高野町紀伊細川

八坂神社から弁天岳
2019/12/15
3人
 
八坂神社~弁天岳8:57~12:32
弁天岳~極楽橋駅13:01~不動坂女人堂13:24~極楽橋14:47

ヤマレ
世界に誇れる宗教都市和歌山県の高野町高野山、世界遺産に登録された参詣道はいくつかあるが、登録されない参道や物資持ち上げの古道は今も各所に残る。
高野山と言う山としてとらえるショウタンは、地形図からこれもあれもと地形図の古道を探し登山道として歩く
世界遺産登録道の高野七口に繋がってゆくが、放射状に古道は伸びていたようだ

尾根縦走路としてトレランルートとなった弘法トレイル吉野から高野山、和歌山の紀淡海峡から尾根が続く長峰山脈尾根道、
徒歩時代の最後のルート、高野下から紀伊神谷、京大阪道に続く道、
白馬山から小辺路とはいる白馬山脈尾根道、林道に寸断されてはいるがどれも歩けば古の古道が残っている 
どれも低山だが、役の小角が代表するように、紀伊半島は厳しくも修行に適した尾根が多く、生活道そのものが修行の古道だったのだろう
私は嬉しいかな、貧乏なうえに遠くの有名山には行きがたいが紀伊半島をくまなく歩く上に高野山と言う宗教都市も立派な登山道が見えている
今回もそんな古道を仲間と登ってみた
 
九度山道の駅、柿の里に集合して、一台で紀伊細川の八坂神社に移動して、神社の東外れのイチョウの巨木前付近から路地に取りつく
民家横の犬に吠えられながら、民家の翁に古道の役割を聞けば、稲束を高野山に持ち上げた物資道だったと言う
もちろん、細川集落の参詣道だったのだろう
  
民家横の石仏は、今もその跡が残る寺子屋の指導者一族の像とか。
古道を記す石仏は斜面に取りつきすぐ先に1mは裕に超える石仏がある
その前の小道を登れば墓や畑跡があり、初めての分岐は右に取、汗を流せばトラバースに小道が伸びる

右に
 
トラバース道も良いが、尾根まで登り切り尾根にも小道が走るのか、小さなコルにある地蔵小屋後ろに立派な道が見えた
地蔵小屋で一息入れた。
今はただの植林だが、一昔前はこの地蔵周辺にも人が住んでいたような小道が登ている
 
小屋前から道なりに登ろう
テープなどで印は無いが、マッタケ山の裾を登る。
秋には補修もあるのだろう道の状態は良い
小さな峠を越えたり、小さく急坂を登ったりと少しは変化するが、単純登りだ
         
道なりに登り途中で急坂な尾根道に入るが、その分岐はトラバース道に入ってしまいそうだ
間違ってもR480への出合に出る
私たちは尾根道で登り、林道に出合い。R480の出合手前から国有林と金剛峯寺境界尾根を弁天岳に目指す
 
分収育林の境界は小道が有ったのだろうが踏み跡は薄い
今回の目的である。巨木の高野六木(こうやりくぼく)を楽しむという目的の尾根でもある
  
麓の翁は猪は多いが熊は無いとおっしゃっていたが、アララ高野槙に熊の爪痕が出る
真新しかったが大丈夫だろうとルンルンと登った
 
目的の巨木の高野六木が出始め、巨木に驚きながら周囲の長さを図ってみたり、栂か樅か種類判別はできないが巨木の栂か樅
 
 ヒノキは巨木は少ないが、高野槙と栂か樅の巨木は多い
幹で判断できない私だが、葉を見ればその違いは判るが、実生の木は無い
とにかく高野槙などはすごいの表現がぴったりだ

所が
その先で巨木が尾根に倒れ、バッタ バッタと倒れる。の表現が当たっているだろう
小柄な人なら自分の背丈ほどもある幹が道をふさぐ
 
写真は一部だが、細い尾根は巻くにも斜面傾斜が有り、くぐるか超えるかの倒木だ

今日も失敗をしてしまったのは、マタマタ車に置いてきたのか、落としたか全く記憶にない地形図とコンパス、方向を太陽角度から推測して尾根を外さないように神経をとがらして、倒木を乗り越えくぐった

女性仲間は準備が良い。コンパス地形図は持っている。今どこといちいち尋るショウタン、どうもおかしなコースを取りがちだ

ヤット倒木帯を超えたかと思ってやれやれ気を抜けば、林道位置を間違うショウタンだ


ブッシュも急坂もないと言っていたのは誰とジョークが得意なブッシュ好きな??彼女、
林道に飛び出し、林道を歩くと思いきや尾根に乗り、そのまま尾根が弁天岳に続くと思っているとアララ、以前も失敗した尾根東側林道を歩いてしまった。
高野山駅取付き車道に出て、アララ、弁天岳には弁天トンネル西側から道がある。トンネルを歩き西側に出る
最初から西側林道を歩けば良いが、だめだねー
 
トンネル上から弁天岳を目指す。小道がある
この付近は倒木もあるが撤去が有り登り良い
弁天岳三角点前に飛び出す
  
弁天岳は世界遺産女人道の一つのピーク、ぽつりぽつりと人が登られ、外国の方もチラホラ
大きなリュックは注目されるだろう登山スタイルだ
 
弁天岳も巨木のヒノキが真っ二つに折れ、偶然かお大師様のお力か?お堂と東屋の間に落ちたようだ
すごい巨木も折ってしまう21号台風の高野山風力を調べれば、平均風速が40mだ
和歌山で瞬間風速が確か59mを観測した台風だ
こんな巨木も折れると言う事を知った自然の脅威の力
東屋でお昼を食べるが、うれしいほうに予報が外れ温かい
ユックリと休憩食事だ
下山は、世界遺産道、単純で案内も多くルンルン
先ず、不動坂女人道に下る
 
女人道から車道を歩き、整備され舗装になった不動坂を下る
これじゃ面白くもないコンクリ道、花折坂の石仏から旧道に下る           花折坂↓
 
花折坂から旧道に入り清不動に出るが、チョットコース間違いを起こさないように
小さな案内や踏み跡を頼ればいいが、下りは案内の不案内が多い
 
清不動裏に高野山開発時代のトロッコ道トンネルがある
素掘りで落盤もあるが、恐れもせずトンネル内に入る今日の男性、スゴと女性は目をぱちくり
向こうが見える
清不動前から旧道に入る
旧道はほぼ平坦だが、最後のいろは坂は嫌になるほどのくねくね急坂で、駕籠屋も旅人も京大阪道の最大難所だったようだ
途中に稚児の滝、不動岩、外不動堂跡、万丈転等の案内が有る
万丈転は残酷な刑場跡だ。
ショウタンは、いろは坂が日ごろの罪をこの坂下りでほろぼすほどに足が痛んだ
 

 

大正四年にいろは坂を避けるように道整備が有った不動坂道の案内がある
整備道に飛び出し、新しくなったケーブルカーが見えるかなと期待しながら、ケーブルカー下をくぐり、太鼓橋から極楽橋駅に向かう
極楽橋駅は下車する人や乗る人は少ない
改札口は少しややこしい
  

少し理解が難しい時刻表に乗り遅れそうに成り各駅停車の電車で紀伊細川駅に下る
紀伊細川駅は、天空急行は止まらないが、ケーブルカー駅の高野山より、天空の駅ですごいところを電車が通っている実感がある
案内に従って八坂神社に下るが、一日の乗降人数は少ないだろう
老人なら徒歩で駅に来ること事態難しい急坂だ
 
よき炉端山友会の仲間と歩けたことは廃道になるかもしれない厳しい道の思い出になるだろう
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