大峰釈迦ヶ岳象100年祭
2024/10/13
新宮山彦ぐるーぷにて

 
世界遺産、大峰釈迦ヶ岳の釈迦立像は大正3年に建立されて今年で100年が経ちました
平成19年8月に痛みが目立ちだした釈迦立像を、修復した記憶は昨日のように思い出される
多くの登山者の皆様に、1kgに小分けした砂や小石、又セメントなどを山頂に持ち上げていただきました
釈迦像の芯部はステンレスパイプで強化され、今後100年200年と立ち続けるだろう


釈迦ヶ岳、釈迦像解体修復の記録

釈迦像修復の記録


  
 
参加者の年齢差は大きく、若者から最高齢83歳の女性までと体力差もあり、山頂に11時30分集合とした
お花や、お供え物、準備品を持ち上げてくださった方たちは早朝から登られていた
私と同行した3人の方は、頃を見計らって80時30分に、大峰旧登山道を登り始める
旧登山道は、廃道ではなく今も状態はほぼ良く残っている
(間伐中は登れない)
  

一度踏査した時は間伐作業は無かったが、間伐が始まっていた
道は通れるが、テープの一部は伐採木に巻き付けていたので消えていた

コースは地形図に載る通りです
GPSで道上を歩けばコースはずれないでしょう

  

植林が終わる所で尾根に出ます
下る場合はこの分岐特定は難しいでしょうが、GPSで道位置を知れば安心です
 

笹原内の踏み跡を登れば、太尾登山道のP1465m位置に出ます

 1465位置
後は、通常登山道で登りました

  

鹿の食害で見晴らしがよくなったが害は害、実生の木は育たないのか、巨木は台風被害や寿命化で倒れてゆけば、残るのは笹原だ

  

七面山や弥山、山頂と見晴らしが出る
古田の森を通り、千丈平、行者の隠し水と登る

  

隠し水からは急登りに成りだし、オーバーユースの道は掘れ込みやや歩きにくい

山頂は直ぐ上だ

   

行者による勤行や、山彦独特の山頂にかける(声をかける、水をかけるの意味合いで)手を上に上げるのではない、手を斜交いに万歳を三唱する

お供物を頂き、昼食を済ませ下山する
いつもよりペースを上げたためか、やや膝が痛い

 

釈迦ヶ岳の立像について外せない話は、大峰第一番の強力と言われた岡田雅行氏の話だ

吉野から前鬼口に運ばれた立像は、分解されてはいた物を、(送り持ち少しづつ一部を奥に運び置き、次を取に行くを繰す)独力で3ケ月かけて山頂に持ち上げた
話だが、この時水や食料を届けたのは、奥様の仕事だったとか
歴史に隠れてはいるが、私的には夫婦の二人三脚とたたえるべきと思っている

 台座に御尊像天川村住人法名院岡田正行独力ニテ運般セシ成也 と彫られている

 
下山は少し紅葉が始まった尾根をワイワイと下る
遅い歩きの私を、若者が追い越してゆく

景色も楽しむこともなく、下った

 

コースは1465mピークで分岐して、今度は中道と言われるコースで下るが、これは地形図表記は無い
(下の二枚の写真参考に)
倒木から左手の北北東の植林内を下る
コレは林道までの近道だ
最後にヤマレコの地図を張り付けます

 

マークはありますが、踏跡も薄いし注意がいる

  

乗り合わせた3人が遅い私を待っていてくれた
又、皆で釈迦ヶ岳を楽しみたい

何万と登山者を見つめてきた、釈迦立像は、大峰縦走路の宝だろうな

 
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