西高野参詣道{麻生津道(おうづみち)}、麻生津峠から市峠踏査 2022/04/20 単独 |
ヤマレコ地図にリンク 登り 9時58分から12時 下り12時37分から15時38分 |
西高野街道は西国古道とかも呼ばれているようだが、槇尾寺からや粉河寺、紀三井寺等西国33か所観音寺巡りの参詣道が主な目的道だった 槇尾山の槇尾寺から三国山、名手、麻生津峠、上峠、市峠、梨の木峠や聖峠を越え花坂から矢立に入り高野山に向かう古道だ 世界遺産道の、町石道や黒河道、三谷坂、のように世界遺産から漏れた高野参詣道です 今回下ろうとして失敗美嶋温泉で聞いた話ですが、高野山の花まつり(お釈迦様の誕生日4月8日にお釈迦様の誕生の時の像に甘茶をかける) には、美嶋温泉でも茶湯の接待やおむすびなども接待したほどの賑わいが有ったとか 本道は、今回登りに使ったルートだったようですが、一度歩いてみたかった美嶋ルートは、今回は見事に失敗した。 探索ルートは常態良く残っているのは、登りに使ったルートでした。 |
R480の市峠南側に高野山参詣の看板が有る。 その下の凸地に路駐して、写真のルートで取付く R480から小道に下り50m右手に石柱とその下に草に隠れた道標が有る 文字は読めなかった私ですが、高野山の文字は読めた 余談ですが、1970年の大阪万博の時に日本庭園が流行り、道に有った石柱道標が消えたそうな 車に積んでいても、あんなものどうするのレベルで気にしなかったとの証言が有った この付近でも幾つか消え、今も残る大師の腰掛石は、後に置かれたと言う証言も聞いた 道はコンクリ舗装の小道です 草は生えないが、山肌の草や灌木が生えこみやや歩きにくい 又、倒木も時々ありますが通行は出来ます 右手上に廃屋が出るとそこから先は未舗装でした |
道が林道風に広く成りますが、やはり倒木は有りました 通行には問題は有りませんが、スイスイとは行きません 道に傾斜が出て、美嶋温泉分岐道付近からは道はU字型に掘れ込んでいます 落ち葉があつく積もっていましたが、歩くに問題はない 復路で気が付きましたが、民家が有ったようで、削平地の上に祠が有りました さらに登り541m鞍部では掘割に成り三差路です 道は車が通れる程度に広く成り、廃車が置かれていました その先で、大師の腰掛石が石柱と共に有ります 石は埋もれかけていましたが、花筒が有りました 村の語り部さんは、本物は消え、高野山大学の生徒が新しく置いたと言う証言を聞きました 位置も少し違うようです この付近の地名は日高と言うのですが、お大師さんがお山に帰るとき此処で休んだそうで、弟子たちが日が暮れますと急かせば、お大師様は まだ日は高いと言ったと言う所から日高の地名が付いたとか、ロマンですね 道成に歩けば墓地が出て車道に出る その上は第四地蔵が祀られています 名手から紀ノ川を渡り麻生津に入り町石道の矢立迄6つの地蔵様が祀られています その内の第四番目の地蔵様です 第5番目の地蔵様は、梨の木峠の少し見えにくい所に有ります 6番目は矢立の砂捏ね地蔵がその様です 第四地蔵上は私有地で別荘の家が有ります 車道を登れば山裾に道が有り、登ると右手に上峠家の墓が有り、618mピークを巻き込むように古道が有ります 少し大きな倒木は通行可能に処理されていました 民家も有ったのでしょうか削平地も見られましたが、谷は無く水はと思っていると、横穴に井戸が有り、最近まで使われていたようです コンクリの水溜や、井戸部分には塩ビパイプが差し込まれていました 壊れた先から水がポタポタト落ちていました。 |
横穴井戸までは落ち葉も無く歩きよかったが、その先は落ち葉と小枝が道に落ちている 測量はされ、道抜けは無い 少し大きな削平地には、瓦が多くあり民家跡を思わせる 下山時に見つけるが、石積みの下に井戸らしい物が有った 井戸水が湧いたのだろう。今は埋もれれそれが分からない 通行者は少ないだろうが、倒木は切り取られたものも有る所から、時には通行が有るようだ 小枝や落ち葉でやや歩きにくい所も有るが、ショウタンでも問題は無く歩けた 618mピークの斜面は綺麗な斜面です 道も、徒歩時代から車が通れるように広げていったのだろう。上下に道が残る所もあった 民家が出れば車道が出る 車道は小さな峠だ 道が拡張されるまでは尾根が続いたいたそうな その尾根に田和の松が有ったが、松くい虫で倒れたと聞いた この所にも石柱が有ったそうだが消えたそうな 少し回り込んで麻生津峠に向かう ここからはアスファルト道です 右手の尾根に道が有ったそうだが、その跡は分からない 以前探索した花折れ地蔵のピークが美しい ハイキング道標が出る。飯盛山にハイキングができるコース設定だ 麻生津峠には道成に登る 所々に野草が生えていた。下山に摘みながら歩くと楽しい 麻生津峠に出た 第三地蔵と弘法大師作 十一面観音菩薩茶湯所があり、ユックリと休憩した |
下山も往路と同じでピストンだ 登りに見えなかったものも見えるが、私は余りピストン山行はしない 井戸を探したり花が見えたりと登りより余裕が有る 尾根に道が有ったと言う事から少し尾根に入ってみたが、尾根の北下に少しそれが残っている 基本的に今の車道に出たのだろう 尾根先の墓地には田和の松が有ったとか、今は巨木の桜が目立つ 県道に出て、峠から往路に入ってゆく 入り口は上下に有るが上の急坂が道だ クリンソウだろう軒先に植えられている。古道にと入る 登りに見えなかった民家跡や井戸から引かれたパイプなどが見えた 第四地蔵前から往路の道に入ってゆく、 美島温泉で聞いた。高野山での甘茶の祭りや、大師の生まれた日などは参詣者が多く、美島温泉も茶湯の接待が有ったとか ジャ、良い道が有ったのだろうと踏査に入ったが、地図より通りよい道と思い、林道風の道に入り大失敗 目の前にR480まで下ったが、出入りできないゲートが出て、引き返し山肌を下った 目の上を知らない間に切、顔に血を流す 結果このコースは一般的ではない ヤマレコには載せていますが此処では記事に致しません 西高野街道、道は残るが利用者は少ない 古人の旅姿を思い出すような古道です 一度計画をお立てくだされば面白いと思います。 R480の様子です 美嶋温泉とスタート凸地です。 |
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