誌記者や、京都大学の学生、大工の棟梁、山伏の先達、主婦、色々の方達だ、ちなみに私は電車の運転手、しばらくすると又数名が到着、会長さんが風邪の為これないとの事でリーダーは75歳の方だ、ちなみに会長さんはもう80歳を超えられているとの事、
各自の紹介の後直ぐに荷揚げ開始、勝手の解らない私は、マゴマゴしていると女性の方が背負子を貸してくれる。
すると今日の夜の食料らしい物2個が渡され、これと鉄筋10本を荷造り、20キロくらいか?他の人たちはすごい、この方達は人間か?雑誌記者の女性も眼を丸くしている。カメラマンさんは直ぐシャッターを切る、流石だ。そばに置いているザックをソート提げると持ち上がらない、後で尋ねると砂や小石でコンクリート用の物らしい、
 
 
登山開始、登り初めて5分位、しめ縄で飾られた水場がある。道は30度は有る急登りだ。だが流石に整備はきっちりと歩き良い
登山口

この付近からなめらかの登りだ。45分で小屋に着く。
 

行仙の小屋

一休みするまもなくもう明日、桜の苗木を植樹する準備に取りかかる人たち
ウロウロする私に別の背負子わたしてくださる。くみ置き水のくみ取りに行くとの事。
各自10L,X2本20L少し自信のある私が30L持とうとすると隊長が無理はするなと注意して下さる。
素直に2本の20Lにする。これが良かった。水場はなんと急坂だ、整備されていないとロープが必要な場所もある。
くみ置き水は会員の方や登山者、行者達が汲み挙げて下さるらしい。
汲み挙げるとポリカン番号と日時を記録するホワイトボードが有った。
ほとんどは会員さんが汲んで下さるようだ。

水場への道
 
水場とくみ取り風景
 
植樹準備や水汲みが終わり
さあ楽しい昼食だ。
なんとうれしい大好きなビールが配られた。(どなたの差し入れか、知らずに頂きました。ここでお礼申し上げます。)
もう一つ関心した事は氷でチャント冷やされていたことだ。誰かが氷りまで準備した事になる。ただ頭が下がった

小屋内の様子と参加メンバー



食事も終わり午後は浦向道の保守作業に入る
 
3手に分かれての作業だ。私は丸太を担ぎ指定の場所に、2、3度、作業用の丸太を取りに行ったり来たり、
又長い鉄筋や、杭を打ち込んだりしていると、記者の女性が、下側が手が足りないとの事、私が指名されて下る
もう、女性記者も作業員とかしている。この雰囲気が山彦らしい、
決めごとなど無く本当に好きな方達が好きで参加している、と、言う感じだ。奉仕の心すらない
純白無垢の心と思う。ただ感心した。
私の参加した保守地の階段
 
三時頃作業も終わり、皆さんが小屋に引き挙げる。
私は次の日、山歩隊の古ケ丸山、白倉山、登山もありここで失礼する事にする。
挨拶をして下山、
途中で男女の荷揚げ隊と合う。
夜の前夜際の弁当との事、後ろ髪引かれる思いで下山20分で登山口に着く
登山口で残りの荷物を挙げる方と次回の作業で会える事を約束して、帰路に付きました
 
感想
 
30年に及ぶ山彦ぐるーぷの努力と協力者の方々のおかげで一度は途絶えた南奥駆け道も見事に復元、
又世界遺産に登録されると言う大事業となり、継続は力なりとまさに思いました。
又機会を見て山歩隊も南奥駈けに挑戦したいと思います。
帰りに写した行仙岳