槇尾山墓場尾根から笙の窟
2023/01/17
4人



槇尾山笙の窟謂れ
由緒書
「この窟は奈良県大峰の行場笙の窟と同じ平安時代に日蔵上人により発見されたものである。
しかし明治政府の廃仏毀釈により百六十年に亘り、幻の窟とされてきた。

平成29年3月日蔵上人の子孫により発見された。」

ヤマレコ地図にリンク
 槇尾山はハイキングルートから立ち入りを禁止される険路迄、多くのコースが有る
第一番はヤハリダイヤモンドトレイルだろう。次は西国古道の高野山への道、槇尾山施福寺を囲む八葉蓮華の山と言える尾根尾根にハイキングコースが開かれている。
最近、岩場への立ち入りも禁止されていますが、マアボチボチと事故なく各尾根は賑わっています
今日は、人気度は高いが、マイナーなコースで仏岩、蔵岩、そして墓場尾根に有る、槇尾山、笙の窟を訪ねた

トイレ横駐車場が満車で青少年センター駐車場に車を止め、少し上のトイレ裏東屋上の元駐車場奥から取付く
  
道成にマークに沿って谷を登れば、糸を引く滝が出る
行場の滝のようで見た目は優しそうだが、細い糸を引く滝は修行者にとって厳しい物だ
そんな滝下に登り、左手、谷右岸に張られた虎ロープを頼りに登る
  

捨て置かれた祠横から取付く
なかなかワイルドで虎ロープは有るが、全身を預けられる物ではなく、慎重に補助的に利用しながら登る
直ぐにトラバースに成り、やがて仏岩に向かって踏み跡テープを追う

  

下の仏岩のバンドを回り込む
途中からの景色は良い
見晴らしの良い所で写真を写す
下で女性二人がクライミングの準備をしていた

  
下の仏岩を回り込細い棚を進めば正面に、チムニーとまではいかない岩の割れ目が出てそこを登る
足が人工関節に成り、岩場の大きな段差は登れないショウタンは、半分は腕力で体を引き上げる
クライミングは出来ない足だ
下の仏岩上から見た景色は良い


更に上の仏岩に登るルートに虎ロープ補助が有り、私以外の三人はそこを登るが、私は下からピークに巻き上った
何せ段差が有れば踏み込めない足だ。
  

上の仏岩からの見晴らしは良い
  

仏岩ピークから蔵岩の方向に巻き下り道成に馬の背尾根に向かう
途中に、蔵岩の下、前岩のコースなどは今も普通に残っている
蔵岩を登る方達もいるのだろう
険路の馬の背尾根を登る
一か所の小岩登りで、足が上がらず踏み込めず、手で引き上げようと思うが上手くいかず、嘆かわしいわが足だ
81歳のシルバーボーイさんに押し上げてもらった。
上ではsunaoさんが、心配で見に来てくれていた
ダメならシュリンゲで引くつもりだったのだろう
マア、何とか登れた
  
蔵岩が綺麗だしアレを登れることも有ったと思うと足の回復は余りにも嘆かわしい
まっ、痛くないだけでもいいか (^▽^)/
小さなバンド越えは上手くゆき、近道のトラバースで蔵岩に出た。

蔵岩でお昼を楽しんだ
編笠山の登りの急こう配を見てなるほどしんどいはずと納得、岩湧山は静かそうだ
久々に蔵岩の景色を楽しむが、施福寺の磐座と言う蔵岩はどうやら立ち入りが禁止らしい
マッ私は知らない
 

600mピークの槇尾山から見る景色もきれいだ
ここまでは良いが、墓場尾根とはどんな意味が有るのだろうか
今日のメンバーは上から下るのは初めてだそうで、私は名前すら知らない
600m槇尾山から15丁地蔵側に下れば墓場尾根分岐にはテープが賑やかだ

  
600mピークとその景色
墓場尾根に意味深な後期高齢者 (笑)

墓場尾根分岐にはテープが賑やかだ

   
自然林の下りこみにはテープが有る
尾根も細くマークは多く打たれているが、少し大きな岩やその岩下に下るには捨てテープだろうか、やや不確定なテープ類が出た
付けられたテープからルートや位置を想像しながら下る
植林手前の岩でこれは懸垂かと見渡せば、植林内の羊歯中を巻き下るようだ
大岩の下に出る
 

よく見ればテープ類が岩下のバンドに誘う
棚道はやや広い
リーダーが進めば、クライミングロープが張られている岩下に道が有る

確信を持って岩下を回り込めば、大峰大普賢岳下の笙の窟とは違い、縦、2m、幅1m程度の人工的に見える岩肌の窪みが出た


ヒデが置かれ仏像か石が中央に有る
先ずはインスプレーションが不動真言と頭がよぎり、お不動さんの不動真言を唱えた
何百年かぶりに見つかったと言う、槇尾山笙の窟、一度来ても直ぐには来れない凄い位置の窟だ


引き返すにも余りにも傾斜の有る墓場尾根、
よく見れば岩下に古い参道が感じられ、岩下を巻き込んでいけば、時々にテープが出る
テープの主も確実性が無かったのか、間隔は薄い
チョット地形図を頭で描けば、笙の窟を回り込んで登れば、墓場尾根に出るはずだ
口で簡単だが、木を持ち根を持ちテープは無いかと登れば、墓場尾根に出た

 
後5~60mも登り返せば槇尾山尾根に出る
槇尾山600mに登り返す

険路好きと言うのか冒険好きと言うのか槇尾山笙の窟を探せたことに大満足な四人だ
山頂で一休みだ
差しれのチョコレートは美味しい
和泉の摩周湖と言う美しい池に案内される
尾根は案外厳しい
 

案内のリーダーも見晴場所を忘れたのかここだあそこだ、見つかった
新しい看板の架け替え、古い看板を直す。
名前のように色は綺麗で、展望位置は垂直の岩上だ ブルブルショウタンだ

  

とにかく楽しい
 編笠山と岩湧山

尾根を下ればダイトレに出る
下り口はややワイルドで、ロープ補助はすぐに無くなると言う


施福寺に行き、再度岩湧山の展望を楽しみ、参道を下る
   

見た事が無い万願寺滝を見た
水量が少ないこの時期だが何十m有るのだろうか
銚子口は見えないが数段になった満願寺滝、水量によっていろんな顔を見せるだろう
素晴らしい滝だ
 

sunaoさんと話し込めば、今日のコースはね
たかが槇尾山だったけど、されど槇尾山だねと言葉がでる
急傾斜のトラバース、岩に急傾斜尾根、見晴らし、最後に出た笙の窟、和泉の摩周湖なんて素晴らしい泉、
後期高齢者に若いsunaoさんは笑顔で話す
又、こんな凸凹チームも面白い
お付き合いくださったリーダー並びに皆様有難うございました



総時間6時間45分 距離 4.8km
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