ミカンの町
海南市の高通山
2024/11/11
単独
 

11月はノジギク探しに夢中ですが、何処も生えていそうなところは道が改修されたり、擁壁ができ探すのは難しい
和歌山では、生石山に有ったとか、紀の川市の四季の里公園に有ったとかいうが、消えてしまったそうだ
見つかっても交配が進み純粋のノジギクは有るのだろうか
今日は海岸沿いの下津町大崎の高通山を入れて探してみた

 下津町大崎は風光明媚な所だが、山が海に迫りそのすそ野にある小さな漁村だ
一時期は、製油所の小型タンカーが停泊して漁村の雰囲気よりタンカーの停泊が目立った
今は、小さな漁船と遊漁用の船やヨットハバーの感じが強い
村は豊かだったのか今もその雰囲気は強い

村内や付近には駐車場は無い
私は紀文船出の碑前に車を止めた

 

大崎の村までは改修された道を歩く
景色はめちゃ良い
山はミカン、海は静かで青く最高の景色だが、道下のゴミが気になった

  

途中に夕日の綺麗な見晴らし台が有り、昔からこの地は風光明媚だったことがうかがえる

句碑には
 
大崎の神の小浜は狭けども 百舟人も過といわなくに と書かれている
夕日がきれいな海なのだろう
四国に渡る舟は大崎に立ち寄ったそうな

  

道沿いには古い町並みが残り、港で栄えた名残が残る

村中の道なら小さな畑や自然が残るかもと入って行った
廃屋や廃園が見える
野菊は咲くが、ノジギクは無い

  

とうとう道がなくなり畑が放棄されている
その畑にこれから増えそうなフジバカマが大きく育っていた
  

道跡はない
電柱が残る
そこが道だろうと入るが、畑跡でブッシュで段々畑だ
上に道があると突き上るが、道のコンクリート擁壁を登るのに苦労した

  

出た道の正面の小道を登りさらに上に出る

見晴らしは良くなる
農道か、車は通らない

どの尾根で登ろうかと地図を見て一番緩やかな尾根先から取りついた
又その尾根以外は崖のようになり登れない

  

地図にも載るが、幅1ⅿ程度の舗装道が有る
なんとか通れると入れば奥に道が続く
してやったりと思ったのはそこまで、進むほどにブッシュに成り」舗装は無くなりイノシシの踏み跡を追うが、もう大変だ
道は何処やら、兎に角上に上にと登った
 
基準点コード
等級種別
基準点名
北緯 34°08′03″.3818
東経 135°08′23″.9884
標高 194.78
埋設 明治36年6月15日
所在地 和歌山県海南市下津町大崎字高通523番


初めて来たときは貯水タンクの周りは草原で見晴らしもよく、三角点を探した記憶が残る
今は、ススキに隠れ探せるかと思うくらいススキが多い
携帯のGPS機能を使い、その場所を探った

古くは船見の山だったのだろうな
見晴らしは良いが、ススキが邪魔をする
 
下山は踏み跡を探す
一本の電柱に向かって踏み跡が出た
  

下り込めば畑跡に道が残り、ここだろうで下る
獅子除けの囲いがある
間違いが有れば下れないかも

金網の間を上手く下れば広い農道に出た

  

ミカン収穫の方に紀文の碑への道を尋ねれば、車道を下るのが一番早いと言う

下った
ふと山肌の下に一輪の菊が、記憶のノジギクに似ている
写真ではそっくりだが、香りが薄い

兎に角花芽と葉っぱを取って鑑定用に持ち帰った

下津町は、ミカンの里だが、入り江は大きく広い
今も造船所が有ると言う

川をのぞけば、清流のようで綺麗だ
よく見ればハヤとトラフグの子供が追っかけあいをしている
汽水域なのだろう
  

紀文船出の碑には一台の車が置かれていた

和歌山の博物館は休みだ
明日の鑑定を楽しみに下った。
 
後日学芸員さんに相談した

見た目はそっくりだと思ったが、専門家は直ぐに違いを指摘した
若い学芸員さんもノジギクを探しているという

開花中に高知県に純粋種を勉強に行くと言っていた
菊は交雑が多く難しいと聞いた

私の持ち帰った花は交雑種だそうでした
探していることを伝えると、彼女の公演に来てくださいとパンフをいただいた
同時にドングリの事のパンフもいただいた
山で拾ったが、何も分からない
専門家はそれを見分けるとはすごいと感じた
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