深仙の宿避難小屋修復

釈迦ヶ岳と大日山
2016/04/16
新宮山彦ぐるーぷにて

総時間
8時30分から16時50分まで

深仙宿までの時間、
登山口8時30分から10時50分

下山時間
深仙宿14時10分-釈迦ヶ岳15時-登山口16時50分
(休憩含む)
新宮山彦ぐるーぷでは、行仙宿、持経宿、平治宿と管理しているが、此処最近、深仙宿(じんぜんしゅく)の避難小屋の小屋の傷みが目立ちはじめた。此処数回深仙小屋の修復と、床面積の拡張にと保全に努めていた
今回、私も機会を得て山彦仲間と持経宿修復に参加できた。
参加人数は16人、各々補修道具や材料を分散して背負子で持ち上げる
今日の作業は、ソーラー電気の取り付けで、12V、全6個総光量1Wのダイオード電球を取り付けた
昼間の明り取りとして、窓枠を2箇所取り付ける予定だが、今回は時間的に。ソラー発電装置のみで終わった
床面積は少々広くなりましたが横になれるのは10人程度だが、避難小屋に定員は無い
あくまでも避難小屋であり避難を求める全ての人が入れるのが、避難小屋だ
満員です。なんて入室を断られたという話など聞くが、そんなことは許されない
横に成れなければ座ってでも詰め合わせて入室すべき目的の小屋だ
旭から入り峠の登山口から登りはじめる
ショウタンの総重量は18kg、工具とガラスとその窓枠だ
  
釈迦ヶ岳の峠登山口からのコースは完全に案内があり、とやかく書くことは無いだろうが
私は尾根中央の小さなアップダウンを嫌って、古田の森まで全ての小さなピークを巻いた
  
1434mピークから巻きに入り古田の森1618m東側を巻くまでマキキマキコースを取った
山慣れしたものなら、動物の踏み跡を歩けるだろう。この時期ならハッキリと道が有る
ほぼ直線に登れ、長い緩やかな坂を登るがごとくコースが取れるが、初心者には難しいかも
兎に角巻きに巻いた。
水場下のテンバ付近から、深仙宿コルまで巻き道が有るが、状態の良い道ではない
テープがコースを誘う
  
途中の小谷に架かる橋は頼りなく慎重に渡った
今日の天気は晴天で最高の見晴らしが楽しめた
  

 
金剛山から六甲の山々、紀泉高原にと遠望があった
往路は釈迦ヶ岳山頂に行かなかったが、景色は最高だっただろう
深仙宿前で昼食を楽しんだ。
電気工事は、全員が出来るわけでも無い。
手隙のものは付近散策を楽しんだ。
楽しみ組みの筆頭はショウタンだ。汗汗
先ず、香精水だ。
高さ20m程度の岸壁が4つある。
各々名が付き、四天石と呼ばれ、多門、持国、増長、広目の四天を指すらしいが、深仙では弁財天、聖天、役行者、香正童子に擬しているとか
香精水は香正童子(広目天)から湧き出ている岩清水で、ラジュウムや金が含まれ数年は腐らないとか、色々と謂れがあるようだ
  
以前はスプーンが差し込まれ、ポタポタと落ちるレベルだったが、岩にボンドで筒が固められ水量は多く汲み取れるようになっていた
四天石の最奥の下に洞窟がある。
行場だろうがその名は分からない。
この付近に仙人の一つ柱、都津門、磊山(いしだたみのやま)、三つ蓋嶽、書写水、般若経櫃、竜神窟など多くの行場があったそうだ
その一つか?、今も行が行われているような洞窟だったが名など知らない
都津門は今も行が行われているとか。
四天石から上の岩場にあると聞く。
  
洞窟前にて                                                  洞窟から千手岳を見る
続いて大日岳に向かった
途中に、五角仙と聖天の森と言う靡きが有ったそうだが、その場所はハッキリとわからないらしい
五角仙は大日岳から深仙宿間の岩の三日月石、行者はばき石、烏帽子石等五箇所に有った総称とかの説があるとか
これを書くに当たって新宮山彦ぐるーぷの仲間でもある、大峯奥駈道、75靡きの著者、森沢義信氏の著書を参考にした
森沢氏が本に載せた五角仙、と聖天の森

 
現場ではこの位置が振り変わった山名板が有った
 
  
山名板が有る五角仙から釈迦ヶ岳の景色を楽しみ、大日岳に登った
大日岳で行場を登った。
特筆すべきは、女性の年を書くと叱られそうだが7?歳の女性が挑戦していった事だ
若いころから登山を続け、今も山に挑戦し続けている
 
地図は森沢義信氏の、大峰奥駈道75靡きから書いた。
深仙避難小屋に帰ると、屋根にソーラーが出来上がっていた
室内は、電気が点り、ずいぶんと様相が変わっていた。
何時までも大切にしてもらいたい設備だ。
小屋を出るときは必ずスイッチはOFFにしていただきたい
 

  
深仙宿 灌頂堂で勤行を唱えて今日の工事の無事を感謝したが、真言はほとんど言えないショウタンだ 汗
 
皆さんは巻き道から下山したが、ショウタンは釈迦ヶ岳山頂経由で下山した
30分も遅くならないだろうとリーダーに許可を得た
  
思ったより急傾斜の登りは大汗を流したが、釈迦ヶ岳山頂の景色は久々の大パノラマだった
   
南奥駈は玉置山付近まで、北は大峰山まで見張らせた。
下山したくない景色だった
山頂の一等三角点は美しい 点名も同じ釈迦ヶ岳で標高は1799.87だ
下山を急いだが、下で待っていてくださった仲間、行者水を飲んで仲間達と下山した
  
峠の登山口
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