トンネル東口から弥山と迷ヶ岳周回
下山は名知らず尾根
2009/07/07
寺ちゃんとショウタン
コース略図


「この地図の作製に当たっては、国土地理院の承認を得て、同院発行の『測量成果』を使用したものである。(承認番号 平20業使、第543号号)
コースタイム
行者環トンネル東口07:25-一の垰(一の多和)08:20-西口出会い08:55-弥山10:30〜11:05-迷ヶ岳12:52-塩壺谷吊り橋15:30

国道歩き2時間30分
梅雨の晴れ間を縫って弥山のオオヤマレンゲ観賞とチョット、バリエーションを組んでみた
時期は梅雨、現場の状況を見極めながらの登山でしたが予定のコースの逆回りでしたが上手く周回できました

  
今日のコースは難しいだろうと少し早く家を出た。R309の登山予定口の塩壺谷の吊り橋に6時過ぎに着いたが、雨脚は強い
この雨でこのコースを登るのは無謀登山と言えるだろうと、塩壺谷からの登山はあきらめ行者環トンネル西口登山口に向かった
西口登山口も雨足が強い、北海道からの方が一人登山を考えている。しばらく状況見て天気情報から天気は回復するだろうと判断して、距離は遠いが安全度の高いトンネル東口から登ることにした。

トンネル東口を直ぐに右手にはいると大きな広場がある。そこに車を停め、林道を少し進むと道標のある階段の登山口がある
この登山口は行者環岳や大栂山,高塚山の登山口として利用される方が多いだろう
奥駈道の一の多和(一のタワ)に突き上げる。歩きよいが弥山には距離がある、が自然林の感じは西口よりはるかに良い
又このコースの尾根は論所の尾と言い天ヶ瀬からの登山道として栄えた時期もあったようだ。このコースも歩いてみたい物だ
                                  東口登山口
  

               途中急傾斜もあるがブナ当の自然林は綺麗なコースだ         一の多和の少し西に出る
                      
ここまで私の足で55分だ、
大峰奥駈道を弥山に向かってユックリと花などを楽しみながら歩くと35分で西口登山道との出会いに出た。
途中の高塚山や大栂山分岐地点に踏み跡が出来上がっていたのには驚いた。以前はササが生えて朽ちた看板が落ちていたのみだった。奥駈け出会い(西口からの出会い)に来ても雨は止まないがずいぶんと小雨になった
いつものコースに一人だけの足跡、おそらく西口から登った北海道の方だろう。三角点測量を仕事にしていた方と言っていた
途中の景色は苔が濃い緑、この時期に見せるこの緑は素晴らしい

             奥駈け出会い                   苔むした森
  

                       弁天の森には三等三角点聖宝が有る         弥山小屋
                      
奥駈出会いから1時間30分で弥山だった
三角点聖宝の記
基準点コード TR35135271401 
点名 聖宝 
冠字選点番号 寒 18 
種別等級 三等三角点 
基準点成果
成果状態 正常 
地形図 和歌山−山上ヶ岳 
測地系 世界測地系 
緯度 34°10′45.313                   
経度 135°55′43.225                  
標高 1600.49 m                       
基準点現況
現況状態 正常 20070802 
所在地 奈良県吉野郡天川村大字北角峯中159番地
通称 聖宝
選点 明治36年5月9日
設置 明治36年6月15日
観測 明治36年8月27日
所有者 天川村
小屋の管理人は下山中だったが代りの方が避難小屋前を提供して下さった。ここで服装を整え昼食、コースの検討に入る
雨はずいぶんと小雨になる、時々は雲が切れだした。天気は回復するだろう。先ず山頂のオオヤマレンゲを見に行くが雨が止みそうだ。カッパを脱ぎ迷ヶ岳(ザンギ平)に行こうと話が決まる。山頂の弥山神社裏から倒木帯を通り修覆山から迷ヶ岳(ザンギ平)を目指す。ザンギ平から弥山には二度、鉄山から弥山には数度の経験はあるが、迷ヶ岳に向かうのは初めてだ
コースは知っているつもりでも、途中で少し踏み跡を見失い、ウロウロ、だが通るたびにこのコースに踏み跡が出来ている
タダ初心者や地図読み、コンパスを使えない方はこのコースは迷いが多い、安易に行くべきではない

小屋前から弥山山頂の弥山神社裏の倒木帯に入る 倒木帯も随分優しくなってきたが
  

                       マダマダ倒木は行く手を遮る所もある        修復山から北に迷ヶ岳が見えだした 天気が回復した
                      
修復山から迷ヶ岳や頂仙岳が見えだし時々日差しもある。朝の天気がウソのようだ。ここで慎重にコンパスを迷ヶ岳に取る
ショウタンはP1846mから迷ヶ岳の1695mに直接取りコンパス角度336度寺ちゃんは鉄山との分基点と思われる所にコンパスを合わす。方位6度。コンパスはこまめに合わす方が良い、ショウタンはめんどくさいといつも遠くに合わす。タダ自分の位置を失った時は分る地点、この場合は1846mから1695mの地点に取るといい。
       
寺ちゃんのようにコンパスを合わすのが正しい、ショウタンは地形の熟知からソウした。もし分岐点が分らず自分の位置を見失った場合はショウタンの取った所にコンパスを合わせその地点からコンパスの指す方向に地形を読みながら進むといいだろう
ショウタン達もGPSは各自持っているが極力コンパスによるコース取りに心がける
GPSを買った頃はGPSを多用したがやはり地図による山行のほうが面白い
GPSによる位置確認をすることもあるが、私の場合GPS電波が届かない谷間で自分の位置を失う事が多い
地図とコンパスはいかなる場合も正しい方向を示す。日頃の訓練がやはり必要だろう
                          修復山から迷ヶ岳間の様子の写真
                                       
                                           ここからの景色は良い 鉄山分岐と迷ヶ岳の中間地点
             

途中に岩稜が出るが上手く捲ける                        迷ヶ岳の山肌、広尾根だ
    
                                   
                                    迷ヶ岳 山頂付近 
                    
天気は完全に回復した。戻るのも時間が係る、と予定の尾根を下ることになる。
今日コンパスについてくどくどと書いたのはこの下り尾根の特定に時間が係ったからだ
素直に、尾根がハッキリする所にコンパスを合わせて尾根を特定すればいい物を地形があまりにもフラットだから横から捲こうとしたから一時自分の位置を失いかけた。反省、
                        
途中でああだこうだとコースに自信が無くなったショウタン、寺ちゃんは自信たっぷりとコースを読む、
やはり下り尾根の特定は難しい

この下り尾根は急登だ、今日のような日に良く登らなかっと思うくらいの急登、この尾根で滑落死亡事故が起きている
安易に登ったり下ったりすべきではないだろうが面白みは十分だ
P1062m手前からの分岐は高度と地形で簡単に分った
この尾根上で写真は少ないが尾根の様子を載せておこう

                              迷ヶ岳からトサカ尾を少し下る
                 

                地図小さな岩稜から見た鉄山と正面に見えるバリコヤの頭や稲ヶ岳、大日岳
   

               小さな岩稜の下にテープが出た。
            

                 

                植林と自然林の堺を下る          1062m手前からはせる尾根は細く踏み跡があった
            
                    塩壺谷に渡る橋                     R309を2時間半
            

最後の国道歩きが今日のコースで一番しんどかったことは言うまでもない
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