宇陀市菟田野岩端登山口 烏帽子山 2017/12/29 |
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今回登った烏帽子山は、私が所属する新宮山彦ぐるーぷの現代表、川島功氏が日本全国の烏帽子山を全て登った時に最後に登られた山だ そんな理由と、今年は酉年ですから、鳥に関する字や名前が付く山を登る計画だったが、あいにく手術と言うアクシデントで計画が10月から頓挫していた 山彦グループの中で、読図をこよなく愛する仲間二人が、私のサポートと名乗りをあげ、今回の菟田野岩端の烏帽子山登攀に同行下さった |
長距離と急傾斜は避けなければ成らない体調だ。 登山口に悩んだが、菟田野岩端の正覚寺から一谷峠に向かう県道31号線沿いに写真の道標が有る事をネット検索で掴んだ 菟田野町最高峰、菟田野町観光協会と有る この道標から登られた方達は、道標は立派だがその先は案内が無い、ルートは分からないようにかかれている これは面白い、ルート確定と読図で行こうと話し合った |
菟田野岩端の観光設備か?キノコ形の東屋前の凸地に路駐して、東屋で登山準備だ 東吉野村方面に橋を渡って100m位左手に大きな登山口道標が出る 今日のコースで見晴らしは、道標から少し歩いた所から、正覚寺が見える景色のみ、見晴らしなどは無い 烏帽子岳に登るコースは、破線道などは地図に載らないが、何処からでも登れるようで尾根で行こうか谷で行こうかと悩みながら林道を奥に入る。 一つ目の分岐を左にとって登れば林道は荒れ斜面崩落地も有った 取り付き付近の地形読みは分かりよい。 1人が尾根で行こうと提案するが、見れば傾斜が有る。 地図上で尾根に出てしまえば案外傾斜はなさそうだが。私は成るべくフラットがいい 橋と尾根から現在地をピンポイントで掴んだ。 林道は谷沿いに伸びる。 橋から、烏帽子山にコンパスを取って谷の方向を探ると105度でほぼ烏帽子山方面に向かっている 三人の意見は、この林道が登山口道標のコースだろうと意見が合った。 更に、ここで地図を読み解けば、烏帽子山の南のピークに突き当たるだろうとも読んだ。 |
道はだんだんとソマ道風になり、小枝が落ち足下注意だ。 現在地は谷が出るたびにここだろうと地形を読みながら歩く。 読図山行は時間がかかり、私の体調には丁度よい 地図読みが好きでなければ、GPSやテープと他人の力に頼りながら登ればそれは早いが、私や仲間には合わない 尾根先 地形図通り、尾根先に出てここでソマ道が消えた。 |
地形図で読むより傾斜が有る尾根だった。 何人かが登られたようで、思い出したようにテープが出るがどれも古いものだった 登ってゆくと、傾斜が強くなり、私の心臓はパクパクと唸りを上げだしたので、左斜面に踏み跡かソマ道かが見つかり、斜面を巻いて烏帽子岳下のコルに向かった。 トラバースはやや厳しくなる。 斜面の土が凍り足場の確保が出来にくい |
コルでコンパスを取って山頂を確認したが、テープ類は尾根ではなく斜面を巻き登るように打たれていた 何時もなら、マイコースで急斜面も登るが、同行のサポーターは、ショウタン、傾斜の無いコースでと指示が飛ぶ |
地形図から想像できにくい山頂付近だ。 テープが有ってもこれは難しい尾根だと思う。 単に山頂に登り下山するだけなら、山頂からテープ類が多く、又一谷峠に下るだけなら境界杭やマーク類を頼れば、極々たやすい尾根だろう エボウシ山は別名金剛山の名を持つらしい その山頂に、川島功氏を称える山名板と多くの山名板が有る 特に、私に三角点の知識を下さった今は亡き京谷氏の点名版、三角点、谷尻742.85、が有った 地球は動いていることが点の記から読み取れる。 三等三角点 谷尻の点の記 三等三角点 谷尻 北緯 34°27′52″.5667 東経 136°02′33″.4589 標高 742.66 選点 明治22年4月24日 設置 明治22年4月29日 観測 明治22年11月28日 メンバーは川島氏を称え記念写真だ |
風裏で食事だが、気温が低い 山頂は地形図から想像しにくい地形で、下り側の最初のピークにコンパスを取るが、尾根と尾根の中間に方向を示す モウここで一回目の検討論議だ。 テープ類は有るが、捨てテープも多くワイワイ 兎に角、宇陀市と東吉野村の境界尾根に乗った 最初のピークは下から見たよりも傾斜が有り、まき登ったのが正解だと意見が合うが、二回目のコース取り談義だ テープやGPS頼りで歩くにはそう難しいコースでは無いだろうが、今回ほど現在地読みが難しい尾根は経験が少ない コンパスを取っても荒く取っていれば先ずここでコースを外すだろう 小さく打たれたテープを目ざとく探して信じればそれは簡単だろうが、三人のコンパスが一致するまでコースを確認した オマケに下りは急傾斜、絶対に転べ無いショウタンは慎重に下った |
何種類かのテープと境界杭が尾根を示すが、現在地特定は難しかった 何箇所かで三人の意見は合わないときも有り、ああだこうだで道を探る 途中の、測量点681m地点はここだと言うショウタンに、二人は違うと言う 何故だ何故だとコンパスで探り地形を見るが、?? 答え合わせだとGPSを見る アララ、この先のピークだ。 隠しピークが多い 以前に一谷峠からエアリアマップで登った時にこの方の目印に助けられたという仲間 テープを外す方達がいるが、その方達に言いたい この尾根をGPSやテープ無しで何人が迷わずに読図できるだろうか 外す方ほど読図はへただと言う仲間、 必要以上に付けるのは考え物だが、いまだにマークに助けられるショウタンだ |
へそ曲がりな三人はマークが少ないコースを選ぶ 破線道に沿って下ろうとコースを読んだ。 誰も下らないのだろうマークは無いし踏み跡も薄い 細かく地形を見てコンパスをあわす。 所が、気が付けば行き過ごして谷に入るはずが、その尾根を越えていた モウ尾根で下るしかないと尾根に変更した これが正解で、谷は下れるような谷ではなかった たぶん地形図の破線が間違いだろう 最後の尾根も急傾斜だが、ここは踏み跡が濃い 左手下に県道31号が見える |
県道沿いはネットが張られ、又削られ下るにロープが必要な壁だ 谷口に下ればその確率が低い 尾根を忠実に下ればピンポーン |
最後に車道歩きは嫌だと、更に破線道を下る 道は良いが、民家前に張られた動物避けネット、アララ、キットゲートがあると信じればゲートがあった 車道まで出て周回読図は完了だ。 久々の読図と里山読図の難しさが身にしみた 歩行距離 約4.5km 総時間5時間20分だった |
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