宇多市榛原の大師山と宇陀市の嶽山 2017/04/13 |
R369号沿いは、小さな山や名所が多いコースだ。 和歌山市からR369に出るには、吉野、宇陀道の駅から県道218内牧、菟野田線をよく利用する その途中に大きな看板で平井大師山石仏群の看板が目立っていた 大師山は四国八十八ヵ所霊場の縮小版の有る山で、宇陀市観光サイトによれば、 菟田野の北東、平井の大師山に残る四国八十八カ所を模した霊場。幕末の石工、丹波の佐吉照信が弟子たちと共に刻んだもので約百体の石仏が大師山をとりまいている。各石仏には本尊を浮き彫りにして、本尊の仏名、霊場番号、霊場名を刻んでいる。 この霊場は、嘉永、安政の頃(1848〜1859)に各地の施主によって寄進、建立されたもので、台石に寄進者の指名が残されている。 とりわけ十九番、立江寺の地蔵石仏は小形ながらも秀作といわれている。 と有る |
和歌山にも同名の山が有るが、同じ県内より京奈和道が出来、宇陀の方が近くなりこの付近散策が多くなった 地図を眺めれば、以前歩いたコースで内牧区民の森を知り、大師山、入谷山、嶽山と嶽の立石群を花見をかねて計画実行した パソコン検索をかければ、参考ページが見つかり、ブログに書き込みをすれば、山と渓谷にコースを投稿した方のページだった 不思議なことに、内牧区民の森で蛇岩を古いエアリアマップに載る位置を、読図で探すがそれらしい物が無く、昼食後にもう一度探してみようと話していれば、ナナなんと、その記事を持たれた神戸からのGPが登ってこられ、私達にその記事を下さった。 お大師様の引き合わせか、ありがたい、蛇石を探せた |
前置きが長くなったが 県道凸地に路駐して、大師寺に向かう。 大師寺にも駐車場はあるが、長時間駐車はご迷惑かと路駐とした。 道標に従い小道に入れば案内はバッチリだ。 参道の桜はチラホラと咲き初めで、満開には程遠い。 後は、石仏鑑賞が楽しみだ。八十八ヵ所全て廻れば時間も係るだろうと、愛媛に縁のある同行者の、愛媛の寺が出るまでと山内をウロウロした 仏像は、名工の作で流石に表情は柔らかく、見ているだけで心が和む 大きな物から、相当手の込んだ物まで数は多い 徳島県が出て香川が出て高知が出て、愛媛が何処とウロウロ、すると大師山山頂(464m)は総供養塔の第45番・岩谷寺の不動明王がある。 山頂は愛媛の寺だった。 見晴らしは少ないが、正面に伊那佐山が切り立って見える 肝心の山桜は、開花が遅くマダマダ蕾だった。 今年は開花が遅く、山桜はソメイヨシノより遅れて開花するそうだ。 マタマタ次の機会に花見を当てよう |
地形図を眺め、入谷山方面を探る。 庚申石(写真は無い)を見つければ、そこに道標が有り山道へと入る 道はハッキリと有り、倒木が時々有る程度、ただ読図の正確さが必要なコースだろう 山渓にもその必要性が書かれている。それだけに面白い 道を探りながら歩けば、T字路正面に内牧方面と大神方面の道標が出る 各案内には、大神方面に歩き尾根に乗るようだが、地形図地図からすれば、正面の道を登れば直ぐに尾根道に出る 尾根道は状態が良い |
尾根道をほんの少し歩けば正面の尾根に取り付く、道は右手に伸びている 尾根は一息つく急傾斜だが、登るに楽しい テープに改、大貝山と書かれている。山の持ち主が代わった事の意味だろう 大貝山のピークまで登ってみた。 細い尾根は樹間から伊那佐山が見えそれなりの見晴らしが有り、遠回りして入谷山に歩くのも楽しいだろう 大貝山山頂 |
読図から小さくコルに下るが、マークは賑やかだ コルに下ると、右手下に石鳥居が見えた。??と斜面を下り鳥居前に下った 磐座信仰の場所だろうかと、少し危険な斜面を下ると小さな祠が祭られた巖だった 奥宮とあり、どの宮の奥宮かは知らないが、手入れがあり宮前まで道が有った。 正面から、吉野や大峰の山々が見張らせる 登り返し、小さな双耳峰の入谷山を目指す。新しいマークが打たれコースは分かりよかった |
入谷山(にゅうたにやま)は見晴らしも無いが、山渓に載れば訪れる方も多くなるかも 入谷山の四等点大神は、大理石で美しくチップが埋め込まれ、重要三角点だろう コンパスを合わせ車道に下る。 少し有ったマークが取り払われ、コース取り注意だ。コンパスはシッカリと合わそう。 |
車道に下り嶽神社に向かう。 石仏と石標があり、その上にトイレがある。綺麗にされている その前を左に入れば嶽神社の鳥居前に出る |
メーンの花見の内牧区民の森だったが、残念花は咲き初めだった。 車道から車で花見に来られる方もいるが、残念そうに引き返した |
時間は早くまだ10時20分、前回見落とした蛇岩を探し、下山時に唐戸の寝石を見ようとの計画だ 今日は、エアリアマップも有り両方の場所はバッチリと分かる。 先ず、四等三角点向谷を目指す。 行く先に、立石があり蛇岩の道標、地形図とエアリアマップを照らし合わせ、三角点を見て尾根を下っても行けると、道標は無視した。 黒線は未舗装路で下りこみ、正面から三角点を目指す。 美しい点があり、尾根から目標道に直に下った 下りきれば、破線だが道は広くコンパスも取りよい。 道成りに歩けば道標でも有るだろうと、道分岐や道標を探ろうと道を下るが、谷向こうにあるはずの蛇石に行けそうも無い ??、確かにエアリアマップに載る位置は谷向こうだ。道らしいものを探り、水線分岐の出会い向こうを確かめるが、 付近は耕作地跡に植林されたところ 見通しもよく、ウロウロするがそれらしい物は無い。??一つだけ大きな石があったがまさか まさか石 |
引き返しながら付近を探る。エアリアマップを信じるが、同行者も位置は間違いないと確信を持つが、まさか石だろうかと悩む 兎に角、地図を眺め、周回で嶽山を目指す。 目標道に小さな目印が有り、地図から見て間違いなさそうだ。 地図では黒線道だ。やや細すぎると思ったが、少し先で落ち葉の杉下はコンクリートだ。 登ってゆくとマークが有り、広い車道に出くわした。 この道終点に蛇石取り付きがある |
道方向をコンパスで探り現在地を大きく掴んだ 嶽山南東側コルに突き上げ周回予定だ。 右手にコルが透けて見える。植林内に入るソマ道を登ると、目標コルに出た 南東側から嶽山に登るには胸突きの急坂だが、途中から見晴らしが出て案外に楽しい 山頂まで整備され、山頂からの見晴らしもいい 嶽山は嶽神社の御神体とか、山頂の盛り土上に石仏が乗る。大日如来かもと写真を写すがさて |
コンパスで北西側を確かめ下れば見晴らしの東屋が出る 額井岳、戒場山、鳥見山に貝ヶ平山、伊那佐山にと見晴らしは抜群だ 東屋に、嶽の立石蛇はみの蛇石、こけて鼻打つカトラの寝石 などと書かれ、うーん有名な石だろう。 もう一度探そうと、鴨鍋をつつきながら地図を眺める。今日は花見の鴨鍋を用意したが、花は無い 他のGPと話しながら蛇石を探った |
神戸からのGPの皆様と情報交換だが、ご高齢の方で蛇を蛙石と読まれていた。 話が食い違う。?? 手持ちの地図を見せていただくと、蛙石は蛇石の事だった。 林道終点に道標が有り尾根に登ると直ぐに有るとの情報だ。ありがたい グループの一人の方が、コピー地図を下さった |
これはどうしたことか、エアリアマップと位置が大きく違っていた。 行ってみようと林道(車道を)終点まで歩いた。道標は無い??と思っていると小さな道標が見つかった 踏み跡を登るが、今度は蛇石がわからない、少し大きな石が有るし斜面に突き出た石がある まさか、どう考えても蛇石では無い。 モット奥にあるのかもと、踏み跡の尾根を進む、尾根先は午前の蛇石探索地点に出る 踏み跡が消えた。?? 先ほどの石かと付近を探った |
まさかアノ石この石と見ていると、蛇に見える長い石が出た。 なるほど、アノ角度からこの角度からと見ると、ここが口で尻尾がここと、これだこれだと納得した |
引き返し、嶽太郎はパスをして、標識のある所から谷沿いを下るが、道は荒れ、オマケに間伐伐採のキャタビラーカーが通り、道は雲泥化して歩けた物じゃない、谷沿いの耕作地跡の畦道の残りを、唐戸の寝石付近にコンパスをあて、道跡らしいところを下った。 嶽次郎↑ 嶽三郎↑ 荒れた古道↓ 下れば広い林道が出るが道は悪い 雲泥化された道を下れば唐戸の寝石があるが、見た目には何も変哲の無い大岩だ 頂いた地図のお陰で唐戸の寝石場所が特定でき、コンパスもあわせよい |
後は道成りに下れば県道218号に出る 県道入り口にも道標が有り、内牧区民の森は桜で賑わっていそうだし、桜が無くても展望台は見晴らしが良く楽しいピクニックが出来そうだ |
今日は、偶然の出会いが多い、最後の偶然は、県道を歩いていると、山をご一緒するEyumiが車で通り、私を見つけた こんな偶然は彼女とは多いが、今日の偶然はお大師様が引き合わせたと思う偶然が重なった 15時35分と時間も早く、付近の桜の名所をドライブした 花の開花を掴むのは難しいが、山桜はソメイヨシノより遅いと言うことが実感した 大師山の山桜はマダマダで、内牧区民の森は咲き始め、仏隆寺は、ソメイヨシノは満開だが、メーンの千年山桜は蕾みも固く、山越えの西光寺のしだれ桜は八部咲きの見ごろで、室生寺は満開で、大野寺は本当に綺麗な満開、最後に又兵衛桜に立ち寄ったが、これも9部咲きの見ごろ 花の開花時期は難しいが、今日は満足の登山日和だった。 参考資料 |
桜の名所の写真 仏隆寺の千年山桜 |
西光寺の枝垂桜約400年?で大野寺の枝垂桜の子供とか 室生寺から唐戸峠越え仏隆寺のハイキングコース途中にある。 のぞかな集落は花がイッパイで見所が多いコースだ |
大野寺は春山の弥勒菩薩と桜の名所の古刹で、近鉄沿線では最高の桜の名所とか 最寄り駅は近鉄大阪線室生口大野駅徒歩わずか 東海自然歩道で室生寺まで歩き西光寺枝垂桜を見るコースが組めるだろう。 |
付近で最大の人気の桜は、又兵衛桜で、後藤又兵衛の屋敷跡に咲くとか 榛原からバスで大宇多の道の駅へ、又兵衛桜を見ながら音羽山を越え、音羽観音寺に下りバスで桜井駅に向かうのが良いコースとして推薦できる |
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