三里が峰と蝙蝠岩
2012/01/16
単独

大きな地図はここをクリック↑
コースタイム
296m地点09:10-古道出合い09:25-尾根09:47-三角点津井谷10:10-三角点三里峰10:41-最高点772m11:27
-三角点田平11:52〜12:33-P706m12:57-社13:10-蝙蝠岩14:47〜50境界尾根下り15:13-車15:31
総時間 6時間21分
南部町と印南町の境界尾根に三里が峰がある
昔の真妻村の上洞(かぼら)から日高川沿いの甲斐の川まで尾根が続き三里の距離を有する尾根だ
その南に、大塔の宮が通ったという古道が走る
低山で藪山だろうと想像していたが、何と古道は綺麗に残り、尾根は植林でルンルン
三里が峰の最高ピーク772からは和歌山の北半分の各山山が見晴らせた
地図に蝙蝠岩なんて面白い名前の岩が有り、それを見ようと、蝙蝠岩の有るであろう境界尾根を登ったが、それが地図の表記部分にはなく、村人に教わった位置と500mも離れていた

25000分の1地図では見にくいが、境界尾根付近の岩稜マークには岩稜が無く、たぶん山抜けで無くなったのだろうが、
その東500mの地点に有る岩稜マークが、蝙蝠岩と教わった。今は、見にくいが、昔は古道から見え、小さな子供が背中をこすりながら入れた洞窟が見え、そこに蝙蝠が住んでいたとか
国土地理院も時々は表記地点を間違う事があるが、今回はチョット差が大きすぎた
R424の龍神街道から、R425に入り、旧真妻村の真妻郵便局北側に古道入り口があるが、時間的な事から、蝙蝠岩と書かれた境界尾根先から取付いた

みなべ町に抜ける県道の298mピークの峠手前に路駐して、林道三里峰線を少し入り、左手の尾根に登った
境界尾根は古道まで整備跡が見られた
下山後気が付くが、路駐点横から小道が尾根に登っていた
  
路駐点                                             林道入り口から100mで尾根に登った↑
古道に出会うが、蝙蝠岩らしい物がない、 ??
ウン もう少し東なのかな、下山は古道としている。帰りに出るだろうと、少し急登な尾根をそのまま登るが、古道より上は道整備がない。地図で見るより急傾斜、途中から雑木帯に入り、木を掴んで登ったが、別に危険を感じる所ではない
   
尾根に取付く↑                古道に出会う ↑               急傾斜を登る↑
三里が峰に登ると尾根は植林帯で、歩きよい
逆回りで、私の上り尾根を下山する場合は、写真のマークから下ればいいだろう
  
                                 ↑標識番号 10230
次のピークに三等三角点津井谷が有る、尾根を登ると尾根のど真ん中に鎮座していた
 
等級種別三等三角点 
標高678.63 北緯33°53′12″.6334 東経135°21′42″.5741
所在地 和歌山県日高郡印南町大字川又字小潰620-1
尾根は単純で面白みも少ない
三角点から直ぐに、風力発電用の風力測定のタワーが出る
ここに風力発電のタワーが建つと、エコなのかマタマタ商業ベースなのか、疑問を感じながら尾根を歩いていると、国土地理院が、四等三角点、三里峰の再測量を行っていた
現在の三角タワーを初めて見たが、タワー先のGPS機器は案外小さいのに驚いた
  
風力測定タワー↑              国土測量隊                   GPS測量タワー↑

等級種別 四等三角点 点名 三里峰 北緯33°53′06″.8353 東経135°22′29″.5773 標高635.10 
所在地 和歌山県日高郡南部川村大字市井川字下木壷谷1318
歩きよい尾根を三里が峰最高地点772mに向かう
  
772m地点少し手前は最高の見晴しポイントだが、雑木が高く成るまでの間だろう
和歌山の北半分にある有名な山々がほとんど見晴らせた

生石山 矢筈岳、清冷山 高野山系 白馬山 東谷山 綺麗だ

  
清冷山                      矢筈岳                       高野の峰峰
少し生え込んだ尾根を東に向かうが、境界尾根は測量され歩きよい
772mポイントより下り込むと、意味は分からないが、勝専寺御本尊発祥の地、が出る

勝専寺御本尊発祥の地付近で踏み跡は薄いが尾根に沿って歩く
ここで古道は尾根中央の少し左手だが私は尾根中央を歩いた。
一登りで三等点、田平が出る
少しの雪に踏み跡があり、測量隊の物だろうと、ここで昼食にした
 

標高768.71 北緯 33°53′04″.2713 東経135°23′37″.3058 
所在地 和歌山県日高郡印南町大字川又字田平618番地
ここで古道に下るのも良いが、尾根を少しでも長くと、P706mまで歩き、境界尾根を古道まで下るが、ややブッシュと尾根に岩稜が出て、山肌をクネクネと下った
  
古道は完璧で東側からの道は整備されているようだった
それもそのはず、小さな谷横に立派な鳥居の持つ社が祀られていた
社から急に整備が薄い古道だが、小道は分かりよい
一部道は抜けていたが、捲き登ると簡単に次に進める
 
道の分岐もない所に地蔵が出た
字はハッキリと読みとれるが、分岐の古道は見あたらない
  

石の祠に収まった地蔵横からは尾根に登る小道が残っている
尾根越えの道分岐だったのだろう
 
歩いて行くと、崩落防止工事が成された岩稜が出た。25000分の1地図では分かりにくい岩稜地点
ここが、蝙蝠岩かな、?? それにしても、地図表記点とはあまりにも位置が狂っている??
 
もっと先にあるだろうと古道を進と、林道に出合い車が止まっていた
ウン 波線道付近だが、新しい林道だろうか
林道は古道に沿って西に延びる。
後で村人に聞くが、岩稜崩落防止工事で付けられたとか
 
そのうち、蝙蝠岩が出るだろうと、登尾根に近づくが、アレ 岩がない??
確かに上り尾根の、縦走した尾根近くに小さな岩稜があったが、標高が違いすぎる?????
ウン よくよく地図を見ると、蝙蝠岩と書かれているのは、古道より下だ
、そうか、山肌に有るのかも知れないと、急傾斜の植林内の山肌を探ったが無い>????
向こうに小さな谷が、上を見るが只の谷、岩稜など無い ??
まさか、現在地違いでもあるまい、これには自信があった
帰って、カシミールにGPS軌跡を取り込んでみるが、位置は間違っていない
下山して、村人にその事を尋ねた

蝙蝠岩は、崩落防止工事の所、小さな洞穴があり、子供でも背中をこすりながら入った
この付近は、クロモジの木があり、通ると良い匂いがしたが、今は植林で、それはなく、間伐で穴も見えなくなった
当時は道から見えた物だ、と教えてくださった
先日もその事を話した。その方はここに車を置いて、郵便局裏から登ったという

ナルホド、パソコン検索をかけると、それらしい記事が出た
位置については触れられていない

私の見解だが、国土地理院の表記間違いだろう
マピオン地図にそれをつぶやいておいた
 
三里峰林道に下山して、路駐の車に向かうが、車の手前、尾根先の北側に、取り付き道が有った
簡単な尾根だが、古道の巻き道の現在地特定を楽しみながら、単独登山はまたまた楽しい
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「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図
   画像)、数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図50mメッシュ
   (標高)、数値地図10mメッシュ(火山標高)及び数値地図5mメッシュ(標高)を使用した。
   (承認番号 平23業使、第2号)」