世界遺産
大峰奥駈道、行仙宿小屋点検保守と、古道浦向逓信道補修に参加して
新宮山彦ぐるーぷにて
2017/01/29

コースタイム
R425登山口←60分→行仙岳←20分→行仙宿小屋←2時間30分→浦向登山口
休憩含まず歩行時間目安
表題に有るように、新宮山彦ぐるーぷの一員として、炉端山友会の仲間と大峰奥駈道の笠捨越に建つ、行仙宿山小屋冬季点検と浦向道、旧逓信道の保守点検に参加した。
内一人が行仙岳山頂を踏んでいないとの事から国道425登山口から山頂を踏み、奥駈道を小屋に下った。
下北山村に8時30分に集合して、浦向笠捨山登山口手前の森林組合小屋広場に移動、ここからR425を行仙宿小屋荷揚げ登山口に3台の車に分譲して向かうが、かなうなぎトンネルを出ると国道は氷り、四駆車以外はてこずりチェンをはめたり、エンカルを撒いたりと登るに時間がかかった。

四駆に分譲した私達は、先ず林道入り口付近から行仙岳に登れと、川島代表の指示で5名の希望者がR425登山口から行仙岳を目指した
 
国道横の登山口から3度ほど登った経験は有るが、古い話で記憶は薄いが、階段が多いとは記憶に有ったが、予想以上に多い
コノルートは元々行仙岳山頂の電波塔保守点検道で、階段と言っても整備が有り足の歩幅の設計が良い
氷りついた階段を想像していたがそれも少なく登りよいが、時間は係った
 
途中に二箇所の避難小屋が有り状態は良く今も使えるだろう。
奥駈道出合には道標が有りルートは道なりとしておこう。
奥駈道を山頂に目指せば古木に大きなサルノコシカケがあり、お茶目な彼女が腰をかけた

たらちゃんの腰掛なんて、笑顔が可愛い
 
行仙岳山頂は広い丸いピークに電波塔があったが、建物の上部の電波塔が撤去されていた
山座同定の分かりよい山だったが、少し同定度の難易度が上がるだろう
 
釈迦ヶ岳や中八人山、大台山脈方面が見張らせる山だが、残念霞んでいた
行仙宿小屋に向かって下るが、アイゼン装着はしない
雪は湿り重く滑りが有るが慎重だ
 
継の窟上のピーク付近の下りは最大の用心で少しコースを外して下る
小屋手前から見晴らせる笠捨山から茶臼山の見晴らしは最高だ


 
小屋に着くと、荷揚げ登山道からの登山者は既にご飯の真っ最中、川島代表は11時30分に私達が着くと言っていたらしい
時間はピッタリだ。さすが沢や全国の烏帽子岳を登りきった登山家だけはある。
 
 
小屋前の行者堂で勤行して下山の事故が無いようにと手を合わす。
ここが山彦ぐるーぷの特徴ある山行かもしれない。山を愛する仲間達の山への思いがこめられた勤行だろうが、私は般若心経もまともに言えない山彦グループの落ちこぼれだ

下山は12時30分下山開始
笠捨越し分岐は小屋の前だ。
 
鉄塔を左手に見て下れば見晴らしが出て、道標が有り浦向道へと入る
 
林道に下るまでに、ギャップが生まれる寸前のギャップ状の上に、山彦が作った丸木橋が有り、この状態の点検も今日の課題だ
まだ使用に耐える状態だった
 
トラバースで下ってゆき旧階段を下り一旦林道に出る
 
階段下から東に30m程度で再度破線道に入る。
コノ破線道は、飛脚の頃からの郵便道で十津川と下北山村を結んだ重要生活道だった
今もその状態は良いが、極一部植林道と重なり地図とルートが変わっている
どうやら、植樹祭の植林が有った頃から少しルートが変わったと推測する私だ
 
ルートは道成りにと書いておこう
私達は地図破線道に準じようと一部でコースを外したが、破線道は抜けて無い所もある
道成りに下ればよいし、ルート道標もマダマダ耐えられるだろう

 
 
最後にコンクリートの十津川橋がある。
こんな小さな橋に名があり、コンクリートの使用、元代表の玉岡憲明(たまおかとしあき)氏によれば、それほどコノ道は生活道として重要だったのだろうと言う。
 
道標案内は笠捨山、行仙宿とある。
行仙岳にもコノルートが有効だ。
時間的に、笠捨山へのピストン山行は時間的に難しいだろうが、行仙宿小屋に泊まれば、行仙岳と笠捨山の山行は楽しい物になるだろう
小屋使用料は一泊一人2000円以上の志納をお願いしている。
小屋管理費用として使わせていただいている。
下山すれば、会員二番目の高齢者、山上皓一郎氏88歳の手作りぜんざいが待っていた。
疲れた体には最高のお汁粉だ。
 
山上皓一郎氏は今も現役で山を楽しみ、今回も荷揚げ登山口から小屋までの山行を楽しんだ
愉快で明るく奉仕の心は会一番の方だ。
順峰で奥駈道に入られるグループを知れば、玉岡憲明氏共々小屋でコーヒーや時には食事を奉仕して喜ばれることが多かった
そんな精神に学ぶべく私は二人に師事している。
浦向登山口は、浦向地区のはずれ、R425のナンバー335手前にある
詳しい記事は新宮山彦ぐるーぷの報告書をJPGにしてリンクしておきました
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