ワサビ谷、地獄谷、から小普賢岳コル、下山は笙の窟尾根バリエーション
2012/09/22
炉端の会4人にて


コースタイム
山葵谷入り口から小普賢岳コル 4時間
小普賢岳コルから山葵谷入り口 3時間25分 休憩含む
大普賢岳、東側のアノ大岩壁の下に、ワサビ谷、地獄谷のルートが開けています
途中までは、氷壁で有名な、シェイクスピアへのルートと同じルートで登り、後はバリエーションルートです
地図上ではルート取りは難しく、最初に登った時は、ルート探しに時間が係りましたが、三回目の今回は、案外スムーズに登れました。小さな尾根に乗り換えながら登ります。
過去二回の軌跡からダンダンとスムーズにルート取りが出来る事が伺えます
過去二回の記事をリンクしておきます。
2008/09/10  2009/11/01
山葵谷入り口には駐車スペースがありません。今回は新伯母峯トンネル入り口のラーメン屋さんの指示に従い、少し北側の旧国道跡に路駐しました。
10台程度路駐可能です
大台ヶ原ドライブウェイに入り、山葵谷に架かる橋を渡り右岸の林道を進みます
正面に、小普賢岳が見え目標地点が見えます(上の写真)、

林道の終点付近から斜面に取付くと少し上に古道が走り、道に沿って谷を登ると、旧山葵畑のゲートが出ます
山葵畑内は、テープに沿って谷を登ります。テープはタブン、シェイクスピア氷壁へのルートを記す物でしょう
テープを見逃さなければこれと言った難しいコースではありません
  

小さな斜爆に突き当たります。
この付近はマダマダテープが賑やかです。此処に辿るにはテープがありがたいです。無ければウロウロする事になるでしょう
斜爆の横に残置ロープが捨て置かれています。最初に登った時からすでに4年が経過していますから、痛みが激しく、ショウタンの体重に耐えられるか、テンションをかけてみました。すると50cm大の岩がはがれて落ちてきました。汗
もう大丈夫だろうと三本まとめて補助的に持ち、上がりました
所が、写真の通り、アララ、残置ロープの怖さを知った。汗
  


登りきると5〜6mの滝が出ます。氷壁はこの付近から出来るのでしょうか。
冬に行った事がないので分かりません

この滝の、左手をトラバース気味に滝上の尾根まで登ります。コース目標は残置ロープです
過去二回、超メタボのショウタンはこの斜面上がりを苦労しています。
とにかく滑るので簡易ピッケルを持ってきましたが、アラ、リュックに付けたままで使えませんでした。ズル ズル、身軽い皆さんはスイスイ登ります
痩せなくっちゃー、と思いながらもうすでに90kgに達しそうです 大汗
   
過去二回の記憶では、この斜面に倒木はありませんでした。随分と倒木が増えていました

尾根に登りきると、タブンだがこの正面に下にシェイクスピア氷瀑が出来るのでしょうか??
ここから左手に痩せ尾根を登ります。地図では痩せ尾根状態ではなく、広尾根で現わされていますが、10m未満の痩せ尾根はこのようになって地図に表れるのでしょう。
痘痕岩の地形図からこの付近だろうと想像できますが、私の手持ちのVISTA HCx英語版GPSではとてもそこまで位置を拾う事が出来ません
右手に下から見たアノ大岩壁が見えます
  

とにかく登ります
正面に、5m程度のガレタ壁が出ます。一回目の時は、この壁を30mばかし登り、登れずにリタイアを考えましたが、棚まで下りコースを見ると、左手に印があり谷に下降したのを思い出します。
 ←此処まで来ればコースは分かりよい

上右写真の岩下の棚、から左手に斜面を15m程度下り込み、小さくトラバースすると、このコース最大のガレ谷に出ます.
この斜面トラバースは下りは,安全のためロープを補助しました

  
ロープを補助してガレ沢に下る↑

今回もこのガレ場の一歩が登れず,お助けロープをもらいました
  

この登りは,落石注意です。石を落とさずに登る事は難しく、今回もゴロゴロでした
登りきれば、今度はゴロ石の谷を登ります。此処でショウタンは大きな石が外れ転びました、手に小さな擦過傷を負いました。アイタタタ
羊歯や山紫陽花か?はえ込んだ足元は見にくいです
ここからは、小さな谷を渡ったり、笹の斜面を登れるように登って行けば、小普賢岳コルが見通せるように成ってきます


  

                                                                    小普賢岳コルに出ました

此処までの所要時間は、山葵谷林道入り口からジャスト4時間でした
コルで小休止、小普賢岳下を通り石の鼻で景色を楽しみ 通常登山道を日本岳コルまで下り昼食です
  

日本岳は、多くの名前が有るようです。日本岳、文殊岳、孫普賢岳、尾根名として、笙の窟尾根と呼ぶ
少し休憩して、日本岳から1505mピークを越えて、笙の窟尾根から山葵谷入り口まで下ります

  

  石の鼻から見た日本岳
                                     山頂は山名版の有る所だろう
日本岳と1505mピークの間に下るには、木を持ちながら下れるが、せっかくだ、持ってきたロープを使い、懸垂下降してみました
途中で残置ロープが出ますが、怖い程汚れています
  

 
1505mピークと日本岳の間の小さなコルから笙の窟にルートがあります
一度通った事がありますが、難しいコースではありませんでした
  岩経験の豊富な二人は1505m超え、私は下を巻きました

1505m尾根通しは、小さなナイフリッチ?の岩がありここからの見晴しは最高です。シマヤンとコース取りに苦労した事を思い出す所です
巻きコースは下りすぎないように注意が要りますが、難しくはありません

1505mを越えれば、後は笙の窟尾根(伯母峰)を東に歩きますが、和佐又周回コース道標やテープがあります
タダ、山葵谷へのコースは確定されていないようですが、前回下った尾根分岐にシッカリとテープが巻かれていました
今回は、山葵谷入り口に下る尾根を下りましたが、尾根先は傾斜がきつく、下れる所を下ったという感じです
分岐は、コンパスで尾根を探るのもメンドイと、GPSカンニングです

  
笙の窟尾根を下って行く
踏み跡テープがあるが、和佐又に誘う物が多く、道標などが出る

  
笙の窟尾根(伯母峰)分岐から小さな尾根を、山葵谷に向かって下った。
植林内で危険など無いが、下る程に傾斜が出る。ソマ道跡らしい所を下って行く。
軌跡から、新伯母峯トンネル上の尾根を下り、山葵谷入り口の橋に向かって下るのも一つの手だろうと思った

コースが分かれば、そう難しいコースではないが、上級者向きコースだろうと感じるこのコース、すでに何人かが登られているようだが、トンネル入り口に有るラーメン屋さんの話しによれば、コノ、山葵谷から、地獄谷に小道があったという
そのコースは、カシミール1/50000に残っている。このコースを登られた方達もいる
参考まで、地図を載せておきます

                   
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ショウタンの山歩録地図について
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、
数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50m
メッシュ(標高)、数値地図10mメッシュ(火山標高)及び数値地図5mメッシュ(標高)を使用した。
 (承認番号 平23情使、 第799号)」