金剛山地
草谷寺から竜尾塚、竜頭塚、竜胴塚と元草谷寺跡、高天岸野神社探索と中葛城山
2012/10/06
炉端会7人

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総時間6時間
金剛山地を活動の拠点にする炉端の会の中には金剛山地の歴史や、名所旧跡に詳しい方達がいる
今回、HN、タイシさんが、五條市北山に伝わる竜の伝説から、その史跡を探索した
コノ、竜の伝説に係わる竜頭塚、竜胴塚、竜尾塚の位置を探索し、行者さん達にも難しいと言われていると聞いた高天岸野神社を尋ねた。今回のスタート点、草谷寺もコノ金剛山地の山肌にあったとか、今もその山肌に龍谷寺跡がハッキリと残り、又高天岸野神社がその上近くに有る。高天岸野神社のご神体を聞き漏らしたが、神社入り口に、弁財天が祀られている
弁財天は水の神様、神社横には小さな谷から水が湧き出し、私たちが登ったルートの田や畑を潤したのだろう
北山地区の竜伝説はこうだ

● 龍のお寺 
 『金剛山の南麓、北山村には、昔、大龍がすんでいて、村を荒らしまわった。或日、一人の修験者が、龍を退治しようとして、祈りをはじめた。一天にわかにかき曇って、あらわれ出た大龍は、今にも修験者に飛びつこうとすると、修験者は、手に持った数珠を振り上げて、ハッシと投げつけた。龍は忽ち天へ逃げ上がろうとしたが、身が三つに切れて、ぱたりと地上におちた。
 村人はよろこんだが、龍の祟りをおそれて、龍の頭の落ちた所に龍頭寺、胸の落ちたところに龍胸寺、尾の落ちた所に龍尾寺と、三つのお寺を建立して、龍を厚くとむらったと云う。今は寺のあとかたもないが、修験者の祈祷した場所を法願田と云い、龍の胸の落ちた所を胸が段と云っている。又、三つの寺の佛像は、今でも国宝として、北山村の草谷寺に残っている。』
 
草谷寺には駐車スペースが少ない
山麓線沿いの、五万人の森、五條文化博物館駐車場に集合して、車に乗り合わせ、龍谷寺に向かう
この間を歩いても20分ぐらいだろう、草谷寺周辺にはハイキングルートの道標があり草谷寺は分かりよい
  
草谷寺駐車場↑               草谷寺                     鐘楼  

草谷寺には多くの国宝や文化財が有るそうだ
先ず、草谷寺裏の竜尾塚からスタートだ>鐘楼横から階段を登ると名石が出る。ここが竜尾塚と言うが、古い物と新しい物が二ヶ所に別れてあった.
  


駐車地点から車道に出て,地図に載る林道(農道)に向かって歩く
登山スタイルの我々が珍しいのか、行き先を尋ねる里人、竜塚探索と高天岸野神社から、中葛城山に登るというと、目を丸めていた。
  
                                                    鉄山氏の案内↑
  登山口

電柱に金剛山地でよく見かける鉄山行者の案内が出た。流石だ。竜塚はこの案内がないと探すのが大変だろう
案内に従って山道に入る
  
間伐材が捨てられた所が出るが、その上に立派な山道が出た>
タブン高天岸野神社の参道として古道が残ったのだろう。(間伐材捨て場を通らなくても良い道がその上にあった)
登って行くと、山田が出て一部は廃園にされていたが、未だ耕作している田も有り、電気柵が張られている
ここからの見晴しは最高だ。アレが高見山、稲村ヶ岳、大普賢岳まで見える。田畑が耕作されていた頃は素晴らしい景色だっただろう
               
  +
                         草谷寺跡              池跡横を通る。うてび跡が有りハッキリと分かる

道成りに登ればいい。草谷寺跡は竹の生えた平らな所だったが、鉄山氏の道標はない
竹に赤いテープが巻かれていた。竹の奥には今も墓が残るとか
竹藪上に、小さく曲がり登ると池跡が出てその上の小尾根中央に、竜頭塚がある
新しい物と古い物が有り、一つは倒れていたが、簡易に直して置いた
  
池横の尾根に登る↑

 葛城28宿の一つらしい高天岸野神社

尾根を道が出るまで歩くとその先に高天岸野神社の道標が道に置かれていた
高天岸野神社にはトラバースで入り、ピストンで道標地点まで帰る
  
立派な鳥居と新しいお社、社務所も新しく立派で、巨大な一本杉が有ったと名石がある
社下に小さな祠があり、弁財天が祀られている
社の上に水源があるのだろう豊かに水が流れ、下の田畑を潤している事が伺えた

道標まで引き返しさらに道標に従って小道を登るが、タイシさん、竜胴塚は難しかった。みんなで道標を見逃さないでと注意がある
炭焼き釜らしいところで休むと、尾根に道らしい物がある。テープらしい物も巻かれていたが、無視して小道を登ると、鉄山氏の道標が出た。山肌に踏み跡が、先ほどの炭焼き釜跡真上に出た

ここからは、植林内だ、目立った目標物がない
記憶も曖昧なタイシさん、道成りに進が、左手谷の斜面道、斜面ではないと引き返す
少しアルバイトだ
と小さなテープが見つかりその上に名石が出た

  コノ看板が目印でその上30m位に名石がある
名石↑
  
    竜胴塚名石での皆さん                               下りを現わす道標が少しややこしい

植林内は薄暗く少し探すだろう
見つかったとタイシさん胸をなで下ろしているようだった
此処の右手から小さな尾根を中葛城山下の三角点、北山を目指す
コンパスも使わなかったが、地形がハッキリと有りルンルンの小道
  
三角点は雑木の中少し探したが直ぐに見つかる
  

三角点からダイトレまで笹ブッシュだが、100mばかしだ。たいした問題ではない。上に登ればダイトレに出る
ダイトレに出て、中葛城山で昼食だが、豚汁、栗ご飯おむすび、豆ご飯、と豪華な食事だ

 お漬け物まで、憎いねー

下山は久留野道、何度か下ったが、                 ヤヤ笹が生え込み道が荒れていた↓
   
                          久留野峠↑

  
途中三本松の祠を見学、物知りタイシさん
猿田彦大神は道案と内旅人の神様、大山津見神は山の神様、大地主大神(地主神)はその地の神様という
ついでに、良く出る桜峠とは、桜のサは接頭語、クラは地形語で、鞍状の峠を言い、後に地蔵や桜が植えられた所が多いとか

タイシさん本人の掲示板書き込みの写し
ショウタンさん サクラ峠の件
奈良県内には、20ほどの桜峠があります。
サ(接頭語)クラ(地形語)
クラは、谷の他に鞍部をも意味する説があります。
生駒の暗峠(くらがりとうげ)も峠付近が暗いので峠名になった説がありますが、もしかしたら暗峠は、鞍峠(クラ峠)だったかもしれません。

話は楽しい
コノ祠と高天岸野神社と標高が近い、偶然の一致だろうか

久留野道を下る。林道になった所に出ると、その先はクソマル谷の登山口、(久留野峠と同じ)いつぞや、Ateamでクソマル谷を登り下山をバリエーションで下った時に、奈良の爺々さんに助けられた話で盛り返す
  
                            久留野道取付き           久留野道登山口の庚申さん

 クソマル谷、久留野道登山口

  
久留野道登山口から18分で草谷寺だ。のどかな里は歩きよい
爺々さん、此処の小道上がると、三本松祠に行くで、なんていつも探求心が旺盛なショウタンだ

草谷寺で記念撮影をして、五万人の森広場で解散となった
 おまけ 痩せるゾー
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