伊太祈曽駅から大旗山ハイキング
2014/03/15
少し失礼な書き方ですが真実を書いています。
山で迷わないための気持ちで書いております

ハイキングに行かないかと知人から突然の電話、彼がなぜハイキングと首をかしめるほどハイキングには縁のない男だ
伊太祈曽駅から大旗山経由の大池遊園駅までの10km程度という。知人は私が山好きで有ることを知り、同級生でも有る
集合場所に行くと、もう一人の同級生が参加していたが、他のメンバーは、ハイキング慣れした人から、初めての人まで要るようだ
挨拶は有るが、コース説明はない。
最後尾をついて行くことにした。
  
駅前から和田川を渡り伊太祁曽神社の大鳥居をくぐってときわ山横の馬場を真南に坂を登ってゆく
通常ならときわ山の切り通しを通るか、坂の頂上付近から目的方向に入るが、とんでもない方向に行きかける??
コレは余りにも間違いがひどいから方向が違うと少しアドバイスした。
この坂の真上にお寺があって大きな庫裏があった所で、私の幼稚園が有ったところだが、登ってみるとそこには何も無くなり、広場と成って、石仏が片隅にあるだけだ。広く感じた庭の木もなく、一段下にお堂風の寺が出来、墓地があるだけだ
変わったな、なんて感慨深く広場を眺めた。
 
と、グループがマタマタとんでもない方向に向かっていた。
うーん ここでコースと地図は持っていますかとリーダーに尋ねた所、和歌山電鐵のホームページから取り出した簡易案内図、ハイキングや登山をこなしていそうな方に尋ねると、和歌山の山成る本の案内図のコピーを持っていた
うーん、危険を感じたが、マッいいか でコースを修正した
コースに乗ると古い道標が有るがどこに向かうの案内がない
 亥の森

危険極まりない案内で、この通り向かうと大谷峠を越えるルートになるが、我がリーダーは大旗山に向かうと信じているようだ
桜山下を通って、願成寺下に出るのだが、ここで大谷峠越えのルートにゆこうとするが、此処でもアドバイスだ
少し失礼を感じたので黙っていようと思うが、グループの山慣れした方が、本のコピーを出して見ている
とにかく大旗山取り付きの観音寺前まで車道を歩く
 道上3〜4mにある
観音寺手前にある由緒ありそうな石仏↑

此処が観音寺だと知るがそのまま車道を南に行こうとする
ここから入ると言わざるをえない
 
観音寺入り口と                        観音寺、トイレをお借りすることができる
観音寺からの取り付きは少し分からず、畑作業の方に尋ねた。
左手の作業道のコンクリの坂を登ってゆく。竹やぶの中や雑木の中の小道を登る
観音寺からの取り付き

途中に農機具や電気器具などが捨てられ余り綺麗なコースではない
途中に小さな花折地蔵が有るが見過ごしそうだ
 
暗い小道を登ると宝光寺跡の案内がありその手前の岩下に小さな地蔵さんが有るがコレ又見過ごしそうだ
此処は生活道だったのだろう
 
峠に出ると、初めて役立ちそうな道標が出て、山頂まで一息だ

山頂は見晴らしなど無いが、暖かく里山の雰囲気が臭う山だ
大旗山 楊柳山、の名があり、城跡でも有り多くの伝説が有る。
分かり良いのは、南朝方最後の激戦地でも有るというが、真実は不明らしい
我が家のルーツはこの山下にあるから興味のある山でも有るが、今回は多くを書かないでおこう
お昼を楽しみ、周回してビオトープ孟子に出る
コースには道標が有り分かりよいが、道標は痛みつつあった
 
大旗山(楊柳山)周辺にはため池が多い、周回途中にもため池が有りその上にも田の跡が感じられた
道成に歩くとビオトープへの道にでる
 
大きな地蔵前で休息して、廃屋前を通り孟子不動尊前に出て、孟子不動前を通らず反対側の山裾を池に向かう
やや大きな池の堰堤を通り鶴者峠に出る
ここから問題が始まった
予定では大谷峠を越えると言っていたが、道標の大池遊園山道コースに入った
経験済みのコースだが、途中の測量点がハリギリの幼木で通行が難しそうだ
 
大河内、伊太祈曽方面が優しいコースだ

此処は通るのが初心者には難しいと判断したのだろう鶴者峠まで引き返すことに成った
所が、途中でテープを見つけたのだろう。登山に経験豊かそうな方がその道に入って姿が見えない
間違っている引き返せと叫んだ。引き返してきたが、テープがあるからと杣道に入ってゆく
サッと読図してみると、方向的に行けそうだ。任そう。今日はただの参加者だ

所がテープが有るが、細いトラバースで躊躇する初心者、危険と感じロープを出して補助した
先に行ってしまった方が道がない、無理してゆくとブッシュが腰までるという
ショウタンもテープを探したが、どうやら迷いテープが有る
読図から行けるが、初心者には難しい傾斜が有る。
もう一度コースを探るがヤハリブッシュか急斜面だ。引き返そうという話になった
引き返すが、やや広い垰で方向が難しい。テープを探そうと思い思いに探しだした
危険だ。離れるなと大声を出してしまった。(黒い線の所)(紫線は出しゃばった)

此処で出しゃばる決断をした。私に任せて頂けますか
結果、紀の川市と和歌山市の境界尾根を大池遊園に向かったが、初心者にはブッシュだろう
地図を見るのがメンドイと所々でスマホアプリから現在地を探った。
二度ほど別尾根に引き込まれかけた。ヤハリコンパスを取ろう。コンパスを取った

電車の音が聞こえる
大池遊園が見晴らせる。ヤレヤレだ

ミカン畑に出て作業道を下って大池遊園に出た
 
初心者の迷いとはこんなものだろう
簡単な会社や本の案内図から山に入ろうとすることは危険極まりない
初心者は下調べをするか、コース経験者に同行を願おう
今回も迷いきれば、タブンだがひどい目にあったことだろう

こう言うところで迷うのだななんて思いながら付いていったが、今日のメンバーにコンパスを持つものはいなかった
時計から北を探る方法を知る方がいたが、それも太陽が出てのこと、アバウトだ

偉そうに言うなとお思いの方もあるかもしれないが、山とは危険との隣合わせ
道標や道が完全整備のコースですら迷いは有る
何度も書くが、地形図と方位コンパスは山への友達、無くてならない物だ
少し書かせていただければ、後はカッパとヘッデン、非常食に、少し余分な水だ

本当にいい勉強をさせて頂いた。
大池遊園駅からいちご電車に乗って伊太祈曽駅に帰った。
 
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