子の泊山、906.7m

2008/01/14

三重県紀宝町
コース時間
登り
山彦コース
登山口-1時間40分-浅里辻-35分-山頂
下山
尾根コース
山頂-1時間30分-登山口


写真をクリックすると子の泊山全登山図にリンクします

2008/1/14、十二支会に入会したショウタンは登山の大先輩達と子の泊山(紀宝町)に登りました。十二支会とは故今西錦司博士が48年前に(昭和35年、1960年)子の泊山で仲間数人と発足、子と付く山が全国的になく(登山が出来るような山)、それを機会に、年に一度干支の名の付く山に登るを目的に発足したという。子は5巡を迎える今回も子の泊山となった。5巡の目、還暦を迎えるショウタンは何かの縁と不思議を感じている
流石、48年とも成ると発会式に参加した人はないが、延々と継がれてきた十二支会は今西錦司先生の山への思いと、日本山岳会をリードした.。心を忘れず今もその心で登山を続ける高齢者の仲間だ。山頂で今西錦司流万歳とヤッホーが叫ばれ、慶事が行われる。今回は還暦と喜寿そして卒寿の祝いがなされ卒寿が2名いたことに驚きを隠せない。とにかく身は老いても心は少年少女のように若く、流石、岳人の集まりと驚きを隠せなかった。
登山ルート
登山ルートは沢山あるが、二手に分かれてのルート、高度差が有る山彦新道ーコースと、550m付近から登る尾根道登山コースに別れた
ショウタンはもちろん山彦新道コース、コースタイムは山彦新道コースです
下山は全員尾根コースとなりました。
総勢80名を超える大グループの登山、ショウタンは山彦コースのサブリーダーとして、全員の安全を願っての登山です
この行事の協力グループはもちろん新宮山彦グループが協力してくださりました。
山頂で暖かい、豚汁を炊き出してくださりました。
本当に新宮山彦ぐるーぷのみなさまには頭が下がります

浅里登山口付近から見たヤケー

R42号を新宮から紀宝町に熊野大橋を渡り、熊野川(新宮川)の左岸を浅里に向かって12km進むと浅里集落に出る。浅里集落から林道桐原浅里線にはいる。この林道入り口には立派な子の泊山への道標があった。
浅里から4kmで橋があり林道が別れる。左手の林道にはいると200mで登山口がある
車は2カ所有る駐車スペースに、上手くおくと10台程度はおけるだろう
下山口の尾根登山コースには、分岐をさらに右手5kmで尾根登山口、尾根登山口からさらに2km奥にも登山口がある
浅里登山口は標高300m、尾根登山口は標高550mです
標準登山タイムは、浅里登山口、山彦新道コースは2時間10分、尾根コースは1時間45分です
又、浅里登山口から続く林道から飯盛山を巻き登る事も出来る
大きな地図に乗せておきました。(地図をクリック)
子年の今年は子の泊山への登山者が多い
登山口には紀宝町の歓迎幕が張られていた
登山口から西ノ谷川に沿って登る
道は良いとは言い難い

西ノ谷川を二度三度渡りながら登る
一つ目の滝を左に見やり
植林帯の中を進むと、二つ目の滝に出る。
この滝から山彦新道が始まるが、目の前のヤケーを越える高度差は250mと一気に登る急登です
急登を直登し
岩稜帯に出ると左に巻き気味に登る
コースには道標がある
やがて又直登する
今回のために新宮山彦ぐるーぷが張り替えてくださったロープ場を登る ↓
ヤケー途中から振り返ると烏帽子山や、妙高山、太平洋に、熊野川が美しく見える
やがて岩稜のコースに出て
痩せ尾根を注意深く登る
浅里辻に出会う。
尾根道登山道とここで出会い、尾根道登山道を登ったBグループはすでにここを通っていた
首塚や二つのピークを越え林道に出る

最後のピークを登り切ると

←首塚
子の泊山山頂に出た。
山頂は他の他山者や、十二支会、新宮山彦グループのサポート隊、又今回の大登山隊が登るために紀宝町から職員が応援に駆けつけてくれていた
新宮からは元市長が登られ山の名の起こりと歴史を語ってくださった
子の泊山概要
子の泊山は907.6mの一等三角点の山で、北の方向に世界遺産に登録された修験の道の釈迦ヶ岳、笠捨山、玉置山の南奥駈道及び大台山系、西には眼下に熊野川を挟んで白見山、熊野古道の大雲取山、小雲取越え遠方には、法師山、野竹法師、、東には大蛇峯、大鳥帽子、熊野灘に南には、一等三角点の烏帽子山の大パンのラマが望める

山名の起こりの諸説
1,カモシカが子を産みに来て泊った
2,昔の帆船が新宮の沖から見て子の方向(北)にこの山がある所から、(北になる地点から北に進むと熊野川に出る)
3,落ち武者が寝泊まりした山から寝→子になった
との諸説があるがさだかではないと言う
又、登路コースの尾根には、蔵光山(子の泊山)に立てこもった新宮十郎幸家の配下が、源頼朝の名により討伐された首塚(75人)がある

山頂からのパノラマ釈迦ヶ岳方面

三角点の記

等級 一等三角点
点名 子の泊山
山名 子の泊山
緯度 33°47′40.4832
経度 135°55′49.6576
標高 906.72 m
所在地 三重県南牟婁郡紀宝町大字和気字ナベラ谷72
所有者 紀宝町(産業建設課)
選点 M,20年8月?日
埋標 M28年8月8日
観測 H9年9月12日 GPS
柱石長 0.81m
下方版石 0.45m
昭和60年5月30日傾斜改埋
保護石 地上保護石4個
下山
下山は順次尾根コースを全員で下る
80歳を越える会員にとって下りは慎重にくだらなければ行けない
浅里辻から東に尾根を進み途中の標識から尾根コース登山口に向かう
山頂で頂いた新宮山彦ぐるーぷの豚汁、
グループのみなさんは後に残り、山頂の整備片づけをしてくださる
順次下山に付く
←尾根からの下山標識
私は登山口から紀宝町の職員さんに浅里登山口まで車で送って頂いた。
初めての十二支会、楽しく過ごし、先輩の話を聞く事は最高の勉強になりました
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