下北山村浦向道整備点検
2023/02/12

新宮山彦グループにて
 

 新宮山彦ぐるーぷの春季、南大峰奥駈道の点検整備が始まりました
今回は、明治時代は、郵便道としての十津川から下北山を結んだ生活道、浦向道の点検です
近代の事件としては、天誅組が十津川から東吉野村への逃避ルートとした歴史の道です
R425が出来るまでは重要な生活道で有ったのだろう
本年から冬季は完全通行止めで人も通れません
行仙宿から下北山村の冬季下山は出来なくなっています
冬季利用なら下北山村への問い合わせが必要だろう

 
私達は許可を頂き、ゲートのカギを預かって通行した
 
下北山村役場に集合して、R425の通行止めゲートを開けて、17名が分譲で四の川林道行仙宿荷揚登山口に向かう
登山口の車の回収車は、下山口にデポしておいた
再度、沖崎代表の注意を聞き、鉄階段から行仙宿に向かう
もちろん何かは作業が有る。今回は道補修用の杭を各自持ち上げる
  

階段上の水場は水枯れも無く出ていた
不慮の事故で無くなった会員の供養も忘れない

  

尾根に出るまでの植林内は急傾斜で道はやや悪い、補修も必要だろうがまだ計画は無いようだ
鉄塔が見えるころは、天気も良く気温は高い
今年は雪が少ないようだ

先ず行仙小屋の清掃から始まります
全員が揃えば、少し早い昼食で会話が弾む
  

大峰奥駈道は水場は少ない
夏は日照りが続けば水は枯れ、冬は凍り取水は出来ない
水の大切さを経験するのが、行仙宿小屋だろう
水場まで往復、早くって20分、遅ければ30分は要する所にある大切な水場だ

行者堂下は佐田の辻で奥駈道を横切る道だ
十津川から下北山村を結んだ
今日は、行仙宿と下北山村R425までの点検と整備だ

  

小屋の暖房は薪ストーブだが薪は大切に使っていただきたいです

行者堂で作業の安全の勤行を行い
大台ケ原を見ながら槙ノ戸山下の古道を下る
  

浦向堂分岐から浦向道に入る
古道は少しは傷んでいるが雰囲気は良い
途中に巨木が倒れていたが、今日の装備では取り除けないと判断したのか後日に回すらしい
小枝を払って越える
私の足は短い。アッ足が足らない (;^_^A

川島橋が出る
これも寄贈された橋で新宮山彦ぐるーぷが人力で運び現場で組み立てた
橋の下はギャップが生まれつつ有る厳しい谷だ
  

途中に1031mの槙ノ戸山と三角点が乗る槇の塔山の分岐が出る
槙ノ戸山はほとんど登られないマイナーな山だ

植林内を下る
歩きよい所も有ればロープが補助された所もある
四の川林道に下る階段はメチャ厳しい
今年は雪が無いが、積雪で階段が隠れたり凍れば、アララ ロープなんて言ってしまいそうな階段だ
階段下右手に浦向道が下に続く
   

浦向道は分岐とか道抜けなどは無いが、植林内と言えども険路です
よく小枝の上で滑り転ぶ経験がおありの方も多いと思います
足払いのようにスッテンと転ぶ小枝の滑り
片側が切立った状態の個所も多く、落ち葉の下に注意がいるが、去年から仲間がエンジンプローの強力な風で落ち葉を飛ばし
小枝を後ろの方が手でよけながら整備する

  

倒木は少なかった
それでもチェンソーでの切除もした
  

距離中ごろに谷越えが有る
ここに作業小屋が有ったが、今は倒壊している
谷水は飲料が出来るだろう
 

谷越えからルートはややフラットになるが、道が痩せ木の根が出たりと要注意カ所も出る
私も石が滑りスッテン所んだ
足が半分谷側に出て止った。ヤレヤレ (^^;)

  

ザレ場が出る。ロープ補助が有るが良く滑った
鉄橋も油断なく渡る
道は段々と緩い傾斜に成ってゆくが、下るほどに道は細い所も出る

 

後少しでR425だが長く感じる
バイカオウレンも咲き始め冬も終わろうとしている
順次奥駈道点検が始まるだろう

次回は、玉置山と21世紀の森間の点検だ
今年は雪は少ないが雪が多い年は痛みや倒木も多い
出だしは順調に済んだ 

最後のコンクリ橋は名前が有る
何時の時代か、コンクリの橋は珍しい
下北山村に有る橋だが、名前は十津川橋だ
積もった落ち葉を取り除き、今日の作業は終わった
 

登山口の車を回収に向かう
遠くから参加の私達三人は、終礼も無く帰路についた
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