行者山と唐笠山
2013/03/15
ショウタン

コースタイム
下坂本09:00-行者山10:54〜11:30-唐笠山12:20〜12.38-殿野14:10〜14:30辻堂役場前15:00
総時間6時間
唐笠山につい昨日の10日に殿野から唐笠山、行者山、坂本と縦走したが、コースの取り付きが今ひとつで、今回行者山で探せなかった祠と、一般的な村人お奨めの登山口を探してみた。今回は坂本から行者山、唐笠山と登り、最後の下山口は殿野集落を抜け、辻堂の役場横に下った。昔の殿野への生活道だが、今も戸野兵衛(殿野兵衛)の歴史道でもある。
過去に登った唐笠山コース 2013/03/102011/08/30
今日は単独だ。辻堂から坂本までの移動は奈良交通バスを利用した。時刻表はリンクしました
車をバス停の南側に路駐して
大塔役場前を8時51分のバスで下阪本のバス停まで移動、下阪本バス停前から取付いた。前回の下山場所だ

  
役場前臨時バス停は役場の下↑水車小屋前にあった。               下坂本バス停↑
下坂本と辻堂間や殿野間をマイカーで移動するなら、坂本側には、ふるさとの森公園の駐車場利用が良いだろう
ふるさとの森公園駐車場は、下坂本バス停から村中を道成りに登ればあるが、道は細い
ふるさとの森公園駐車場、
村人と出会い桜の巨木の根本にある庚申さんや、地蔵が盗まれた話し、木地師の男前の話し、と親しく話させて頂き里を楽しんだ
2度目の道だルンルンと登る
 
庚申さん                   車道最後の部分この付近から古道に入る
道成りに登って行くと、広いグランド状の広場を持つ家が出る。
その家の横の小屋前から小代下に下れこの道が、すずかけの道と呼ばれる高野山と天川村をむすぶ古道だそうだ
行者山、唐笠山、高野辻、滝山、川瀬峠をむすぶ道が有ったそうで、すずかけの道山コースとでも言う道だそうな
春ちゃんの坂本便りにそう書かれている。生活道でもあり行者道でもあったのだろう
小代下にはコミュニティー用の駐車場が168号沿いにある。此処に駐車して行者山に登るのも良いだろう




 
小代下駐車場と登山口          登山口

春ちゃんから頂いた
ここから先はすずかけの道と呼ぼう
  

すずかけの道はハッキリと残っている。古道の証のような祠跡が出たりするが、丸い石に書かれている字は読みとれなかった
村を守る神だろう

行者山に有るNHK電波塔の管理道でもあるらしい。小道は解りよい。
測量点761mの地点は広い垰状でここから直ぐに上にJPの高圧線鉄塔117が出る
 
鉄塔からの見晴しはよい、星の国の道の駅や、金剛、葛城山と紀泉山脈の山が見晴らせた
直ぐ上に行者山が見え、鉄塔管理道を素直に登れば、行者山下に着く。管理道から階段が行者山へと整備されている
この分岐に鉄塔標識がある。116鉄塔に向かって登れば行者山だ
  
116鉄塔からの見晴しも良い
正面に行者山ピークが見え、東側下が20m程度の巖稜だ。この巖稜下に祠があると見て覗き込んだがその姿は見えない
一旦山頂に出て東側稜線から、巖稜沿いを下ったが見あたらない??、もっと下だろうかと思うが間伐倒木で下れない
 巖稜下から見る
引き返し山頂から鉄塔道を下り、JP道標まで下った
115号鉄塔に向かって10mも進と、アラ石積みがあり、此処だと解った
  

その昔は大きな祠があったのだろう。石積み広場にその名残が見られる
すずかけの道も、行者山を越えるではなく115号鉄塔の方向に斜面を巻きながら有った事が伺える
此処の行者堂は熊野古道のような王子社の役割があったのだろうとマタマタ想像が楽しい
後は、昨日の今日だルンルンと縦走するが、前回感じたが1062mピークを巻く小道が有った
此処は巻き道を通ってみたが、一部は崩れ、昨日の雪が滑り、よけいに時間が係ってしまった
タブンだが唐笠山も南側を巻く道が有ったのだろう。現在のJP鉄塔管理道の一部がそれだと感じた
  
行者山から唐笠山へ↑           1062の巻き道               尾根に出会う
すずかけの道はあまりにも古く地図からソノ跡が消えたのだろう

唐笠山を越えて行く、その先50mに古川山の表示がある。小さな双耳峰は古川山の方がわずかに高そうだ
  
三等三角点、唐笠↑
古川山から下り込みJP道標を右に見やって次の小ピーク下で左右に道が分かれる。

道は右手にトラバースで取り、前回登ってきた尾根を右手に見て、道成りに歩いた。
大きく回り込むのだろうと思ったが案外距離はない

  
斜面で大きく鋭角状に曲がり下るが、112号鉄塔の標識に沿えば良い
やがて、112が乗る尾根に出て鉄塔で見晴すが、アラ、唐笠山と思っていたピークは1062のピークだ。恥ずかしい
 112鉄塔
鉄塔112を越え尾根を進と、コナラの木に上島山と書かれている所から東に尾根を下る
この分岐はテープがヒラヒラだが、地元の方も一人行方不明になったと聞いた。
テープがイヤな方もあろうが、マイナーな山だそのままにしておこう
 
ヤヤ急な尾根を下って行くと880m付近でソマ道(古道)に出会う
一部ハッキリしない部分もあるが、よく見れば小道は解る。
道成りに進と、突然林道に出会う
  飛びだした付近、付近は廃棄された田の跡だ。田の最上部の写真のゴムが埋め込まれた付近から取付き上に登れば、ソマ道が出る。

逆回りなら、この林道に飛びだした所は難しいだろう
村人が巻いたテープがあるが、読図しか方法がない

 
林道を下って行くと、上水道設備に向かう道に出会う。

現在工事中だ。殿野から来ると最後の家から50m程度の所だ。
 殿野の上水道設備に向かう道の最後の家
此処の奥様は昭和38年に嫁に来た。その時上の田はもう荒れていた。と教えてくださる
林道は新しい物だそうだ。
  
写真の電柱横から階段を下り、次の階段を探していると、地元の方がマタマタ道を教えてくれた

貴方が通った道は古道で唐笠山に行くには一番良い、昔は天川の山西に越える道で、山伏達が法螺貝を吹きながら通った
子供の頃それが怖くって震えた物だ。下の道はマダできて30年程度、私達も役場横から八丁道を歩いて登ったという
その八丁道に戸野兵衛(殿野兵衛)の墓がある。殿野兵衛の娘が、大塔の宮の子供を身ごもったが戸野兵衛はこれを口外せずに現在に至っているという。もし口外すれば当時は村人が全員敵方に殺される恐れがあったからだという
その時、宮の子であるという印に懐剣を頂いた。現在もそれが存在するという話しなど多くを聞いた
興味のある方は戸野兵衛で検索をかければ多くが出るだろう

八丁道の取り付きを聞き、八丁道に入った
道は寺前を通り、道の下に家がある。
上の道先に取り付きがあり、その道標跡が残っている
  
八丁道取付き
道を下ると直ぐに戸野兵衛の墓を示す石柱が出る
墓には行かなかったが、八丁道はもう通る人がほとんどいないようだが、状態はよい
落石が転がった部分もあるが、歩くに問題はない
  
道成りに歩けばいい、国道上付近で少し道が抜けているがたいした問題ではない
郵便局上の神社階段横に出るが、階段を下らず国道側の道階段を下ると、そこに、戸野兵衛の墓への案内看板があった
  
国道から見た取付き
水車小屋に下り、バス停向こうに路駐した車に帰った。
付近は、郵便局の駐車場と役場の駐車場がある。交渉すれば停めさせてくれるかも
 
水車小屋↑
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2013/03/102011/08/30
余談だが、野迫川の立里荒神から山伏が天川から大峰に入るには、高野山、立里荒神、中津川、又は矢放峠(やはずとうげ)、オッパングエ、飛養曽、殿野、山西コースが良いだろうと感じた。
半分以上このコースを歩いた経験から、古人の健脚に驚かされる
今、行者もこのコースは歩か無いそうだ。行者も軟弱になったのかな 汗
それから、矢放峠の上のピークは矢筈山の名があるそうな、ショウタンの読みが当たっていた