大峰山脈
釈迦ヶ岳と大日岳
2025/07/13
ショウタン



会のオフ会では計画時間で歩けない
単独ならまだ行けるし、大日の行場が長らく閉鎖されていた
100年近い行場の鎖が傷みヒビが見つかったからだ
クライマーで行者の鉄鋼加工技師が単独で鎖の修復を行った
鎖場の確認と深仙平の避難小屋の状態を確認する事を目的に大日岳と釈迦ヶ岳を目指した



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 早朝に家を出て涼しい間に大日岳に登ろうと計画していた
所が何を思ったのかルートを間違い169号の吉野でアララ、168号だと気が付く
モウ危ない頭の私だ 😢
予定の十津川村旭の太尾登山口のスタートが約一時間遅くなった07時45分に成った

準備中はガスかなと思う感じだが、歩き始めれば頬に雨を感じる霧雨だった
なーに予報は晴れだった。山頂では日が出るさとのんきに登った

  
太尾登山道はルンルンに整備が有り、晴れなら景色もよく歩くに最高の初心者向きの登山道だ
所が、霧かな小雨かな等と感じながら登る
途中の1434ⅿピークは何時も巻き道で登る私だ
少し踏み跡が出来ているようだが、道を外すことはあまりよくないが、古くは巻き道だった
1434ⅿピークから赤井谷に下るルートが知られてから、尾根道が主になっていった

  

太尾の尾根芯に戻り後は尾根芯を登る
笹の生えこみも少なく笹のカットが出来ていた
それでも膝下が濡れる
途中から下山される方に出会えば、早朝は雨で、前泊のテント組は昨夜も雨だったと言った
雨具を付ける方、ヤッケを付ける方と中途半端な霧雨だ
私は、雨も楽しいとそのまま登るが、涼しいより少し寒いと感じたが、気持ちは良い

  

花は付けないトリカブトやオトギリソウ、バイケイソウが咲く
笹芽を鹿が食べるが、バイケイソウやトリカブトは毒花で鹿は食べない、太尾の主な草となってきた感じがする
  
旧道分岐の1465ⅿから先の見通しは100ⅿ程度で見晴らしは無い
速乾服で対応すればぬれることはそんなに気にしなかった
古田の森のピークを越えてみた
一人のクライマーがポッカトレで来たと言い20㎏リックだと言っていた
リュックサイドに8mmロープが綺麗に付けている
聞けば、この山でも危険はある。
何かの時に対応できるためだと話した
クライマーの方は流石だ
  

何時のころか、新宮山彦グループの元代表の玉岡憲明氏が残した千丈平の板が残る
今は、水場下のテンバ付近を千丈平と読んでいるようだ
其の千丈平から、トラバース道で深仙平に向かう
テントが一張り有ったが、前泊で奥駈道に入ったのだろう

深仙平への巻き道は、整備はされているが、踏み跡程度の道だ
一部は整備されてはいるが道を外し戻るなどするために、間違いに気が付きにくい

  

中ほどを過ぎた付近に伊富喜秀明師の塚が有る
伊冨喜師は、深仙平、四天石で60日間の断食行に入った
水しか飲まない荒行だが満願成就5日前に意識衰弱して、最後に妻からの水を口に含んで入定した
大峰最後の荒行を行った行者の塚が有る。
今も小さな杯に水を備える行者や登山者も多い
 
  
深仙平もガスで景色は無い
潅頂堂(かんちょうどう)はひっそりと建ち避難小屋に数人がいた
15才の娘さんと父、他にニャンマーの若者が休憩をしていた
私も仲間に入れていただき、昼食らしいものを取った
濡れた体は少し冷たい
若者たちは元気だ
何度も修理をするソーラーはネズミに配線が齧られ修理を繰り返している。現在はうまく働いていた

ユックリも出来ない
大日岳に向かう

  

奥駈道から聖天の森、大日岳分岐へと歩く
若い彼女はルンルンと登ってゆく

  

行場分岐には安易な気持ちで行場には登らないでと書かれている
腰痛と悪天候で本日は行場は登ることは避けた
 
ニャンマーの若者や15才の娘と父はやや苦戦している

ショウタンは花を見つけて写真を写す

  

ヤマシグレと白花コメツツジ

あと一息
鎖の補助が有るが雨で鎖は滑る
用心用心

  

山頂についた
再建した記憶が新しい大日如来がたつ



一度台風で倒れた大日如来を修復したのはつい昨日のようだ

https://www.syotann.com/dainitidakesyufuku.html

新しくなった鎖場を上から見てみた

 

ガスが無ければ釈迦ヶ岳の山頂も見えるが、ガスで見えない
一瞬ガスが晴れて新しい鎖が下まで見えた

今日の経験から、巻き道も痛みが有る
私的には行場登りの方が安全かもと感じたが、それは自己責任だ

巻き道も下りはさらに慎重に下った
 
深仙平の水場の点検に行く
スプーンの先から滴るような水だったが、管理が行き届き今は糸を引くようだが水の出はよくなった
 

道はガスでした

潅頂堂上から奥駈道で釈迦ヶ岳に登り返す
これが、記憶より急傾斜だ
段差が大きいと這い上がる
半分程度笹は刈られているが膝まで笹がかぶさる所もある
足が動きが悪くなった
休憩と行動食を取るが、シロヤシオの木から雨のように雫が垂れる
涼しいを通り越す

  

都津門にも踏み跡は有るが私には無理だし今日は少し危険だろう

何とか太尾の出合いに出た
簡単そうに0.3km5分と書くが私には無理だ
頑張って山頂に出たが、景色は無い



水場に下り水場の点検だ
ナルホド水量は少ない
過去見た中で一番少ないだろうと感じた
ストックを分解して筒中を掃除すれば、水量は倍に成ったがそれでも少ない
本格的に掃除が必要かな
 
 
太尾はガスは少ない
もう笹は乾燥していた
腰から下はずぶぬれだが、下るほどにか乾だした

古田の森や旧道分岐、1434分岐は巻き下り急いだが足は自由を失うほどにつかれた

  

薄日が感じられるようになるが、風は小枝を動かす強さだ
風速は10ⅿ低度だろう

ヤット日差しが感じると登山口についた
服は乾燥したが、登山靴は中まで濡れている

車がポツンと一台が残っていた
今日も最終下山者のようだ

ユックリと帰宅準備をしていれば、あっと言う間に青空が見えた
山の天気は気まぐれだ
 
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