第二回
龍門山、青地谷コース(廃道)踏査
2023/12/04
二人


龍門山は紀州富士と呼ばれ、和歌山北部では人気の山です
コースも沢山ありますが、人気のコースはJR粉河駅や裾野に有る登山者専用駐車場 からのコースです
他に南側からは穂落としコース、権現の滝コース、東側の飯盛山方面、又は雄桂、雌桂コースからとか
西からは勝神峠から急坂ですが最短で登れる勝神コース、同じ勝神コースでも健脚向きだろう。駐車場から大きく回り込む
勝神コースが有ります。これらは楽しむ方は少ないですが、コースとして楽しまれる方がおられます

今回二回に分けて踏査した、青地谷コースは廃道と明記されていますが、
公金の和歌山県森作り基金を使って整備した道との看板も有ります
青地谷コースはの青地谷の笹は凄く勢いよく生えていますが、
他は少し整備すれば再利用が可能なコースとして残っています

史跡としては南北朝の頃の龍門山の戦いで戦死した273名の死を弔う碑が地元民により建てられています
今回は、青地谷コースの復活を願って、地形図に載る道と古道、そして過去整備された道を探ってみました

ヤマレコにも記事をあげています。



ヤマレコ地形図にもリンクします
第一回目は 登れる所を登る的コースで登りましたが、今回は二人でヤマレコ、ヤマップの軌跡、地図に残る道、等を忠実に歩く事にした
極一部で、道は消えコースはバリエーションですが、地形図、GPS、ヤマレコ、ヤマップを使いこなせる方ならルート的に問題は無いと思いますが
これは自己責任とお考え下さい
あくまでも私の私見で有り誰にでも通用するとは思いません
しかし、公金利用をしたコースを、簡単に廃道とするのはもったいない
何とか復元してほしい気持ちで歩いて来ました

青地谷登山口には駐車場は有りません
車道の山裾の凸地に駐車しました

グーグルの青地谷位置


 

青地谷の道上には弘法大師と不動明王が祀られています
二仏にお参りするのもワイルドですが、花木が添えられ参詣者がおられるようです

お大師様お堂と青地谷不動様のお堂
 

青地谷には取水パイプが残り古くは生活水も取っていたのかもしれません
谷を登る道はわずかに有りますが、状態は良くありません
時々挑戦する方が有るのでしょうか、笹を刃物で切り取った跡が見られ谷に二つの道標が残ります

 

K17とK16の番号が打たれ、山頂と粉河駅の方向が記されています
Kは粉河町のKなのかもしれません course ではなさそうです

K16番は倒れていたために方向は定かでなく、先人の軌跡と一回目の経験から山肌に取付き上りました

16番から東側斜面を道を感じるルートで、二人は各々登ると、私はK15番、同行のKさんは小道を見付けました
  

K15番は倒れていない所を見ると方向は確かで、道は当時のコースでしょう
K16番に繋がる道は無いかと、少し踏査してみたが羊歯に阻まれてK15番に戻りました
標識の方向に道は見え適当に羊歯中を登りました
コースだろうかK12番が出る


コースは分かりにくく、一回目の踏査で出た林道終点に出るべく林道に向かった
  
ヤマレコの記事には倒木が有ると書かれていた
林道に倒木は出たが通れないことも無い、鋸を忘れKさんの枝切はさみで蔓を切れば通れるレベルだ

林道終点付近から山肌に古道が上る
これに入ればK10が倒れていた
道成に登れば南北朝の戦没者慰霊の碑の道標が出る
この道標がK9番と下山で教えてくれたKさん、めざといね

  

龍門山の戦いは南朝方の地元の将、南朝方塩谷伊勢の守以下273名が討ち死んだ慰霊の碑を大正の竜門村が建てたものだ
歴史的遺跡と思うがさて??

この付近は古道のようだ

道成に登れば、林道に出る
標識が有るだろう位置だ。Kさんが探せばK8番が倒れていた
見よいだろう位置に立て掛けたが、ここの出合にはテープか目印がいるだろう
私は何も持たない
 
K8番の林道を登ればハングライダーのテイクオフ地に出る事は下調べで知るから、ここから尾根に載る破線道を登り明神岩付近に出ようとした
この尾根に載る破線道は地図通りに位置は無いようだ
少し登れば、コンクリの棒で整備された遊歩道跡に出る
これも一回目の踏査で知ってはいたが、今回はこの階段遊歩道を踏査する事に切り替えた

  
便利な世の中で、コンパスや高度計で現在地を測るには難しい地点だが、GPS アプリは見るだけで現在地を知ることができる
後は地形図から方向を見るだけだ
地形図から距離を見れば、100m程度で中央登山道に出る
踏査してみた
倒木は一つに小枝は幾つか有るが中央コースと変わらない程度のゴロゴロ石、通るに問題はない
中央コースで行きどまりとの道標が有る所に出た

二人は何の問題で通行禁止にしたのか分からないと感じた

  

引き返し破線道登りを整備道跡の踏査に切り替えた
人が通らないから踏まれていないが道は良い
横に置かれた棒は階段状に成っている

直ぐにヒラタケが出て良いお土産だ。
予想から、尾根に取付いたK8道標の林道の何処かに出るだろうと予測した
予測は当たり、林道コースに飛び出した
林道側から見れば、見よいテープが巻かれていた
通行者は稀にいるのだろう

  

林道を歩く
Kさんは倒木が有ると下調べで教えてくれる
成るほど倒木が出たが、前回の倒木の事だった
軽く木が切り取られ通るに問題はない

  
掘割状に切り取られた道に成り、そこにK6番が有って その先でゲート跡が出る
その先の大きなヌタバ?が有り少し沼地状になっていた
小枝が有る。
片足を乗せ飛び越えた
これが今日の最大の難所だった ( ´艸`)
薄が生えるが薄い。
通るに問題はない
テイクオフに出た

 

ここで標識はK3だった標識は粉河駅のみが書かれている
林道には車両進入禁止と書かれている

見晴も良く風待ちのハングライダー、女性は半数ほどいた
飛び出しを見たかったが、1時間ほど食事タイムを取ったが風は悪いのか飛び出さない

 山頂への道はK1だ

ワイワイとお昼を食べる
時間的なことも有り山頂には立たず、勝神コースを登り、途中の明神岩近くに出る破線を踏査してみた
一度挑戦の記憶も有るが、その時はGPSがあまり発達が無く、コース違いだったのかと思い其のままだった
 

今回は取付き位置を確かめ踏み込んだ
それらしい感じは数十メートル、後は空木、茨、キイシモツケ等で通れたもんではない
地形図道下を通れるように通った
結論は道跡はやはり無い

中央コースは直ぐ上です
中央コースに出て再度尾根芯を下る破線道に沿ってK6 の位置に下る踏査だ

中央コース⇓
 ここから尾根芯に入る

上付近は道跡が残るが地形図とは少し違って、K6少し上の往路の林道に出て行く
こだわって、K6位置にバリバリと向かった
K6の位置
 
K6位置から林道を下る
整備階段の出合までは往路で通っている
倒木は有るが通るに問題はない
整備道出合には赤いテープが巻かれ、利用者は有るようだ


道成に下る
ヤマレコやヤマップの先人は途中に休憩小屋を載せている
道横だろうと思っていたが、右手の一段高い所に小屋は有る

  

立派な小屋だったようで避難小屋も兼ねていたのだろう
見晴も有ったことがうかがえる
簡単に放棄されるような小屋ではなさそうだが??

小屋を見てから林道に突き上げた所から粉河駅の案内で下る
慰霊碑下から道成に下れば林道に出るようだが登った道を引き返す

古道に取付いた林道終点付近の倒木を避けようとバリバリと巻いたが、少し巻きすぎた
元来た道を下る


ヤマレコの軌跡で下れば登りに見つからなかったK13をが出た
このコースの道は分からないが切株等が順に続き、道を感じた
それに従えば、登りに見付けた小道と繋がっていた

登りの往路に従えば簡単に下れるが、尾根先を目指した

直ぐに道跡に取水パイプらしいものが横切る
右手の畑(地形図に載る)に出る様だ

その少し下で畑内に入ろうと笹を切り取って1m入れば畑だが、アララ猪囲いで乗り越えられない
尾根先まで下る事にした

よく見ればモノレールや、石積み 小屋などが出る
柿の木が残っていることから放棄畑内だろう

  

笹突破は諦め、下れる所を隙間を狙って下った
正面に小屋が出て、モノレールが有りった

モノレール沿いに下れば道に出るが、少し生えこんでいた
尾根先方面にコンパスを取り、下れば農道に飛び出した

 

農道に出れば、見晴らしも出て、少しヤレヤレ気分んで青地谷登山口下を歩き、車のデポ地に歩いた
 

距離は短いが
時間がかかった
踏査で感じたことは、このコースを復元すればヤハリ龍門山へのアタックコースは増えしかも楽しいだろう
倒木と笹が少し有るが、良きリーダーで利用すれば又道が復活すると感じた
今の所コースは自己責任のバリエーションコースと言う事だろう

 
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