新宮山彦ぐるーぷ 第１７６８回

行仙宿での作業体験研修(新入社員教育の一環)
◇実施日；平成２６年５月３１日(土)；快晴
６月１日日(日)；快晴・朝気温１８℃
◇参加者；川島 、沖�ｱ吉、前田 、生熊、青木、瀧本、河野、城内、
女子
大江、畑林。の１０名。

�叶ﾄ藤鉄工所；南馬、稲田、竹本、
中村、斉藤 ，山下、反橋、三井。の１１名

フジポリマー�梶G林田 、佐々木、藤林。
計２１名

山路のサークルＫで新宮組と６時１５分合流。両車共背負子１１台、山上さん寄贈の毛布１２枚、食料・食材等で満杯。 初参加の前田氏と同級生・城内氏を御浜町萩内で同乗させる。 池原公園でトイレ休憩するため駐車すると、大阪を４時半過ぎに出発した河野氏が待機されており合流。 フジポリマー�鰍ﾌ宿泊先、下北山村スポーツセンター「やすらぎ」に７時２０分頃に着く。 予定より早いが玄関ロビーに入ると、宗(むね) 代表取締役、米沢企画開発部長様が居られ名刺交換後、参加者をロビーに招き入れ自己紹介を行う。 宗社長と三井さんが懇意にされておられ参加する事になった。宗社長はヘルニアのため米沢部長と登山口まで同行されるとのこと。 宿泊先を出て、池峰公園の明神池辺りをゆっくり進むと制服姿の�叶ﾄ藤鐵工所の方達が見学？待機？されている。 昨夜、五条市に宿泊され、十津川村経由を吉野・上市経由に変更したとの事。池神社横の路端で自己紹介を行う。又、両社より宿泊・食事代等の御礼を頂戴する。 沖崎車を先導に８台連なって、蛇行する４２５号線を辿る。新緑の濃い大峰主稜線が望まれると程なく未舗装の四の川林道を辿り、右手に赤い階段が見える登山口に８時半頃に着く。荷を降ろす車や転回場所も混み各車路端の駐車に手間取る。 �叶ﾄ藤鐵工所、フジポリマー�鰍ﾌ方には、背負子を提供し、砂１０袋（１袋約１０�s）、毛布４枚梱包の３個、食料・食材及び缶ビール箱等を各自分担し、背負子に紐、ゴム紐で縛り方を教えながら付ける。新入社員(以後新人と記す)の大半は、砂２袋を背負う事になる。荷作りを終えた時点で集合し、登山口で待機していた青木、瀧本さんの紹介と気温が高く体調が悪いと思った時は早めに申出すること、お互い助け合って登る事等を注意する。 ８時５０分川島先導で新人組が揃って登る。「第１ベンチ迄１５分位だが一番きつい登りだぞ、頑張れ！」と、登り始めに在る湧き水に喉を潤す。約２０�s強背負っているので、次第に遅れる者もいる。「追着こうとせず自分のペースで登れ！」、全員 第一ベンチで小休止し日射病も懸念され水等を飲ませる。 ２０�s強を担いだ斉藤氏は限界だと荷を代わる。これまで広葉樹と植林帯の道だったが、浦向道の分岐からは低木で直接日差しを浴びる尾根道となる。約１５０ｍで第二ベンチだぞ、少し遅れもあるが汗びっしょりで第二ベンチに着く。 歩き始めに比べて山道に慣れた様で、少し遅れ気味だった新人も、へこたれることなく到着。 べンチは、木陰で涼しい風が心地良い。 河野さんの荷は、大クーラーに缶ビール２箱と氷が入っていて３０�s弱あり、今日のメンバーで一番の強力である。 三井さん新人に担いで見ろ！、重たい。担げそうだぞ担げとの声に駄目・無理と言う。 登山口での�叶ﾄ藤鐵工所の方達 第二ベンチは近いぞ、頑張れ第二ベンチを過ぎＮｏ２１鉄塔下迄登ると後は上りも少ない ９時４５分行仙宿に着く。良く頑張ったと握手で迎える。しばらく待つが青木、沖�ｱさんが着かない、何人か迎えに行く。 その間、行者堂の前に幟を５本立てる。全員が揃い生熊さん導師に皆さんの峰中安全と玉岡前代表の早期快癒を祈願して勤行する。 １０時２０分頃より新人組は、前田・川島と水汲みへ。沖�ｱ・大江・畑林さんの賄方以外の者は、役職組と小屋から行仙岳側の坂上にあがり、 左斜面の伐採済み間伐材の枝落しと滑車及びロープで尾根への引上げ作業に携わる。 新人は、水汲み後の戻りの急階段に、きついと言いながら若いだけにペースが速く、付いて登るのはやっとである。 命の水の大切さを痛感してくれたと思う。 水汲み後、薪割り、木杭作りの作業をする。やってみせ、言って聞かせて、やらせてみたが、ヨキでの木杭の先付けはなかなか難しそうである。 同じ箇所に刃先が振り込めないのである。しかし要領を得ると十分使える木杭が出来た。 １１時半前になると役職者組が、丸太を担いで小屋前に下りて来られ午前の作業は終了。 鉄楔による丸太割り指導の前田氏 新人・木杭の先付け作業が終わる 昼食は、全員熊野古道弁当(新宮・おむすび一郎)にする。

新人に申し訳ないが缶ビールで乾杯。これまで水槽で冷やした約１０個前後の缶ビールを飲んでいたので、河野さんのお陰で適温に冷えたビールは、五臓六腑にいきわたり実にうまい。 １３時前より、新人組は生熊・城内・河野氏指導で水場径・道普請の段差改修。役職組は、水汲み後補給路の道普請。 補給路道普請を担当する川島、瀧本・前田、青木氏は、水汲みの間に道具、部材を準備する。 役職者を２班に分け小屋寄り補給路は瀧本さん、鉄塔下を青木・前田が担当する。川島は全般とその中間を受け持つ。 鉄塔下の補給路は、１４時半過ぎに改修を終え、休憩に小屋に戻る と、水場径の段差改修(約１５段)を終えた新人組も戻っている。 この道普請は、ここを通る者が安全で歩き易くする行為であり、これが利他行になる。 休憩後は、役職者は補給路３箇所の未完の改修作業へ。 　 小屋寄り補給路道普請の箇所に立つ　　　　　　　　　　　　　　　　　鉄塔下の改修を検分する

新人組は、前田・川島と間伐材の尾根への引上げと・運搬作業をする。 滑車・ロープで２１〜３本引き上げるが、元気な新人達は二人で担いで尾根に運び上げる。 引揚げた丸太は、坂上まで小脇に抱えて運ぶ者、二人で運ぶ者達によって約８本移動し積み上げる。その後、坂の途中に積み置きされた丸太は、急な傾斜なので二人で運べず、丸太の片方をロープで結び小脇に抱えるようにロープを肩にかけ丸太を引きずって管理棟近くの尾根鞍部に下ろす。 前回分と合わせて間伐材約１５本が集荷出来た。 　 坂上で集荷し終えた新人組 　　　　　　　　　　　　　　　　　坂下鞍部で作業終了の新人組 １６時１０分過ぎに本日の作業は終了。水槽の水で手を洗い、着替えをする。 １６時半過ぎから管理棟の室内案内と建築のいきさつを説明。１７時前から小屋で、新宮山彦ぐるーが南奥駈道との関わりのいきさつ、小屋建設の決意、小屋建設の課題�@水場の確保�A敷地の選定と借地交渉�B建設資金集め�C敷地造成の労力�Dヘリ荷揚�E建設を引き受けてくれる棟梁。についての奮闘の一部話す。 資金集めで当時アルミ缶回収担当者だった大江さんが、苦労話をして下さり１７時半過ぎに講話を終了。 新人はノンアルコールで、斉藤工場長の発声で乾杯。夕食の豪勢なバーベキューとなる。 今宵こうして飲めたのは・・・による歌による自己紹介に始 まり、二代目の雀の学校、日立トンコ節、新宮山彦五万節等場を盛り上げるが、新人には馴染みがなく聞いているだけであり、 今後の検討課題である。疲れもあり２０時半過ぎに就寝とする。 　 　　　　　バーベキュー肉焼き番

６月１日(日) 薄着でも寒く無く、良く寝れたと思ったら、気温１８℃もある。今は４時半になると明るく、日の出は５時前後である。 ５時過ぎに起き、起きた者から毛布をたたみ、夜明けのコーヒーを賞味する。えんどう豆ご飯、味噌汁、卵焼き、たらこ、干物味醂干し、サラダ、煮豆、梅干、漬物と十分な量であり、残らない様にと一部強制割り当ての食事になる。食器は、ロール紙で拭き水の節約を実践する。 ８時前から行仙岳への奥駈道の散策に行く。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」であるが、ここだけが修験の道である。 新人の一人は、皆のカラーみかん、コカコーラー、お茶を背負子に付け登る。 生熊・青木、滝本・前田氏は、白谷トンネル東口への登山路を塞いだ倒木の捲道に、桟木の木杭止めとチェーンソー切り残し分の処置の為、 大ハンマー、木杭、チェーンソーを持って登る。頂上に８時半に着く。南奥駈道の北方の山並みが一望出来、釈迦ヶ岳の三角錐が良く判るが、黄砂の 影響でかすんでいる。 　 行仙岳にて記念撮影　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　倒木を皆で取り除く

行仙岳より怒田ノ宿へと下る。ここの段差は、霜柱で浮きあがり、毎春大ハンマーにて叩き直す補修が必要である。 途中に倒木があり皆で取り除く、その下の倒木は太くチェーンソーで切る必要があり、河野氏が戻り白谷トンネルへの登山道にあるチェーンソーを取りに行って下さる。 この奥駈道は、修験道なので必要最低限の補修に留めている。 　 行仙岳北面の捲道分岐にて　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　下山前・佐田ノ辻で記念撮影 捲道分岐より行仙岳を捲いて９時半前に行仙宿に戻る。新人は、率先して室内清掃とトイレ掃除をしている。 早速、下山準備をして頂き、「一日半の作業体験研修は無事終了しました。苦しい体験ほど印象に残ると思います。 補給路道普請されましたので、電源開発�滑�贈の缶パンを間食にして帰宅して下さいと手土産を渡す。またの機会にこの南奥駈道にお越し下 さい。下山後の道中が長いので気をつけて帰宅して下さい」と挨拶する。

最後に研修を支えてくれた当ぐるーぷ員にお礼の言葉をかけて頂き研修を終了する。 �叶ﾄ藤鐵工所・フジポリマー�鰍ﾌ皆さんは、ごみ、空き缶を持って１０時に下山され、またのお越しを、ご苦労様でしたと 声かけと握手で別れる。 １０時１５分河野氏下山。 我々は、缶パンで昼食の予定であったが、新人達が清掃をしてくれたので、する作業もなくなり、ゆっくりする青木氏を残し、瀧本、新宮組は１０時４５分下山する。 下山すると下界は本当に暑い。滅多にない１３時前に帰宅する。 最後に、社会人の新人研修として踏み切って頂いた�叶ﾄ藤鐵工所並びにフジポリマー�蒲lに感謝申し上げます。 当ぐるーぷも後継者が不足気味で、この機会にボランティアで参加してくれる若者が一人でも増えれば幸いです。。 初めての新人研修であり、反省点や課題もあり今後の検討課題として取り組んで行く所存です。 ◇本行事での寄贈品 �叶ﾄ藤鐵工所；缶ビール１箱+御礼ウン万円。 フジボリマー�梶G缶ビール１箱+御礼ウン万円。 河野芳宏；缶ビール２箱。 山上皓一郎；毛布１２枚。 大江；缶ビール１箱。 新宮山彦ぐるーぷ；缶ビール１箱+熊野三山４合瓶・２本。 尚、野菜・果物・などの食材は、省略させて頂きました。 (文責 川島) 川島代表のメールをコピーしました 新宮山彦についてのお尋ねは新宮山彦ホームページ掲示板、又はメールをご利用下さい

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