金剛山
妙見谷沢
2018/08/09
4人

登り総時間8時45分から12時30分
下山13時20分から15時25分
距離約8km
金剛山妙見谷は沢遡上も、登山道でも登れ、夏は涼しくイワタバコの花を楽しみながら登れる、金剛山では唯一私の好きなルートだった。
所が
私の仲間が、イワタバコを楽しもうと妙見谷に入ると、アララ、大きく荒れすごい状態だとのニュースが飛び込んできた
一昨年、去年、今年と大雨がそうさしたのだろうが、倒木、流木 土砂と登れば上るほど其の状態がすごい。
今は登山靴は、ドボン覚悟で登れるだろうが、殆どは沢靴で登るのが望ましいようだ。
尾根を高巻きながら登れば話は別だが、それは涼しい沢とは大きく違うルートと成ろう。
金剛山千早登山口駐車場に炉端山友会四人のメンバーが8時半に集まり、沢装備で妙見谷に入る
谷ゲートまではいつもと変わらない。
イワタバコもゲートを越えれば右手に健在だったが
  
夏場なら必ずあった踏み跡が無い
沢の入渓点をすっかり忘れ、小さな小屋が道下にある其の先だと知る仲間、
 
沢に下れば、こんなに土砂が多かったのかと??記憶をたどるが1mは土砂が盛り上がっていた
最初の6m斜漠は3m程度に5mの飛瀑の滝も3m程度と滝下が埋もれている
5m飛瀑に設置ているロープは信頼が置けると私はゴボウで上るが、一人はフリーで登っていた
小さな連滝は何時もと変わらない
 
妙見の滝に出ると、そこは土砂堆積と倒木が滝下にたまり、盛り上がって、滝が小さく見える
3m程度は盛り上がっているのかも
 
妙見谷が始めての会員に、妙見滝攀登を提案したが、今日はやめておくと左岸巻き道を登る
滝上は左岸右岸と小さな棚を登山靴でも歩けたが、それは流され完全に無い
代わりに、滝した分岐で右岸側に大きく高巻くルートが出来ていた
元々のルートだが、その道は誰も利用しなかったが、今はそこを通られているようだ
 
滝上少しの間は両壁の土が流されゴルジュのように美しくなり、沢登りならルンルンと楽しい
所が、登れば登るほど倒木、流木が目立ちだす
だが岩の剝き出るところは土が流され美しくなっている
若い二人が、サッサと登っていった

遡行図を書けない私だ。サワナビにリンクさせていただこう
  

  
だんだんと巨木や巨石が沢を埋め此処はどの滝だったか全く記憶に無くなった



正面に一枚岩状のスラブが出来、其の上は切り立った谷に成り、地形図から此処は何処の状態に成った
記憶から、ゴロ石があった斜面状の所だろうと思ったが、もう少し上で尾根に入ると危険覚悟で直登した

所が、登れないこともないが、不安定に積み重なった小さなゴルジュ状の土砂谷は、落石をおこす事よりも、一つの石が抜ければ谷ごと抜け落ちるかもしれないと、一枚岩まで敗退して下るが、これが不安定な状態でライニーマロープで確保しながら、一人ひとり下り、落石を避ける意味から、トラバースで左岸側に逃れる
最後に釣瓶ロープで下山したがWに成ったロープは目標点まで足りず、6mmロープをもらってトラバースだ、足を乗せるだけで落石が出そうだ
エーイとロープを持って飛び移った。
ルートが分からず、GPSで現在地確認をしたが、これが地図を読み取り間違って、植林の中をバリエーションで登った
同じ登るのなら、補助ロープの設置方を覚えながら登ろうとしたが、すばやい女性はスタコラ登ってしまった。
 
後で分かるが、写真のスラブ横に有る谷に入りそのまま登るのが本流で、ルートも昔のルートだ
植林の急斜面を登りきれば、千早本道に出て、自衛隊道を避け、すこしでも階段を避けて山頂売店前に出る
名知らずの花が迎えてくれる。今金剛山の花で検索をかけて見た
 
多分 マネキクサとシモツケだろう
 
山頂で少しづつ泡茶を分け合って乾杯だが、今日のスタイルは金剛山の異端児で、横目で眺める登山者達、
ドロドロになった姿は金剛山では似合わない
下山は文珠尾根とした
文珠尾は先で道が多く別れるが妙見尾根に下る方は少ないだろうと、妙見尾根に下った
先ず、文珠さんと知恵をあずかる神様に詣でる
其の先から文珠尾根に入る。
私達は文珠さん横の踏み跡から尾根に乗った

踏み跡も濃く、整備も有るが尾根上だけでもすごいルートで、何処も階段を整備している
脚を痛める確率が高い階段を避け少しでも自然道を選びながら下る
最初の981m地点は隠しピークでこれは巻き道だろうと巻いた
南側に釣り込まれないようにコンパスは小豆にあわせた
 
流石金剛山、カサブランカの花まで植えられていたが、良くぞ悪戯が無い物だ
妙見谷方面は踏み跡が急に薄くなり自然のままで、歩くに楽しい
これ以上の整備を望まない私だ

妙見尾を下る方達のほとんどは、モノレール沿いを沢横道に下るようだが、私は読図を楽しみたいと、ゲート入り口にピタリと降りる事を提案した
尾根先は
左右2m範囲が降り良い尾根先だ。久々に神経を尖らせた

モノレールから先でピタリと踏み跡が消えるが、大きな間違いは無いが、焦ると降りるところは全てロープ懸垂だろう
上手くゲート横に下れた
してやったり
 
千早駐車場はヒッソリとしている
曇りで、沢内は寒さを感じるほど涼しかったが、沢の両端に咲いていたイワタバコの花はほとんどが流され無くなったいた
自然災害の猛威はすごい物だ
金剛山、葛城山も多くの谷が荒れているという
災害が増えだした。
豊かな便利な生活を求めた副産物だろうか??
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