八重越しの道、番所山と黒山
2012/12/04
ショウタン

総時間4時間35分
@の地点迷いに注意

地図はマピオンにリンクしています
和歌山県日高郡由良町の東の端大引に石灰岩の露出した景勝の地がある。
太平洋に面し、海岸は山がせり出し、今でこそ海岸沿いに車道は走るが、その昔は山を越えて各漁村を繋いだ古道が今も地図上に残っている。そんな、古道の生活道に二つの山名を見いだし、歩いてみた
前回2012/11/20日にチョコット番所山を見てみたが、今回は由良町大引きから小引きに八重越の道を歩いて、海岸沿いの景色を楽しんだ。
  
今回大引きから番所山に取付いた道は、番所山にある青少年の家のオリエンテーリングやハイキングに使われる古道を登った。コノ古道は、どうやら番所山の山頂まで開かれた、古い農地に行くための物だったのだろう

大引西バス停の真横から細い生活道に入って行く。
所々に古い案内板が出る。それを頼りに小さな谷へと入って行く
  
小さな谷に取付けば、もう迷う事はないハッキリと小径が走り、古い階段が状態も良く残っている
行政が作った階段は、ペーパーで計算した物で、ショウタンは大嫌いだが、ここの階段は自然のまま、足運びが非常に楽だ。タブン作物を担ぎ降ろすために出来上がった道だろう
 
晩秋の紅葉を楽しみながら登るが、風が強く汗もかかない。
尾根に突き当たる頃、道標が出て、前回探した三等三角点、白崎を再度捜してみたが、上水道施設の中で見えない
  
上水道施設をぐるっと回って、尾根を標高点201mに向かう。
電波塔の横を通るが、ルートはハッキリしない、適当に通り、尾根を登ると、やがて小道が出て、石積みの古い畑が出る。全体的にこの山は、畑に開墾されている所が多い。半農半漁の集落が多かったのだろう。
石積みの横を登ると、古い道標にかえる岩とでる。この付近も畑跡だ
  
                                                  かえる岩
かえる岩は、大きな岩がいくつか露出した小さなピークで、見晴しもない所だ
付近を探索しが、付近は畑跡があるだけだ
山頂はだだっ広いピークだ
 番所山ピーク
番所山から尾根沿いを、黒山に向かうが、小径が走り岩が露出して雰囲気が良い。
途中に鉄塔が二ヶ所、風力測定のタワーが一つ建っていた。タブンここに風力発電が出来るのだろう
ここからの景色はよい
  
尾根道↑
  
一つ目の鉄塔付近から見た景色 下山予定の小引きの浜
  
北の海岸から登るルートがあったのだろう。道標が出た。
途中少し笹ブッシュが出るが、私には問題はない。笹を避けるにはほんの数メートル尾根を外せばいい
ほぼハッキリと道跡がある。分からなければ測量杭がランドマークだ
   重山を見る
                    小引方面↑
  笹ブッシュ
大引きの集落↑
やがてハッキリと、八重越道が表れ、一番高いピークから四等三角点に行くために尾根に乗り換える
  
八重越の道                 八重越ピークから尾根に乗る       小岩露出の尾根越えは雰囲気が良い
 
四等三角点、黒山
                         北緯33°58′37″.6264  東経35°05′40″.5127 標高239.46
                         所在地 和歌山県日高郡由良町大字小引字田子谷566番1

ここで、三角点名と山名を理解しないと、山頂はややこしい事になる。黒山ピークは測量点がある242mの地点だ
三角点から少し下り込んだ所でコンパスはキッチリ取ろう。支尾根に入り込みやすい広い尾根だ
その先で、赤テープが小さなピークにさそうが、そこは黒山ではない
その先、右手に10m程度の窪地がありその先のピークが、黒山だ
黒山の北下には、整備跡のある道が出る
  
迷いやすそうな広尾根           整備された八重越道           黒山ピーク

黒山ピークには、国土地理院測量杭があり、国土地理院測量マークがあった
黒山から東に下り込んだ所に、簡易に整備された階段道が出るが、引き込まれないように、この階段道はタブン、谷沿いの衣奈に出るルートだろう。尾根を進と小さなS字ルート、このS字ヶ所は行過ごしやすいだろうが、高圧鉄塔が出れば行き過ぎだ
道に拘らなければ、尾根からルートに下るのも良いだろう
  
八重越し道                  少しシダが出る                鉄塔道標、尾根に出る
この付近からのトラバース道は少し羊歯が生えているが、問題なく通れた
道成りに下って行けばいい。途中で現在地を間違えかけたが、測量杭に沿えば問題のないルートだ
  
小道から外れた↑             地図道は尾根越えだが    ↑      道は右手谷に下る
舗装路終点出でると、そこから左手西に、石積みの下道を尾根を越えて行く
  
舗装路終点に出合う            左手道に入り                 尾根を越える

尾根を越える付近は、やはり畑跡だ
  
尾根越え付近

小さな尾根越え付近は雰囲気がよい。風も遮り、一人昼食は早い。
二メートル程度のヤヤ傷んだ道をくねくね下ると、小引きの集落が表れる
後は、車道をぶらぶらと景色を楽しみながら、大引に帰るが、この日は強風が吹き、道に波飛沫が舞い雰囲気は最高だった
 
コノ白崎海岸、大引、小引、間はスイセンが綺麗な所で、もう少しすると海を見ながら歩くのは最高だろう
白崎海岸の白い岩は、二億年前の有孔虫フズリナの堆積した化石だそうだ
 
白崎海洋公園の道の駅でコーヒーを飲んで、店員さんと話し込んだ
今日は天気が悪い、お客様で八人目、冬はまるでヒマだ。町営だが店じまいの話があるそうな
最高の景色のこの付近だが、規則が多すぎて遊ぶに面白みが足りないのかも

そんな話の中、山が好きなら、門前の大岩に行ったらと教えてくれる
地図でその事は知ってはいたが、何なのか知らなかったショウタン、店員曰くに、大きな石があり化石を探した
小学校の遠足で行ったが、記憶は薄いという。帰りに寄ろう。即決ショウタンだ
とにかく車まで、景色を楽しみながら、テクテク、
 ←立巖岩(たてごいわ)↓

              海洋公園付近↓
              

 ←海猫繁殖地の大碆

 大引西バス停
重山と大引↑
山と海を楽しんで4時間半、久々に心洗れる美しい海の景色と山を楽しんでだ
サア、門前の大岩に行こう
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「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、
数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50m
メッシュ(標高)、数値地図10mメッシュ(火山標高)及び数値地図5mメッシュ(標高)を使用した。
 (承認番号 平23情使、 第799号)」