福井峠から黒沢山の古道踏査 
2024/10/06
ショウタン



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 黒沢山に食用キノコでもあればと福井峠から黒沢山に登った
駐車は、生石山登山者駐車場がトイレもあるし良いのだが、秋のススキシーズンだ。
休日は満車が多い
1㎞程度北に福井のバス停が有りその先30m程度の凸地に路駐した

  

彼岸花に蝶々がとまる
蜜が有る証拠だろう。
彼岸花と蜜は想像外だ
道成にと書くが、旧道を福井峠に向かう
のどかな道で、両サイドには秋の花々が美しいい


福井峠は古道の匂いがする
地蔵が有る付近から、今日下りに立ち寄る廃屋の方に行く道が有ったのだろう
今日は福井峠から、尾根で黒沢山に向かう予定だ

  

カーブミラーの裏から直接尾根に取付く
道は谷から支尾根を廻って尾根に出る道が有るが、尾根通しを予定している
直に掘割の上に登るが傾斜は有る
登り切ればフラットだ

  

巻き道から登られる方が多そうな意味が分かった
標高差は少ないが、這い登る傾斜が出るからだ
直登は疲れる
動物道を適当に利用してクネクネと登った
登り切れば尾根はフラットでした
木々は大きく、樫の木やコナラ、桜、時にはバベなどの巨木は美しいが特に紅葉の木はなさそうだ
  

途中で気が付くが、鹿の食害が多そうだ
少し以前まで鹿などない海南市だったが、長峰山脈を伝って来たのだろう
鹿食害が目立つ
黒沢山ではカモシカ迄住んでいる

和歌山の紀泉高原に鹿の無い状態が何時まで続くのだろうか?

  

下山に利用する峠で、山肌を巻く道が測量されている
この道は正面の傾斜を巻くのだろうと、巻き道に入る
道は良い 

フラットな尾根の横で尾根に平行になるが、道が何処まで行くか踏査したくなった
 

平地はいかにも耕作地を感じる
その先で谷に出て道が消えた
測量杭は見当たらず、沢を超えてみると下った経験のある沢だった
少しルートを見るが道は無い
谷を登り返したが、これが疲れる

  

植林内は食害で桧の皮が彼方此方で傷つき痛みが目立つ
皮を剥がされた桧や杉は、大きく成れば木の深部が空洞になり商品価値がなくなる

又、雑木の実生も鹿が食べれば雑木は育たず、表土が流され土石流の元と成りやすい
又、小さな兎などの草食動物はエサ不足になりやすい

又、沢山あったエビネやコクラン、なども姿を消しているし、一番多かったムラサキセンブリも略全滅している

ビジエ料理を喜ばない人も多く、このままでは山は荒れるだろう

 

尾根に戻った


尾根道を登る
踏み跡もマークも少ないが、分からなければ尾根芯を登ればいい
東黒沢山下に出れば、尾根直進が東黒沢山ピーク越えで、斜面道が黒沢山への古道だ

私は斜面を歩くが、年々道の傷みが出ている
ムラサキセンブリやカキツバタ、春リンドウ、エビネと花類も多かったが、カキツバタ以外は食害で消えつつある
黒沢山を整備してくださっていた方が、高齢で来れなくなり更に痛みが出だした

ゴルフ場横に出る
ゴルフ場の猪囲いも、鹿に耐用した高いものに変わってきた


黒沢山ピークの南広場のリンドウも少なくなっている
ムラサキセンブリが歩けないほど咲いた事も有ったが、もうその姿もほぼ消えている

キノコは食べない鹿たちだ
間違いが無ければ、アンズタケが虫に齧られながら芽を出していた
山頂まで登り、南広場でユックリとお昼を楽しむ
  
山頂の三等三角点、黒沢山↑

南広場で鹿の糞など見た事が無かったが、彼方此方で見かけた

時間もたっぷりある
名寄松経由で下山も良いが、古道踏査の意味から沼池に立ち寄り、福井峠への尾根を下る事にする

ゴルフ場際から沼池に向かう道は、本柘植が道を隠す
ホンツゲの木の葉は鹿は食べないのか道を隠すほど実生が増える

  

この時期は花類は無くトンボなども少ない
近年沼池の水は浅くなっている気がする
水の抜ける位置が凹んでいる気がしてならない

しばらくトンボなど探して見たが少なかった
山裾を回り込んで福井峠の尾根に向かう
最近、アナグマが増えたのか、倒木の木の根の下に アナグマの巣穴が目立つことが多い

回り込んで尾根分岐に出る

 

福井峠の尾根と小川の宮方面に下る分岐古道は分かりにくい
小川の宮の道標通り下れば、道は解りよいだろうが、尾根側は踏み跡も少なく間違いやすい
道標裏側に薄い踏み跡が有りそれに入れれば道が出てくる
自信が無ければ、小川の宮方面の方が解りよいが、道は荒れた所も出る

私は廃屋経由が目的で、福井峠への尾根を下る

  

尾根芯を通る所は少ない
やや、尾根芯を外したところに道が有る
倒木も有るが、整備跡の鋸跡が道である事を示すだろう
途中から、測量杭の有る古道?を下る
トラバースで下ってゆく
暗部で、廃屋側に下るが特別な目印は無い

  

福井峠や廃屋コースはヤマレコに軌跡が出る
これを参考にすればいいかな
地形図には道は載らないが、廃屋に赤四角の家マークが出ている
地形図が見えるGPSで見えるだろう

簡易地図です。廃屋の位置

古い峠が有ったのだろう。北側に下る道も感じる
経塚山南下の谷にも廃屋が有る、人が住まわれていたころに、森林管理署の職員だった方が有田から名寄松経由で帰宅した話を伺った事が有る

道成に下るが、道らしい所には小枝が積もり歩けない
その上に道らしいものが有り、地形図に載らない道と出会い下る
この付近では生活臭が残る

  

道成に下れば、廃屋裏に出るが、表側を回り込むのが道だろうが、倒竹が多くとても通れない
家裏を東にバリバリと行けば、東側に下れる

 

通りよい所を行けば墓などが出て、その先に急坂だが道が出る
下れば、廃屋の方達の生活道が出る
この道の傾斜部分は良く滑り、今回も見事に滑り尻を強打した

  

小川(谷川)を渡れば直ぐに墓が出てその前の道を下れば往路に出る

 

出口は橋横に出る
橋を渡る方向に帰ればそれが往路だ
後は車まで帰ればよい

一般的ではないが、黒沢山のバリエーションは読図や、自然観察、里山の生活感が見え、好きものには楽しかった
地形図、GPS、携帯電話は必携です
小山だが谷は深く人と出会う事など無いコースです
十分な準備で登るコースと思います
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