弥山川ルート 双門の滝と石の双門、下山は天女の舞から国有林地峰下山 2009/09/01 寺ちゃん、ショウタン |
ガーミンの軌跡略図 注意 現在、巖の双門への目印、道標等は取り払われています 「この地図の作製に当たっては、国土地理院の承認を得て、同院発行の『測量成果』を使用したものである。(承認番号 平20業使、第543号号)」 |
石の双門 天女の舞 |
弥山川ルート、ここは関西の山のルートとしては一度は登ってみたいコースだろう コースそのものは上級者のリードが有れば初心者でも行くことは可能だが体力は半端な力では登れない 何度もこのコースを登ってはいるが、行くたびにコースの状態は変わっている 新しい階段が出来たと思うと、山が抜け道が無くなり大きく高巻いたりと、全体としては整備されたとは感じるが、 やはり危険な状態の所がいつも現れる。ここ数年前に新しいハシゴが掛け替えられたが、このハシゴ素人の私から見ても 溶接が頼りない、つまり素人溶接のような部分がある。ハシゴ登りは必ず三点支持で身を確保する方が良いだろう 設置してくださった行政には申し訳ないが率直な感想です |
今回、双門と天女の舞を同時に紹介するが、双門も天女の舞も静かな所、過剰なテープを打ったりしないで地図で位置を読み静かに景色や自然の偉大さを感じて欲しい。 先ず、双門ですがこれをあえて石の双門とタイトルしたのは双門の滝との混同を避けるためです 正しいネーミングは双門です。 この存在は1999年版の昭文社の山と高原地図から知ることとなったが、岩稜地帯でショウタンの能力では行けないと思っていたし、双門がどうゆう物であるかも知らなかった 今回、夕日の衛兵のホームページから双門を知ることになり、我が山友の奈良の爺々さんが私より一足早くここを探し当てた。寺ちゃん行くかい、ゆくゆく、の一言でこの双門を探訪することになった。 同じ行くなら、もう一つ、弥山川合ルートで最高の景色と美しさの、天女の舞を訪ね、ここから地峰を下山した 1999年版昭文社地図の切り抜き |
朝起きると足が重い、昨日の13時間に及ぶ仕事がそうさしたのだろうか、相棒寺ちゃんも店の水道施設が壊れ夜おそくまで電気屋さんにつきあったという。お互い体調は100%ではない コースタイム 熊渡り07:05-一の滝09:30-双門の滝11:00〜11:10-遭難者のレリーフ11:26-双門分岐11:30-双門(迷い含む)12:15〜12:45-見晴し尾根13:08〜13:35河原小屋下14:30-ナベの耳15:00-天女の舞15:35-弥山川入り口17:00-熊渡17:30 総時間 10時間25分 |
国道309号の熊渡から林道を白川八丁の入り口に向かって歩く。通常30分だが今日は40分の時間を要した(下山時の様子も伺ったが)下山は白川八丁入り口の右手に出来た新しい林道に下山予定だ 白川八丁はいつも通り美しい、いつも通り一の滝に向かう、一ヶ所橋が落ち大きく高巻いていたが、この高巻き、少し手前の尾根をモット大きく捲く方が、少しは体力がいるが安全だろう。 熊渡り 白川八丁に 白川八丁 右岸に取り付き 落石に押しつぶされた古い梯子の残骸 橋が落ち高巻く 一ヶ所渡渉が有る 対岸の道標 岩の蟹這は様子が変わって簡単に成っていた 川から尾根に入る橋 一の滝は水量が無く迫力がなかった 一の滝前の吊り橋 ここからの尾根越えは一汗流す ↓ ↓ ↓ |
吊り橋からは梯子の連続、弥山川コースはここから大汗を流す所だ、山肌を這い登り岩をくぐり、梯子、浮き根の痩せ尾根と続き、直登梯子を登り切るとトラバースの空中ハシゴ、見晴しは最高だが、ここからもう一汗かかなくては成らない 浮き根の痩せ尾根、ここは注意が要る 長い階段と 空中ハシゴ 梯子から見た稲村ヶ岳 一ヶ所岩を登るがここの鎖は命を預けないように、シッカリと岩を登ろう。ショウタンがグイと引くと鎖が外れた 上でアンカーに鎖を留めているU状の金具のねじが外れ落下していた。不必要と思われる物を外して直して置いたが保証の限りではない。鎖はあくまでも補助的に持とう この鎖場から左手に裏双門が見える。この岩稜(仙人ー)の割れ目の向こうに双門があるのだ、裏側から容易に近づけない |
鎖場を登り浮き根斜面を登り切り,階段を下るとそこが双門の滝のテラス(仙人ー前のテラス)だ,10分ばかし休憩して 双門の滝 千石ー 又急登を梯子や山肌を這い登るとルートより2メートル程右手に離れた所に遭難者のレリーフがある 遭難者のレリーフ シラヒゲソウの群生があった 途中の見晴し |
遭難者のレリーフから30m(距離)程度上に、下の写真の印がある。(旧ルートの梯子側に入るとこれを巻くことになる 今は新ルートの方に踏み跡が多い、)私も勝手看板を揚げた。 ここからコンパスを45°に取って30m程度で巨木にワイヤーがグルグル巻きにした木がある 付近に捨て置かれたワイヤーが有るから直ぐに分るだろう。少しテープも打っておいた |
ワイヤーの巻かれた巨木からコンパス角80°で谷を越える。谷の上にワイヤーが通っている。このワイヤーの先に根をむき出しにした倒木がありこの倒木からコンパス角40°で右側を下に降りると双門が口を開けている テープ有り 倒木の右手を 下に降りる 見事な双門が現れる 表側から見る 裏側から見る 双門の位置がハッキリせず少し迷ったがコースから10分も有ればこれる距離にある。 見事な双門は訪れる人も少ないのだろう踏み跡も薄い、二人だけの世界を楽しんだ タダ、双門はクラックが走りいつ落石があってもおかしくはない状態、行いの悪いショウタンは双門内の立ち入りを遠慮した 双門の上に登ってみた。背は1.5m程度に痩せていた。ロープが有れば裏双門側に懸垂してみても面白いだろうが岩の上級者の出来る技、ショウタンには力不足を感じた 遅い食事を楽しみ、急坂を登り返すその瞬間に、双門から一個の落石が大きな音を立てて落下していった ここに入るには最低ヘルメットがいるだろう。 谷を戻り、再度コンパスで角度を調べた。 |
GPSの軌跡は100%の精度ではない略図として下さい |
ルートに戻り、迷い岳に突き上げ、迷い岳から直に河原小屋に下るつもりが(http://www.syotann.com/tetusenmayoi.html)お疲れショウタン、通常ルートで河原小屋に向かった 通常ルートも結構アップダウンがあり河原小屋手前まで1時間を要した。 これじゃ迷い岳越えも時間は変わらないだろうとブツブツ、お疲れショウタンです http://www.syotann.com/misengawa080831.html 河原小屋に立ち寄らず、河原小屋手前の迷い岳からの下山尾根先に有る看板正面のテープの巻かれた所からナベの耳に向かって古道を弥山川合ルートに登り返すhttp://www.syotann.com/tetusenmayoi.html 河原小屋手前、100m位?右岸に写真の古い看板がある 左岸にあるマーク この看板正面を登る |
弥山川からナベの耳への道は現在廃道だが少し前まで国土地理院に載っていた ごく一部古道跡はハッキリしないがソノ跡が残る。先ず右岸にあるこの写真の正面のテープが巻かれた所から取付く(テープは無くなることが多い) 直ぐに道跡が現れるが直ぐに無くなり、小さな谷沿いを少し登ると谷の反対側に古道跡が見える。 ここからは薄いが踏み跡と古道跡が有ります。クネクネやまっすぐに上に上がったりと道は続き、綺麗な森状態になると古道跡は緩やかにナベの耳へと登って行く ←ナベの耳の川合ルートに出て、栃尾辻に向かって下る。 カナビキ尾根の分岐から少し下りP1518mのピークの右手東側を巻く、踏み跡がトラバース状に付いている この付近はブナが特に美しい、ショウタンは大峰で一番綺麗な所だろうと思っている 巻き終わると広い尾根分岐に出る。この尾根の根本付近を天女の舞と呼んでいる ここでフルートなど演奏すればもう空から天女が舞い降りそうな気分になるだろう 実際、我が山友シマヤンやノブヤンはここでサックス奏者の演奏を聴いたとか カナビキ尾根分岐 P1518mの巻き道 天女の舞を見上げる 天女の舞から地峰を北へと下って行く、自然林帯は綺麗な森だ 植林帯にはいると急坂や間伐材が少しありやや不満があるルートだが、今後踏み跡はそれをなくすことを期待したい 1030m付近で林道が出て下って行けば弥山川ルートの入り口に出る 弥山川ルート入り口 林道歩きはイヤな物だが満足感がそれを打ち消していた。少しお疲れ気味のショウタンでしたが、満足、満足ルートでした |
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