高野山
天軸山とツリシュスランの下見
2024/07/08
ショウタン単独

天軸山付近の周回図


奥の院墓地内のウロウロ軌跡はツリシュスランを探しました
奥の院参道から外れ天軸山下付近の古道跡を探しました
結果はツリシュスランは見つかりませんでしたが、20万基と言われる奥の院の墓数はその通りと感じました
山裾奥地にまで墓は有ります。埋もれてしまった小さな地蔵様なども有りました

ツリシュスランは今年も咲きそうですが、御廟側の大きな墓や苔の多い墓を探せば見つかります
どれも高い位置にあり、望遠拡大のできるカメラが必要でしょう
年々数を減らしています。墓共々年数を感じる花です
大切に守ってゆきたいと思います
 

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少し家を遅く出た
高野山に着いたのが10時を過ぎでした
奥の院駐車場で準備をして、通常より違う北方向に向かいます

  
歩道を歩き直ぐに未舗装の川沿いの 道を歩きます
一般の方は殆ど歩かれない道ですが、墓参の方は利用される道で今も花などがお供えした墓が有ります
小さな花を写そうと古いカメラで練習中の私です
今日は、ハエドクソウがうまく写りました

道成に歩けば、奥の院参道に出てこれを超え更に奥に入ります
古い墓が出てきます
一般的には大きいのですが、高野山では小さいと言える物が多いです
その小さな墓にも苔がむしシダが生え高野山を感じました

  

地図から見れば鶯谷方面まで続きそうです
途中で平地に踏み跡を感じ入れば只の植林ですが、畑跡とも思えません
クリンソウなども有り少しウロうろした

道跡を見付け準じて歩けば、次々に墓が出ます
古いものですが、参詣の跡は無りません
  

他の山地なら畑跡や古民家跡と思われる段々の台地に見えました

長らく人が訪れないような台地に墓が??
他の墓所から想像して、1200年の歴史ある金剛峯寺の末寺は数千寺有るでしょう
1200年の歴史で末寺が所有していた墓地が維持できなくなり墓だけが残ったなんて考えてしまう
道の落ち葉に埋もれた小さな地蔵様や五輪は歴史と言うのか時代の変革を感じた

参詣道に出て、記憶の範囲で古い墓を見ながらツリシュスランを探す
アッチにウロウロこっちにウロウロ
記憶の限り探した

今年も花は咲きそうだが、どうやら数が少ない

  

上中央の写真に見る丸い石は、墓が倒れた物だが、中央に穴が彫られている
これは、巨石を遠くから紀ノ川や参道を利用して高野山に持ち上げるにはあまりにも重い
中をくりぬき、重量を落とし、中に棒などを入れ移動をたやすくした、故人の知恵だそうな
ビックリするほど大きな墓も、同じようにしているとの事です

さて肝心のツリシュスランは余り見けることはできなかった 

 

去年見た多く群生するシュスランを探したが記憶の場所にはなかった

去年の物
 
諦めずもう一度と探したが、記憶は痴呆が出る私にはもう無理だとあきらめた

適当に尾根を直登して、天軸山に登る
倒木も多く稀少なものが有るかもとユックリと登る

何故か爽やかで、思ったほど汗は出ない
もちろん熱中症対策は怠らない

  

倒木は多い
潜り跨ぎ、ダニ注意でヨッコラショと
天軸山登山道に出る

天軸山は小さな山だ。山頂は小さいが祠が有る
地形図にも書かれる御廟側に下る破線尾根は、御廟につき通行禁止の縄が張られていたが無くなっている
私は、山頂で行動食で休憩だ


パンをかじりながら地図を見る
一本杉に下り、ラクウショウを見て、ヒルムシロが無事かなど見ようと思った
登山口まで下る

登山口から、一本杉、ラクウショウと歩く

  

ラクウショウ(落羽松)は 気根と言う根を地上に出し、空気を取り込む、水中でも育つ木です
最初見た時は、メタセコイヤと思っていたが、気根に不思議を感じ、花に詳ししい、TRAさんにラクウショウの漢字と意味を教えてもらった
松科だそうで強い木だろう

 

ラクウショウ↑

一本杉

一本杉は、街道杉と言う役目の木だそうで、古道の脇に植え、成長すれば遠くから見える
それにより、道しるべの役目を果たしたそうな


ラクウショウの周回でヒルムシロを見て帰ろうと思ったが、あまりにも爽やかだ
子継ぎ峠まで登り、体調で行き先を決めようと子継峠に向かった

子継峠は高野七口の一つで今も道は常態良く残る
子継ぎ地蔵が有り、女人道周回の要所だ

 

子継峠から山内に入れない女性は幾つかの方法で山内を眺めたのだろう
この峠には幾つかの伝承が残っている

秀吉の話は面白い
語り部たちは面白く話をするのを聞いた事が有る

雪池山や楊柳山に向かうのが一般的だが、女人は楊柳山にも向かうが、鶯谷方向から弁天岳方向にも行ったのだろう
その道を想像すれば、四等三角点、一本杉の方向に向かい、現在のゲンジの森方向から女人道に、弁天岳にと向かったと想像するショウタンだ

この道を知ったのは、和歌山のみちくさハイキングクラブの読図山行が有ったと聞いたずいぶん昔だ

今日もバリエーションで四等三角点 一本杉からゲンジの森、奥の院と周回しようと決めた

  

尾根には金剛峯寺の寺領境界の境界石が有る



コースは簡単だが、各ピークから方向取りは大切だ。地形図、コンパスは必携です

四等三角点、一本杉でゲンジの森方向を掴めば、後はルンルン


ゲンジの森の黒実線の地形図はやや簡略されている
車道に出るには注意が要る
私もアレレなどと感じながら下っていった

  

車道に出て、奥の院方向に向かう
三本杉から奥の院を囲む垣は新しくなっていた

途中から奥の院に入り一周して御廟に手を合わせた

  

御廟内は撮影禁止ですが、観光客はポーズをとる
インバウンドだろうが、お大師さんもマッいいかと目をつぶる

多くがワイワイと騒ぐみろく石お堂で、久々にみろく石を持ち上げた
なななんと、過去にないほど軽く持ち上がり、ポイと棚に放り投げた
ワッと拍手が起こるが、アララ、男性は左手が基本だ
右手じゃお大師さんも半分くらいしか聞き届けてくれないだろう

参道は少し暑く感じた
駐車場の屋根下に入れた車の温度は28度だった

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