南アルプス 北沢峠から駒ヶ岳、鋸岳縦走 2010/09/13〜14 シマヤンと 2 駒ヶ岳から鋸岳、戸台大橋まで |
駒ヶ岳から鋸岳を見るとアップダウンは想像できるが綺麗で体調の悪いのも忘れてしまいそうだ 鋸岳方面にはノコギリと赤字で書かれいる 傾斜のある下りを踏み跡に沿って下ると直ぐにハイマツ帯に成りコースにはテープが打たれている ほぼ尾根上にあるが小さな岩や窪みは巧く巻き込んで踏み跡が続く、高山植物は再生が出来ない物がある。踏み込みに注意が必要だろう。気付けば雨が上がり綺麗な尾根が行く手に待っている |
コースは見た目より歩きよいが転倒に注意しないと落ちればアウトの両サイド、調子が出ないショウタンはより慎重に歩いた 岩歩きが得意なシマヤンは早い 岩室小屋に向かう 振り返れば駒ヶ岳は美しい |
針金が張られたトラバースがあるがショウタンでも問題はない。タダそのような場所を何度も経験しているからだ、 その先に鎖場が出た。見た目は傾斜があるが岩質がよい、17kgを背負っていても手には力が要らなかった 鎖までのトラバースの方が慎重になった 4時までに小屋に着く予定だったが、ショウタンの体調に合わせて30分ばかり遅れている 後少しで岩室小屋が有るはずだ、注意しながら左手を探すとシマヤンが小屋の屋根を見つけた 大きな岩を越えながら小屋に下る。ショウタンは疲れ果てしばらく尾根で休んだ 小屋に近づくと会話が聞こえる。屈強そうな女性3人と男性が先客でいた シマヤンはその間に水場の情報を仕入れ、水汲みの用意をしていた。 ショウタンはシマヤンの好意に甘えたが、貴方行かないのと一言言われたが、ハイダメなんですと素直に応える 水場は写真の所から下に10分程度で有ると言う。傾斜はきつく登り返しに苦労したとシマヤン、今日は本当に元気だ 元来小屋にはこの写真の所から水平に戻るのが小屋へのルートらしい コノ写真から左手、南に降ると水場があるという。今回は水量が少なく流れる水を岩にくっつけて溜めたとか 小屋 |
小屋について 2010年9月13日現在 石室の六合目小屋は石囲いの屋根が抜けた小屋だったらしいが、屋根が葺き替えられ床が半分作られている 床には詰め合わせて8人〜10人、土間は6〜7人と言った所だろうか 前日は10人程度が小屋に入り土間も利用したらしい情報を戸台で下山者に聞いていた もし満員なら小屋外にテントを張らなければいけない、ツエルトか迷ったがテントを持った テントは小屋上の大岩下に一張り、水場上の尾根に数張りできる 最低、土間用のマットは持たないといけないだろう |
余談 先客の女性3人はマイナーな尾根からバリエーションで登ったとか、途中で雨に合いビバーグしたらしい ビバーグの事を平然と言ってのける コースは石楠花とハイマツの大ブッシュで進まなかったとか、おまけに雨に合いビバーグしたが用意万端で快適だったという 二泊の予定だそうだが、我々より身軽い荷物、私達はテントは余計だったがやはりテント縦走の経験が少ないから無駄が多いのだろう 大きく反省をしたが、このコースはやはり、自分で自分の荷物を持てる力のある人、ロープワークが素早くできる事、岩が少し出来る事 10時間以上は歩ける人、等の力が要るだろう リーダーが良ければ行けるという安易な考えは危険を伴うだろう |
三時半に目覚め朝食後5時20分にスタート 早立ちの男性は4時に暗い中出て行った 小屋からそのままトラバースして水場上の写真のところに出て縦走開始だ 樹林帯から細尾根や草付きをアップダウンして行く、まだ胸が悪く今にも、もどしそうだがユックリ歩けば足には問題はない 振り返れば駒ヶ岳が美しい 前方には第二高点とその手前の枯れ沢登りが見える。体調から一抹の不安が出たがマッイイカだ |
正面に第二高点がそびえる↑ その下のガレ場を登るのがルートらしい、少し急な傾斜を下り込むと小さなコルに中の川と書かれていた 下から見上げるとシッカリとした石のガレ場らしい、そう落石の心配も無さそうだがここで岩準備、ハーネス、メット姿に成った 傾斜はソコソコだ、時々浮き石に足をやりオットット、下でシマヤンは落石に備えて登っている ここに水があると書れたページも有ったがこの日は水が出ていなかった フウフウ、やはりここはシンドイが、あっという間に山頂に出た 第二高点2675m 天気はもう最高だ、振り返れば駒ヶ岳、その横に仙丈ヶ岳、北岳から間岳と南アルプスの山々が美しい |
第二高点からコンパス通りには行けない 東の方向の踏み跡のガレ場を下る。落石注意で先にショウタンが下りシマヤンが続く 踏み跡は有るがハッキリとしない、ショウタンは途中からトラバース気味に、シマヤンは草付きの方向に下る トラバース気味は旧道で尾根を越えるらしいコースである事が下山後分った シマヤン方向にコースを変えるが、ガレ場のトラバースは注意が要る |
テープが打たれている 最後の小さなテープから想像して上に登り返すだろうと見てシマヤンがトライした 岩が柔らかく危険な登りだ この登りはショウタンはフリーでは無理だと判断した それにしてもコースが分からない、コルを下って探してみるとチムニー状の所に踏み跡らしい物が見つかり小さなテープが打たれていた ヤレヤレコースが見つかった。 時間は30分を要した 急傾斜で落石が心配される、ショウタンが登り安全を確認後シマヤンが登る コースは途中でトラバース状のジグザグに成るがこの付近だけは落とし物が多かった。たぶん落としても拾いに行く事が出来ないからだろうか シュリンゲテープ 帽子、マット、小物入れ 上から下を見る チムニー 鹿の窓が見える頃からトラバースで巻く↓ 上の方のチムニーには鎖が鹿の窓からつり下げられている 最後の部分は鎖よりフリーで登る方が登りよかった。 簡単だが岩登りが楽しめた 鹿の窓を越えると大ギャップからの尾根越え道の踏み跡が残っていたがロープが張られ通行を禁止している状態だった 鹿の窓を越え一休みするが正面に大きな鎖が岩に巻き付けられソノ岩までのトラバースが踏み荒れ○危だった 鎖は小ギャップに下るための物で急斜面に降ろされ途中からステンレスと継ぎ足されていた 鎖の支点岩から見た鋸岳、後少しだ↓ 正面に鎖が見え垂直に登る ギャップは本当に小さくリュックも置けない程度だ 左右に落とせばおそらく下まで転がりそうだ 先ずシマヤンが鎖横をフリーで下る。と言うのは鎖までのトラバースト上部の太い鎖が持ちにくそうだからだ ショウタンは途中まで下り、シマヤンが下から鎖を取りよい状態にした 鎖で下った 懸垂で下る人も多いのか鎖にロープやテープの支点があった 小ギャップから登り返す岩の様子 黒線が鎖 赤線の矢印部分がコース、先で棚 後はフリー |
シマヤンはリュックを持って鎖で登り、ショウタンはリュックを降ろし、トップロープで登る シマヤンが懸垂で下降して私のリュックを背負い今度は私の確保でトップロープで登った 体調が回復しない私をかばってくださるシマヤンに頭が上がらない 当分は師匠と呼ぼう。(*^_^*) ロープを始末して少し登りきるとシマヤンはすでに鋸岳山頂下に到達していた 待って頂戴、 |
鋸岳山頂は大パノラマ、富士山が見えたが直ぐに姿を消した 南アルプスの山々から中央アルプス、下る戸台川河原、最高の景色を楽しんだ 山頂と 間岳 北岳 仙丈ヶ岳 戸台川コースを見る 少し時間が遅れている 角兵衛沢出合いまでひと下りだ、コル上の出合い下に一張りのテン場があった そこで休憩と昼食、ショウタンは冷たい岩に横になり鋭気を養うがどうしても体調が戻らない マッイイカ、シマヤンはここでもカッパとロープを持ってくれ私の負担を軽くしてくれた テン場 沢の状態 角兵衛沢は戸台川まで1350mの高度差がある 一気に下るがピッタリの表現だ、落石はあまり心配がないが足の捻挫が心配されるコースだが時間が遅れている シマヤンは一気に下り、ショウタンはマイペース、河原で40分も待っていてくれた 私は標準タイム+20分 シマヤンは-20分だ 途中から唐松林になり、里山風の小道は下りよいがショウタンはもう限界状態だ 河原ではシマヤンが冷たい水とお茶で私を待っていた。さらに私の荷物を取ってくれた カラマツ帯 河原出合い |
河原の道はほとんどが抜けて無い 踏み跡や小さな石積み、テープ等を慎重に見極め河原を歩くが何度も小さな流れをを横切る もう地図を見るのもメンドイと感じる状態だが踏み跡や道跡を見分ける力はいつも通りだ 最後の堰堤で少しウロウロとしたが巧く林道に出て戸台大橋に出た もう限界のショウタン、シマヤンもう一泊しようよと、さくらホテルに泊り、ビールで盛り上がった ビールだけは快調だ、山はへたってもビールの量は、はるかにシマヤンを超えていた |
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反省 体調の悪いのはどうやら水不足が原因のようだった ポカリスエットやアクエリヤス等のスポーツ飲料を飲めない私はテント内で焼酎を飲み過ぎアルコール分解の水が不足していたのか それともソレゾレが原因で軽い熱射病が起こっていたのかも知れない 帰ってランチを頂く際に水を1リットルほど美味しく飲めた やはり水と塩分とアミノ酸類が同時に取り込めるスポーツ飲料の摂取が必要と感じた 飲む努力が必要と反省している |