天川村の和田発電所から天和山と天和鉱山について
2023/01/11
3人 

 

長らく登っていない天和山にお誘いを受けた。
返事はお決まりの行きますです
ずいぶん昔から尊敬しているシルバーボーイジャパン氏
高齢だがこれを感じさせない行動と体力に判断力、私もこのようになりたいと努力する
彼のホームページのひとつに、岩湧山の花のページと山歩日記が有る
登山と共に紹介しておきたい

私も大先輩と切磋琢磨し同じ会に入会するまでに各山行を参考にさせていただいたものだ

今回、ヤマレコ記事は彼の写真から私が書いたものだがここにリンクしたい
車に乗り合わせ天川村に向かう
天川村和田の発電所から取付いて、コースはピストンだ
車の駐車場が無い付近は和田発電所への橋から南に250m足らずの凸地に路駐した
和田郵便局前を通り和田発電所の橋を渡り、右手の橋から山に取付く

 

天和山への登山道は今は鉄塔管理道として利用されているが、発電所橋の入り口に銅山の有った事が書かれていた


この看板に書かれている事を読んで登ればよかったが、帰って読もうとして少し残念と思っている
登山道は、今は鉄塔管理道として利用されているが、尾根を横切る川瀬峠の古い地形図を見てみれば、大塔町篠原から山越えで天和谷を横切り
和田に下っている
この看板から推測すれば、鉱山の職人や村人が行き来した古道だったことがうかがえる
参考の地形図を載せておこう
鉱山に興味が有ればこの川瀬峠越えの廃道の何処かにその跡が有るように感じる
廃道の今は通れない所が有るのだろうが、今回の天和山登りでその道が少し残っていることを知った。

さて天和山への記事に戻ろう

登山道標が有る橋を渡って急坂を登る
クネクネと登るが朝は落ち葉の下は凍っているようだ
  
モノレールなどと並行する所も有るが道成に登れば良い
途中に鉄塔が出る
道成に登るが体力の衰えを感じる私の歩きに二人は合わせてくださる事に感謝だ

どんどん登れば、矢印の道標が尾根に記されている
道は左に谷に向かう
この時川瀬峠越えの道だとは気が付かず、単に他の鉄塔への道だと思い込んでいた


矢印通り尾根に乗れば直登の道が上に伸びる
植林内を抜ければ良く凍った直登道で、安全優先でアイゼンを付けた

  

滑りをこらえるよりはるかに登りよい
八本から10本を各自つけた

7番鉄塔上で見晴らしが出る
天和山らしいピークと栃尾辻上の1518mのピークらしい物が見えた
天女の舞も雪が多そうだ

 

とにかく直登で更に直登で登るのかと思う所から、トレースは山肌を巻く
私の足はもう直登は出来ない状態程弱っていた ヤレヤレ

だが、巻き道は険しく雪の踏み抜きは怖い
トレースを忠実に登る

今思えば谷を超える所にワイヤー補助が有る谷越えが有った
ここは天和谷を越える所だったのだ
慎重に登る
道幅は足の幅のいっぱいの所も出た

道標は無いが矢印やマークは有り難い
  
直登の尾根に出たようだ
ここからは直登しかないようだがよく見れば1183m滝山分岐の尾根を巻いたようなトレースを感じ巻いた
雪は深く案外歩きよい斜面だ
巻いた

1183ピーク東側下でお昼を食べる
風は微風だ。木の陰に座れば暖かい
 

ユックリと天和山を目指す
直ぐに下りこめば川瀬峠が出る
少し以前の地形図は天川村、北側にも地形図は破線を書いていたが、廃道か今の地形図には書かれていない
北側に下った形跡がない、廃道だろうと話し合うが、この時点で天和谷を越える道とは思わなかった。

  

小さくアップダウンと痩せ尾根細尾根とトレースを追う
  

通常、樹氷が欲しいと思う所だが、晴天と真っ白い雪に満足して綺麗だの感動だ


天和山ピークへの最後の登りは尾根も細く危険も有るが、直ぐ上と思えば元気も出た
樹間から、見覚えのある下辻山の反射板も見えだした

登り切れば久々の山頂だ
三角点は埋まり、見覚えのある山名板は無く、一枚の山名板に山頂を確信した
 
晴れ間に樹間から大峰の主峰が見える
先ずは山頂で記念撮影だ
  

山頂からは少し木が邪魔をする
それにしても10年は来なかった天和山だが、木の育ちは小さい
天和鉱山の説明に有るように木の育ちが悪いのだろうか??

見晴らしは南に30m程下った所の台地が良い
下れば、稲村ヶ岳から釈迦ヶ岳まで、支尾根は中尾、トップリ尾、ガンドウ尾、七面山に神仙平、その上は楊枝の森、アレは仏性ヶ岳かマタマタ
孔雀岳かと指を指し、去年登った中尾とトップリ尾の突き上げは明星ヶ岳と、来てよかったと感動の言葉しか出ない

 
 
山頂から稲村ヶ岳を見やり下山についたがいささか時間を忘れていた
下山の事故は多い
ユックリと急がずにアップダウンを繰り返し、細尾根は自分たちのトレースを追い、滝谷分岐のピークまで一息で歩いた
  

何年前に付けた物か、滝谷分岐の山は楽しいが残っていた
体力に余裕が有った頃は、一気にこのピークに登った記憶も濃い
下りならと大丈夫と、一気に尾根を下った

  

少し膝に痛みが出たが立休憩で痛みも治まる
少し長めにアイゼンを付け、完全に雪が消えるまでとした

凍っていた登山道も緩み少しは足にやさしいクッションが出た
ビスタリー、ユックリが安全の基本と信じ、5時まで日暮れは大丈夫な西向きの谷へと下る
  

最後の橋で滑らないように用心用心

日は沈んだが夕暮れに間に合った
又来ることは有るのだろうか、気に成る天和鉱山と川瀬辻の北側道
記憶を残して、今日も楽しく山に登れた事に感謝します
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