、長峰山脈支尾根、西ヶ峰縦走
2011/10/18
単独
西ヶ峰と言っても所在地などは分からないだろう
今回の西ヶ峰は、和歌山の長峰山脈の支尾根にある小さな尾根だ、付近には生石ヶ峰や鷲ヶ峰コスモスパークなどが有名だが西ヶ峰はマイナーなピークだ
所在地は、海南市から黒沢ハイランドを越えるR424沿いにある
峰の斜面はミカンの栽培が盛んだが、ダンダンと放棄面積が増え、今回も下山尾根の最上部は畑が放棄されたようだった
登山口は、マピオンの力をお借りしたい(和歌山県有田郡有田川町大字西ケ峯)
  
ガソリン代の節約と、駐車スペースの心配からスクーターで長峰山脈の、黒沢牧場横を越え、R424の西側に有る、西ヶ峰集落の目標尾根下まで行った
尾根下でミカンの収穫中の奥様に、訳を話してスクーターを置かして頂いた
小さな車なら路駐が可能だったが、マッイイカ
尾根先の農作業小屋まで畑道を登り、農道から取り付きを探す
少し巻き込んだ所から、尾根に入るが、入れば歩きよい
直ぐに細い作業道が出て、直登していった。と、コンクリ舗装の農道が出る
楠谷池の保守道だと聞いた
ここからの取り付きが、スマートだろうと地図に載せておいた
  
舗装道から尾根を登るが歩きよい
途中で石切場跡らしい物が出る。付近の段々畑の石積み石を切り出した所だろう
廃棄された果樹園が左手に出る頃から、古道が測量されていた
 
登って行くと、少しは生え込みもあるが、ほとんど尾根は写真のように広く切り払われ、歩きよい
あそこがピークだろうと二度程だまされ、地図を見てアララ、読図が甘いと、マッイイカで三角点に向かう
三角点は綺麗だったが、三角点ポールが外され、20mほど離れた位置に転がっていた
点横に、立てておいた、ここに古いVHSテレビアンテナが有ったようだ
見晴しはないが、電波通りのよい山なのだろう
地図を眺めながら、コンビニ弁当は美味しい
基準点名、西ヶ峰、
北緯 34°05′56″.1020 東経135°16′07″.6973 標高614.20 選点 明治36年5月26日
所在地 和歌山県有田郡金屋町大字西ヶ峰字菖蒲1404番地

  
コンパスを合わせ、地図通り尾根を下る
単純尾根だ。四等点北山付近は、尾根が複雑だ、谷の池を上手く越えるコースを描きながら尾根を進と、アララ林道が出た
どうやら林道は。三角点北山の下の池、水ヶ峰池に続くのだろうと想像したが、地形を見ながら慎重に歩く
点名の北山ピークは527mの測量点だろうと、林道横から測量点に向かったが、単なる植林内、何のマークもなかった


四等三角点 基準点名 北山、北緯 34°05′24″.0289 東経135°16′06″.9558 標高504.61
所在地和歌山県有田郡金屋町大字小川字北山2084-39
  
林道を歩くと、綺麗と言えない茶色の水をたたえた、水ヶ峰池の横を通る
堰堤を通り、林道をパスして、正面の尾根に這い登る、
三角点北山は、分かりよい、500m等高線の付近だし、尾根の曲がり角
読図から簡単に探し出せた
北山から三等点白岩谷の尾根のコースは、谷越えで行こうと、尾根を西に進む、倒木もあったが問題はない
谷越え付近に田のマーク、耕作を放棄しているだろうと想像したが、何とこの山中で綺麗な田が有った
美味しいお米が取れるのだろうな、小さな池も有り、用水には水が豊かに流れていた
少し苦労して田の畦に乗る
 
農作業小屋裏から尾根に乗るが、直ぐに間伐材で歩きにくい
測量されたのだろう、測量跡はやや歩きよく、測量マークに感謝だ
いつも、後少しでマッイイカの悪い癖、今回は慎重にコンパスを取り現在地を探る
ダンダンと下って行くと、尾根も歩き良くなり、地形も分かりよい
小さなピークを登りきると三角点があるはず、息を切らせて登る

 

アレ、三角点が無い、どうして、ここだ間違いがない ???
と、三角点によく似た形の石が2ヶ所に分かれ横たわっていた??
ウン 廃点かな、イヤそんなはずはない、基準点閲覧のページには三角点は載っていた
2つを並べてみた
点石だ間違いがない、何故、どうして
 丹沢山系、塔ノ岳の点石

よくよく調べると、丸くなった頭付近に點点の字が見える
以前、唐沢で抜き取られた点石を見たことがある
抜き取り放置した物か???
と、足に固い物が、つま先で掘り返すとよく似た石が出た
ワーヲ、これは三角点ではないか、周囲を掘ると、丸くなってしまった頭部分、片隅に三の字が読みとれた
山角点だ、転がった三角点、頭が削られた三角点、どうしてだろう
初めて見たこのような三角点、訪れる人も少ない山頂だが、謎だ、

三等三角点 点名 白岩谷 北緯34°04′52″.1532 東経135°15′25″.8924 標高396.17 
所在地 和歌山県有田郡金屋町大字小川字白岩谷2566番地
選点日 明治36年5月24日
 
とにかく下山だ、尾根に拘り、尾根先から林道に入ろうと、ここは慎重にコンパスを合わせた
所が、コンパスはどうしても地形と合わない方向を示す??
地場が狂っているのか、来た尾根にコンパスを合わすが、方向がまるで狂っている
地場が狂っている。
来た尾根に地図を合わせ、地図を正置してみた
やはり、コンパスは狂っている。地場が狂う山なのか、
地図を眺める。
60mほど下に高圧線が北北西に走っている
ナルホド、この現象は、過去2回経験した
経験上、高圧線より50m程度上にいると、地場が狂うようだ
高圧線下ならその現象は少ない
おそらく、磁力線は上に向かってハート形の形で伸びるのだろう
一度、電力会社で訪ねてみたい
とにかく、高圧線が近くに有ると、磁場に注意が要るよう


尾根先に向かって下山するが、羊歯と小木ブッシュだ
右手の林道には6〜70mの標高差、林道に向い方向を修正するが似たり寄ったり
ジャ、一番大きな尾根を下ろうと、登り返すのもメンドイと、左手斜面をトラバースで下る
相当上まで果樹園マーク、果樹園があるだろう
と、取水の設備が尾根に出たが、コノ尾根下りは傾斜がある

さらに、トラバースだが、測量杭が有る
オゥ、これは道だ、で測量杭を頼りにトラバース、下に果樹園が見えた
  
果樹園内のモノレールに沿って下山したが、この果樹園、去年を最後に放棄したようだ
ミカンの実の摘果もなく、ミカン特有の斑点が出来ている
鈴生だが、動物が実を食い、食べかすを畑に転がしていた
コン付近も後継者が少なく、不便な農地の放棄が目立つ
作業道を民家付近まで下り、駐輪地点までR424を歩くが、オール上り
小さな雑貨店、覗くとアララ、ビールが置かれている
呑まずに歩けない、ビール下さい、店主は椅子に座り、そこから出してと言う、摘みは左の奥、小袋があると言う
エピせんべい、40円、これが美味い
ツイツイ二本、店主の老婆と世間話で、山の情報を得た
国道のない頃は、山道を歩いて客が来たと言う
外に出ると、下り尾根が綺麗だ
 
R424を歩く
村人は誰もかれも、挨拶を交わす
のどかな村だが、最後の西が峯集落への登り返しはモウフラフラ
朝話しかけた、収穫中の奥様が、傷入だがとミカンを置いてくださっていた
久々に、里山の雰囲気モリモリの、西ヶ峰尾根縦走、ショウタンの山歩きの原点を楽しんだ

追伸
下山は三角点白岩谷ピークから西に下り、林道下山がスマートだろう
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「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図
   画像)、数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図50mメッシュ
   (標高)、数値地図10mメッシュ(火山標高)及び数値地図5mメッシュ(標高)を使用した。
   (承認番号 平23業使、第2号)」