和気の森、野頭ピーク 2012/03/13 二人 |
和気の森の事はあまりインターネット検索にヒットしない、私などは、そんな名前すら知らなかったが、熊野で山歩きのkisyuさんのページで知った。面白そうだなと思ってはいたが、登る意欲は湧かなかった。何せ和歌山からは遠すぎる そんなとき、明日暇かと、相棒から電話、子の泊山、立間戸谷のコースから和気の森に登るコースの状態を見たいという。下山は、超マイナーな574mピークから、真南に直下するという。国土地理院は、見た事もない地形図を書いている マッ、下れなければ引き返せばいいと、誘いに乗ったが・・・・ |
相棒は、この山は四度目だという。地図s1,s2,s3、のコースを経験しているという 立間戸谷の支谷を下った事があると言い、道が有った。立間戸谷から子の泊りに登った時に、和気の森分岐と書いた道標を見たという。マッ距離も短いし、5時間も有ればルンルンだろうと、地図を切り出した 所が、去年の大水害はこんな支谷も破壊して、一日でU字谷を作ってしまったようだ。予想は外れ約10時間の大山行と成った R168号から熊野川の橋を渡り、下和気の登山口に向かう。道横の植林内に登山口道標がある。 登山届けボックスや道標は無事だったが、ボックスは水没跡が生々しい とにかく道成りに立間戸谷に向かって登る |
河原に出ると、これはと目を見張る。石がゴロゴロ、経験者の記憶とは随分と様子が変わっているようだ 右岸沿いを進と、沢分岐、源助滝分岐付近で、大岩のチェッストーンの固まりだ、行けるか?と早くもルートを読む 所が、記憶では左岸にコースが有った事を思いだし、左岸に渡渉すると、小道が出た @付近↑ このコースを愛する人か、釣り人か、登山クラブか、コースは簡易ながら整備されていた。 道が行どまる?? ルートを見るとケルンが積まれ渡渉を促している。飛び石で渡渉するが、川中央から見ると、出水の量は尋常ではなかったようだ。目的谷は大ゴーロー帯だ。落石が気に掛かる |
右岸に渡るが、ルートが読めない、ここで相棒はルートが有った事を思い出す 山裾キチキチまで登ると、テープが出た。コースだろう テープに誘われる。源助滝の、ふくろうさん道標が出た。流石、紀州わらじの会の本拠だ 道標からは見にくいが、少し登ると、立間戸谷入り口に、二段の源助滝が落ちる 立間戸谷に入系するには、私達の目的谷と立間戸谷の間、中央の尾根を巻登り、入系するらしい そこに、和気の森分岐道標があるという。 目的谷は、ゴロゴロも良い所の、大ゴーロー帯となっていた 石はまだ不安定なようだ、ジックリと遡上する。相棒が左岸にコースが有ったと思い出し、倒木を乗り越えて左岸の岩下を登ると、賑やかに、子の泊山と和気の森の分岐道標が出た。ナナ何と、新宮山彦ぐるーぷの見慣れた玉岡氏の字の道標もあった ここから、左岸、岩下を這うように登るが、小道跡が残る所も見受けられた 相棒が言うには、谷がメチャ明るくなった、様子が変わってしまったと、水害の大きさに驚く 左右の壁は10m以上木が流され、出来たてのU字谷だ。美しいと言えば美しいが、不気味さもある 川淵をヘツリながら、遡上した |
行く手に、一枚板が面白い格好で落ちている。まだ余裕だ、板下をくぐり喜んでいたが、少し登ると、少し大きなチェックストーンが、川を堰き止めていた。相棒が様子を見に行った A付近↑↓ |
滝壺があって、左右はへつれない、ハーネスとロープ、その他の登坂具は持っているが、ハーケンが無い、壁を巻こうと思えばハーケンで支点が必要な地形、困った敗退か?? 少し下流の垂直に近い広いナメ滝横に、小さな岩があり、木が生えていた。そこなら行ける。と高巻きを決断した 相棒が様子を見に登るが、難しいと言う。その地点まで私も登り二人の目でコースを読んだ 行けると意見が一致して、小さな棚でトラバース準備、簡易ハーネスだが十分だろう ロープ間隔を15mとして、アンザイレンで相棒がトップ、ショウタンが確保、15m程度登り小さなルートでトラバースだ 下降地点が見つからない、引き返しルートも頭に入れないと、空中懸垂は出来ない 30分近く巻くと、植林の一部が流されずに残っていた。植林地点なら川に下れるだろうと、小さな棚に様子を伺うと、下降可能でそれもやさしい下りだ。ヤレヤレ |
谷は左に曲がる。読図でその地点は読めるが、何を思ったか、中央谷を登る所、水が流れる左谷に入った 相棒は右手尾根を登り、ショウタンは谷中を登った 傾斜はソコソコで、小さなホールドも多い、出来たての岩は滑りがない、2級沢屋の私でも登れる 所が、正面に30m位の垂直滝が見え、左右が巻けないようだ。早く尾根に登らないと、適度な傾斜を尾根に登った Bの滝 |
右手尾根に乗ると、相棒が見えない、待っていると、谷が違うようだ。目的尾根はゴーロー谷で水流が無く、植林だ 入り口で間違った事が分り、尾根をトラバースで巻き下る 30mロープが折り返しで足りない高さを、2ピッチで懸垂下降、木がジャマをして時間が係る 下りきると、ゴーロー谷に炭焼き釜が状態良く残っている。この付近までソマ道が有ったのだろう。 とにかく急傾斜のゴロ石植林谷は疲れた。右手に布引く滝が美しく出る。付近は氷柱が張っていた |
ヤレヤレ、尾根に出た。2時間もあれば登れると見ていたコースに、4時間50分を要した ここからの尾根はルンルン、テープと古い道標などがあり、三等三角点ピーク、野頭までは普通の里山だ 等級種別 三等三角点 基準点名 野頭 標高 806.57 北緯33°48′36″.6384 東経 135°54′07″.7282 所在地 点の記情報無し 西側が開かれ、和歌山南部の山々が美しいが、山座同定が出来なかった たぶん野竹、ゴンニャクや大塔山が見えていただろう |
食後、下山に係る。下山も尾根通しは簡単だが、和気の森ピークから70m程度で西に尾根を変えるが、この地点は注意が要るだろう。相棒が言うには、以前は随分賑やかだったそうだが、今回は適宜に成っていると言うが、テープがありルンルン タダ、下り傾斜は一級の物がある 予定時間が大きく遅れている 巻き道は巻き、尾根を急いで行くが、読図は疎かにしなかった。 614ピークから574ピークへと、尾根を伝うが、道標は谷筋に誘導していた。 相棒曰くに、574ピークからの見晴しが最高で、そこは行きたいという ナルホド、最高の見晴しのピークだ。高所恐怖症のショウタンは、おそるおそる張り出し岩に立った。 振り返ると、三角点野頭、和気の森ピークが振り返れる ↑D位置 |
ここから、尾根を直下する。5日ほど前に来た相棒の相棒が、レンズキャップ落としたそうな、それを探すとウロウロ、慌てない相棒だ。 やがて谷道と出会い、小さなコルに出る。小さなコルには石積みの跡があり、たぶん、祠があった事が伺える 通常は、右手谷へと、小さなチムニー状の谷を植林内へと下るのがコースと言う 今日の目的は、このコルの南の小ピークを越えて、小さな尾根を下るだ ピークを越え下るが、小さな岩が有り、ルンルンとは行かないが、問題のない下りだが、木を持たなければ、不安定な傾斜。相棒が転ぶと、3m程度ズルズルと落ちた。傾斜が増す。慎重にコンパスを取るが、とうとう垂直の岩上に出くわした。30m二本のロープでは足りない高さだ コースを検討するが、今日は時間切れと、コルまで引き返す。これは想定内の行動だが、登り返しはイヤな物だ よく見ると、ずいぶん昔の、鎌跡や鋸跡があり、ルートがあった事を伺わせる 下から登ると、登れるかもと、好き者二人は、話し合う |
コルまで戻り、植林内をトラバースして、雑木との境界の広尾根を下ると、ソマ道が出た 後は、道標とテープに誘われ、読図もクソもない。ルンルン 地図Eの位置↑ 一軒の廃屋横に出て、車道を歩くが、逆回りならこの地点の位置特定は難しいかも、マピオンでリンクしておこう |
下山中に感じたが、今日のコースは、和気付近から、子の泊りを越えて、大里や一族山、蔵光山付近の集落と繋いだ道跡だろうと、いつもの想像が走る。下手なアルプス縦走より、この付近の山縦走は、面白いだろうと感じた |
車道を歩いて登山口に引き返すが、下山敗退尾根が見晴らせた。軌跡や写真から、登れば行けるだろうと確信が出た 早速、相棒に日程調整のメールを打った。 |
戻る |
後日岩稜を下から登った |
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図 画像)、数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図50mメッシュ (標高)、数値地図10mメッシュ(火山標高)及び数値地図5mメッシュ(標高)を使用した。 |