百閒山渓谷 2022/08/05 5人 |
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2011年台風12号が猛威を振るった和歌山県南部の山村、和歌山県田辺市熊野(いや)地区の深層崩壊は同じ字で表される熊野川(くまの川)の 氾濫に押され記憶も薄れがちだが、熊野川(いや川)を埋め尽くした深層崩壊は村人はじめ、人々を震え上がらせた 小さな山村の大災害は尊い三名の命を奪い、今も一人は行方不明のままと言う 付近には半作嶺(乙女の寝顔)三森山、百閒山、法師山、入道山等田辺市の有名山がある地区だ 去年、百閒山渓谷キャンプ村の開村や法師山への車道の板立峠も10年の歳月をかけ開通した 特に、人気の百閒山渓谷、法師山等への山行が出来るようになり今回山仲間5人と百閒山渓谷の植物観察に参加した |
今日は渓谷美を楽しむトレッキングより、渓谷内の植物観察をメーンに登ります 私から見れば、2~3cmの小さな草花も、これは何、此処にもこれが有るとか、話は分からないが、聞き覚えのある植物が出れば嬉しい そんなわけでルート案内などとても書けないが、百閒山渓谷の美しさは和歌山県では優位に立てるものだろう ただ、私達は山経験豊富で岩登りや沢登、バリエーションと歩いてきた仲間たちだが、登山靴で登っても足元は良く滑る コースは案内が有るが、不明瞭で少し水量が多ければ渡渉と成る所もあった |
階段や梯子、特につり橋は観光用とは思えない揺れ揺れの橋で渡るに楽しいが、怖いと思う事もあるだろう 途中から下山用の巻き道もありました |
私達は渓谷を登り切る予定ですから、植物観察をしながら ユックリと登ります 途中で、指定コースが分からず、コースだろうところを見に行くといかにも滑りそうで、一巻きのテープに誘われその部分を高巻きました 初心者やその様な経験のないハイカーには危険と思われる山肌のトラバースでした |
吊り橋や橋、木の階段等、沢登と言える程度のコースに成ってゆきました |
植物は多様性が有るようですが、私には知識は有りません |
まだ二時にもならない時間帯ですが、谷は薄暗くなり私のコンデジでは谷の写真は写せなくなってきました 空を見上げようにも見えない 注意深くヘツリや橋を越えたりと登ってゆきました 肌にポツリと雨粒が当たったのが、百閒山登山口の手前です これは夕立だろうと簡易な雨具を付けていると、大粒の雨が降り出した 突然稲光と共に雷鳴が轟き、渓谷の内は反響が大きいのか、その音は耳をつんざく 大木を避けて、対岸の張り出した岩の下に避難した 雷鳴は間を置くことも無く連続して鳴り響く 光ってから何秒で雷鳴が聞こえるかと数を数える調子で、時間測れば5秒から7秒程度、音速は340mと記憶は有るが、 湿度によって速さ変わるはずだが、出来ない頭で計算すれば、5秒で1700mの距離がある 案外高所で鳴っているようだ とその時、百間山登山口の階段が滝のように水が落ちている 横の幅3m足らずの谷に落ち葉が流れてきたと思えば、あっと言う間に谷いっぱいに水が流れる 鉄砲水だ 本流が増水すればコースに戻れないと、急いでコースに戻り高みを目指した コース取りの間違った一人は、アッと言う間にくるぶしを超えた水流になったと言う 本流を注意深く見ながら、高台の林道外れに登った 林道は100m□程度の広場、トイレと千体仏への案内が有る 杉の木の下は避けトイレの横付近が安全だろうと立っているが、先行した二人が無い 何所へ、どうしたのだろう しばらくするとコースを間違ったと登って来た 板立峠に向かって林道を下る 雷鳴は轟くが、雨はやや小ぶりになった 耳をつんざく音も無くなり┐(´∀`)┌ヤレヤレ |
車道を下れば、警報でも出たのか田辺市の車が巡回している 下ってゆけば、県の道路パトカーがヤハリ登って来た 警報レベルの集中豪雨だったのだろうか この付近は携帯の圏外だ 十分な届け出が必要だろう 途中に深層崩壊の現場に出た 工事はほぼ完了しているようだが、雨や雷よりこの現場が恐いと言う女性 よくテレビに出た流された巨大な岩に被災者の鎮魂の碑が彫り込まれていた 上から見ればそんなに大きくないと思ったが、下から見れば巨大な岩だ |
駐車場の横を流れる熊野川(いやがわ)は急流となり囂々と流れていた 今もカメラで川を監視しているようだ |
観光渓谷と言えども百間山渓谷は厳しい 計画と足元は十分な備えで登ってください 運動靴は良く滑ります 出来ればローカットでも、ハイキング用のシューズか軽登山靴が良いと思います 私は、軽登山靴で登りました。 |
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