宇陀市榛原の山々の(research climbing)
自明の岳山から唐戸峠まで縦走
岳山、高井岳、タダボシ山、大平山、高峰山、摩尼山(光明岳)
2016/10/15
3人

コースタイム
自明不動08:05-四つ辻08:56-岳山09:18-タダボシ山11:30-大平山12:25〜13:05-カラト峠14:18-〜14:40-魔尼山15:00-仏隆寺15:50
総時間7時間45分、休憩含む
上の地図はカシミール18000山地図を開き切り取った1/50000地図です
去年、今年と仏隆寺を中心に付近の山々を歩きました
ところが、山名は多くあり流石歴史の街と感じていましたが、エアリアマップの山名と位置がカシミール18000山地図とがずれている事が多い。
又、今回歩いた、コースで、高井岳の位置や山名の違い等を村人と(地区役員)リサーチしてみました
その違いを上図に表してみました。
今回歩いたコース
今回のリサーチ登山についても、エアリアマップが正しいとか、カシミール山名ファイルが正しいとか決め付ける物では有りませんが、村人の証言や地形図からの標高違い等を書き表しました。
カシミールの山名表記の中にも、関西山名表記をインソールすると、エアリアマップそのままに標高違いや位置違い山名違いが出るものがあります。個人において山名を納得していただき、明らかな標高違いや位置違いは皆様と共に訂正できればいいのかと、今回の山行で思いました

高井岳の位置訂正と聚落山は岳山としました
宇陀市榛原自明の自明不動(爪書不動)のお堂横駐車地の隅に車を置き、先の橋から悟真寺に向かう
村人に尋ねれば、左が岳山で右が宮田山と言う。高井岳は椿尾の真上で高井から道が有ったという
その途中の尾根には矢戦城と言う山城が有り、古戦場と言った
先ずコンパスで、岳山と宮田山を特定した。岳山(聚落山)はエアリアマップ通りだが、高井岳は大きくはずれ、宮田山の位置が高井岳になっていた
悟真寺手前の峠右上には、庚申さんが祀られ、ここから岳山へは最も古い参道があったとか
調査に協力して下さった村人は、宮田山まで30分でマッタケを取りに行ったと話した
一人の相棒が、悟真寺のトイレをお借りしている間に。左手の神社に尾根から行くと、愛宕山と言われるところに、春日神社が祭られていた
古いものだろうし、奈良春日神社の分社だろうか、鹿が彫られていた
   
古い参道が有り下り、階段を上がれば悟真寺に登る
悟真寺の道から、伊那佐山が見晴らせるが、榛原では伊那佐山とは言わず、点名の山路岳と呼び、伊那佐山とは言わない
点の記にも、伊那佐山は通称とある

 
寺の先5〜60mの舗装林道入口が、岳山の嶽神社の神事の神事参道ということが、村人の話からハッキリとした
話を聞かせて下さった村人は二年前の、合祀の際に岳山に上ったのが最後と言った。
  
コンクリ林道↑                      右手の細い部分が古道             取り付き

古道の参道は、道右手のコンクリ上に道が有り、尾根先を曲がったところに、取り付きがある

途中で道が分岐するが、間違えばお墓に出る。
小枝が落ちた道を真っ直ぐに登り、後は道なりだが、地図から見てくださいとしか言いようが無い
峠に出れば、高星、桧牧、自明の三集落が出合い登った峠だ
  
岳山への道はハッキリと有るが、雑木が二年の間にやや伸びたようだ
植林内を登れば岳山に出る
  嶽明神跡

 四等三角点岳山と山名を記している
エアリアマップは、聚落山と記されているが、どの村人も岳山と呼び、聚落山は聞かない山名だといった
その先で605mの地点を特定する。
エアリアマップは高井岳と書かれているが、村人に言わせると、宮田山でマッタケを取った山だと言う
ここに高井岳を上げているが、エアリアマップの通りに挙げている
 宮田山が正しいだろうが、エアリアマップを信じた

605ピークから急坂を下りこむが、ここまでは倒木が多く、年老いた村人は605ピーク下四つ辻破線道利用で岳山に登ったというが、最近そのルートを利用する方が殆どいないようだった
倒木が多すぎる
605ピーク東下四つ辻破線道から、矢戦城の古戦場跡を探るため南東に下る
最初は良い道だが、二年や三年でこんなに倒木や間伐材があるはずがないという荒れ方だった
  
兎に角下り、津越しという四つ辻に向かう。
取り付きのコンクリ舗装を登ってくるか、榛原高井から尾根を直登すれば。津越にでる四つ辻だ
津越しと書かれたテープが二箇所有った。尾根先側に行くが、城跡や古戦場の雰囲気は感じられない
モット下だろうか??
  
本来の尾根に向かって登り返した。荒地マークが記されているが、その付近は植林だった
尾根に出て710m、本来の高井岳手前からバリルートでタダボシ山に登ったが、尾根通しで登った相棒達と時間は変わらなかった
マア、私のルートは超好き者の、倒木、小岩、雑木でオマケにマムシがいる斜面だった
真似はしないように、
  
タダボシ山で出会い、引き返し大平山に向かうが、一箇所ルート取りが難しい尾根分岐が有った
方向を外したほうが踏み跡は濃い。コンパスも微妙に方向が違った。

  
タダボシ山、縦走路間の写真。間伐材が多い所もある

間違い尾根を見る

方向が間違いやすい尾根、正しいほうが道が悪い。テープが多く巻かれているがややこしいかも
急傾斜の尾根を下りこみ、荷坂と赤埴の分岐を登り返すが、小岩が露出する
  
登りきれば、大平山で三等三角点、点名大平山(たいへいざん)が鎮座する
三角点の大理石は新しく、昭和57年に再設置された物だ。選点は明治36年です
  
樹間から、三郎岳や高城山袴ガ岳 、唐戸山 赤埴の村が見張らせる
食事を楽しみ、高峰山に向かう。
一箇所、小岩露出の急傾斜があるが、問題は無い、只、大平山から高峰山までは倒木が多い
  
高峰山は、三つのピークが有る山塊で790m高が二つ有り、カシミールでは中央が高峰山790mとある

エアリアマップの標高は790mから800m以下だ。現在地図とは合わない

  
面白い加筆が
その先の四等三角点の点名は桃木谷だが、写真のように高峰山三角点と書かれていたのが残念だ
 点名は四等三角点桃木谷、標高768.59だ
後はカラト峠まで下るが、方向取りに注意が要る
踏み跡の方向をコンパスで図ろう
  唐戸山

カラト峠でオヤツ休憩、ここは行者堂や休憩所があり日当たりも良い
  
仏隆寺まで1.1kmと有り、時間も14時40分と早い
途中から仏隆寺上の摩尼山(光明岳)690mに登り、ピストンをしないで尾根先から下山した

山は急傾斜だが、読図から下れると判断して下った
途中に、古いテレビアンテナのVHFアンテナが二箇所転がっていた
内、一つはケーブルが残り、このケーブルが麓まで導いてくれるだろう
私達は、安全な下りルートを読んで下った
  

摩尼山から軌跡通り下った
コンパスは、尾根先に1cmほど書かれた道先に合わせていた
   

一部の急傾斜を除いて下りよい
目的の尾根先には墓などがあり民家横に出た
  
尾根先の道を仏隆寺駐車場に向かう
整備が良く歩き良い。尾根先に庚申と書かれた石が見えた。
その付近からも登れるようだ
今日も楽しい周回だった。
一台を駐車場にデポしておいた。後は車でスイスイ、自明でマタマタ村人に矢戦城や山名、地名など尋ね、今日のリサーチクライミング
(research,climbing)は終わった
  
藁葺きお堂にエアリアマップで付近のハイキング道が記されていた

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