草谷寺から竜伝説の尾根 中葛城山へ
2024/09//10
単独



葛城、北山の奥に在り役行者の開創と伝わる古刹。
古来、当地に棲ついた竜を行者が三つに切断して退治し
三つの寺を建立して、頭、胴、尾をそれぞれ弔ったと言う伝説が残されており
この三つの寺を併合したのが草谷寺ととも言われる

 
草谷寺

本尊の薬師如来座像は平安時代の作で、重要文化財。北側の境内に収納庫が建てられ、
不動明王立像、役行者像、など多くの仏像が安置されている

と言う日本遺産登録の看板に書かれている

以前から葛城の峰を歩く山仲間は、竜伝説の尾根として登山ルートに選び今も登り続けている
私も、炉端の会(炉端山友会の前身)に、行者まがいの会員が初めて解説付きで登った時の記憶で再挑戦してみた

https://www.syotann.com/soukokuji.html



右下の参考記録のページへクリックで、ヤマレコに入れます

 一時期はバスで参詣者が有り、村人がトイレ付きの大駐車場を寺の下に作ったが、今はチェンが張られヒッソリとしている
この北山地区は、幕末の天誅組が最後の装備を整えた岡八幡宮などの史跡が有る

私は、寺入り口の小駐車場に駐車して、草谷寺の竜尾塚から登山を開始した

墓の階段を登り尾根に出た
尾根に出れば正面に、経文塚が出て、尾根左手に、龍尾塚が有るが、一度見のがし収納庫迄行って、引き返し見付けた
一度は来ているが、整備が進み当時とは様子が違う

  

収納庫から駐車場に階段を下る

再度、登山準備で車道から下調べの尾根登山口に向かった
直ぐに、村の女性に話しかけられて、龍の尾根を登ると告げると、現在の竜伝説の尾根の事を話された
以前は尾根には田も開かれて、高天岸野神社も祀られて、道も整備していた
殆どの田は耕作を止めている。一部は残り良いお米がとれるとか、女性の家も耕作を止めたそうな
今は、高天岸野神社まで、年一度道を整備するとかで、高天岸野神社のご神体を麓の神社に下ろし、麓で祀られているそうな
だが、神社建物が残る。掃除はしないわけにはゆかないと言っていたが、何せ高齢で自分はしばらく行けていないとか、デンデンと話し込む

 

天気も良く、風も有り初秋の山を感じながら登れる予定だった

参考にした登山口を早速間違い取付いたが、直ぐに気が付くが行けるだろうと引き返さない

  

直ぐに道に竹が生える。
女性の整備していると言う話から、間違ったと気づくが、ここも尾根に出るはずと登れば直ぐに道に出た
少し傾斜が有る所から、もう少し上から取付くようだと感じた。(下山でその位置を確認した)

  

直ぐに歩き良い道に成り、道成に登る
今も、山の用水は直ぐにでも飲めそうな清水がコンコンと流れる

古い農機具が放置されている
田舎育ちの私は、農機具が何時頃の物かと見分けがつく
タブン、昭和35~45年??ごろの田の土を掘り返す小さな耕運機だ
まだ、ロータリー刃が無い頃で、山田や小さな棚田では人気が有った
マア、牛の代わりと言う程度のものです
 
道横は段々の田の跡だろうに、桧か杉が植えられている
太さから見て樹齢50年60年と言ったところか

直ぐに、見晴らしの良い田が出る
これだけ美しいい水で作られる米は安全性と味覚は最高だろう
最後の耕作者に成のだろうか

田の周りには花々が咲き、子供の頃の田の畔を思い出す
少し写してみたが写しきれないほど種類が多かった

 
次は、草谷寺跡だと思いながら登る
色々な記憶と重なり、道などは忘れている
 

途中で分岐する地点に、鉄山行者の案内が出た
これが無ければ、タブン真っすぐに登ってしまうだろう

グンと突き上げれば広い棚に出る
墓が残ると聞いた記憶から、棚を見たが無い
多分この棚の下あたりかも知れない
もう一度くる計画が有る。その時に探そうと引き返さない

今回も草谷寺跡の墓を見過ごした
大きな広い台地が草谷寺跡だろうか?広い台地の上に小池跡が有り、水は直接棚に落ちるようだ
寺跡だろうか??

小さく登り池の淵ではなく、登った右手に写真の印が有る
その奥に竜頭塚が有る。30~40m程奥かな
  

初めて来たときには倒れていたのを簡易に直したが、今は立派に直されている

戻り
小池のふちを歩く

 

小池の水関の上には橋が掛けられている
ユックリと渡り、道成に歩く
途中に、炭焼きの跡らしい所に小さなテープが有ったが道跡は薄い
少し先に行ってみると高天岸野神社の案内が書かれたテープを見つけた
 

下の炭焼き跡らしい所から取付けば、高天岸野神社を行き過ごす所だった

分岐を真っすぐにトラバースで入れば鳥居が目立つ

  

直ぐに草が生えるのだろう
少し生えこんでいる
庫裡の下に巨大杉の看板が出る

神社はまだまだ新しいが、ご神体は麓に降りているとか
庫裡はテントで寝てみたいような山中の雰囲気だ

  

神社の下から湧き出るのだろ
パイプの先から囂々と水が湧き出る
水の神様をお祀りしていたことがうかがえる
 分岐まで戻り、竜胴塚を目指す
最初の時も探した記憶が出る

色々の案内  

  

その時にすでに抜けていたのか、記録に無いが道が抜けていた

  
 
道を間違ったのかと思った
付近を見るとテープも有りコースだと思った
5m程度下って正面を登り返すか、谷に成った所をトラバースで行くか、迷った
下って登るのが安全かと下ろうと試みたが、木の根が強度がなさそうだ
登り返すがオヨヨとビクビクする
トラバースは蔓が邪魔をした
足が悪い私は、かがむのも苦手だ
何とか横切った
谷を渡るとその先もガレている
小さく高巻こうと少し登れば、下にロープ補助が見えた


降りてトラバースで横切った
フー、時間がかかった。老いたくないねー
  

道は良くなり案内も出る

段々と踏み跡が薄い山肌になってゆく

残ったマークを見付けては踏み跡らしい所を登った
 

写真のマークが出た



道がハッキリと有る所だが、正面に古いマークが有った
下り用のマークと消えた簡易地図、
正面の古いマークだろうと、7~80メートル広い山肌を登った
探しにくいと言われる。竜胴塚を一発で当てた

 

ここまでは良かった

行動食を取ろうと座り、少し休憩を取った

立ち上がり横を見ると看板が倒れている
建ててみるとその杭に竜胴塚のテープが巻かれていた
これを見逃すと竜胴塚は難しいだろうな
建て直したが簡易だ。
次回行けば建て直しておきたいと思った
 
さあ行こうと一番しっかりした道の方向に歩いた
うん、
行きかけても方向を示すマークが出ない??
反対かと、行くと字の消えた案内が出てその向こうに、下り気味の道が続く??


方向的にオカシイ
何所だどっちだと焦るが、??
竜胴塚に行き、三角点方向にコンパスを見る
直登は無理だ
右手からその方向に行けそうだから行ってみると、アララ道が出た。ヤレヤレ

マークなどが残り道成に登れば、見覚えがある三角点が出た

 
 
三角点から、笹中を踏み跡でダイトレに向かう
ダニよりなにより、足元の倒木が恐い
足が取られれば転ぶだろう
先に、見よいテープがルートだろうと笹を分けると、その先にダイトレが出た

  

中葛城山で雲行きが怪しい
昼食予定だが、千早峠まで行こうとした
麓は晴れていそうだ

高鍋山では本降りに成り、雷が鳴るが音は小さく、雷光は感じない
雷との距離は掴みにくいが、音から遠いと感じたが、もう合羽など着ても間に合わないずぶ濡れだ
道は川のように水が流れる

  

写真もうまく写らない

千早峠で休憩も無く、北山道を下る
天誅組の好きなショウタンは、天誅組を思いながら、一歩ずつ下った

 

雨は止まないが雷音はやや小さくなった

やはり年々生えこんできている北山道だ


アスファルト道に出る手前は少し苦労する

旧道下りを覗いてみるが、雨や草で不適当とみてアスファルト道から回り込んだ
 国道に出るにもブッシュだった
枝切ハサミなどの用意は無い
乗り越えながらR310 に出た。ヤレヤレ
 

車も少ない。
油断すると真後ろに車が来ていた

地形図から、草谷寺に最短で下る
正規な登山口も確かめたが、写真を忘れた

もう一度来る予定だ
次回は時計回りに成るだろう
雨には二度と会いたくないと、ずぶ濡れで車に乗るが、座席ヒターを入れクラ―を入れる ( ´艸`)

竜伝説の道は、天誅組コースよりも通りよい
歴史上ハッキリとしないが、天誅組の別動隊も龍の道を下ったかもしれないと思うと楽しさが増した。


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