大峰奥駈道第31靡 小池の宿跡を訪ねて
2020/03/22
新宮山彦グループにて
 
太鼓の辻⇐誤 正➡太古の辻

前鬼小中坊08:50-石楠花岳尾根10:22-旧黒谷峠10:33-小池宿跡11:05
小池宿跡12:35-旧黒谷峠-石楠花岳尾根分岐-小中坊15:00
総時間6時間10分
20人

ヤマレコ国土地理院地図
長年大峰奥駈道小池の宿跡の所在がはっきりせず、新宮山彦グループがその所在を探していた
今回、探し求めたお堂跡を小池の宿跡として第31靡としてその所在を確定した
 
 小池の宿は十津川村滝川付近から天竺山を超え前鬼と結んだ生活道で重要な位置に有ったのだろう
今は、十津川側も前鬼側も道跡は完全になく想像をする以外にないが、明治の三角点設置時に点石を持ち上げたルートにその名残が書かれている
又、今回のルート途中に有った石碑は、私は道標石ではないかと思っているが、明らかではない
今回私たちが小池の宿に下った谷に道が有ったのだろう。
明治の点の記をその証として載せておきます
 

道順は、下北山村前鬼より十津川村字花瀬に至る第一峠即ち黒谷峠を左折八丁にして本店に達す。峠よりは熊笹茂り・・・

黒谷の頭にある三角点点名は、この前鬼~花瀬の道の峠、黒谷峠から取っていることが分かる
本題の、前鬼から小池の宿跡へのコースだが、前鬼無人宿坊裏から沢を超えて馬酔木の中の道を登り、二つ目の沢を超えて尾根にと取りつく

今回の取りつきは少し手前すぎてやや厳しかったが、もう少し上のペンキで赤丸が書かれて位置が登りよい
   

  
尾根に取りついても険路で倒木も多い
コースにはマークが多く打たれているが、どれも決まった位置にない
登りには大きな問題は無いが、帰路は尾根芯をしっかりとつかまなければコースを外すだろう
今回はピンクのテープが一番尾根芯に近かったようだ
  
倒木はできうる限り撤去してルートを確定できるようにしたが、あまりにも捨てテープが多い

途中に見晴らしも有り一息付けるが、険路だ
  
大日岳、釈迦ヶ岳、孔雀岳、北側には小峠山尾根や十郎山が見える
石楠花岳から張り出す尾根に出ればさらに見晴らしが広がる
少し休憩して旧黒谷峠に下るが、黒谷峠には小池の宿跡への道標のみが設置されている
  

踏み跡とテープに誘われて下る
  
下り切れば広い棚だ
池郷川源流部だ。綺麗な水だが時には多く時には枯れたほどと水量は変化する
今日は普通に渡渉できた
越えれば植林らしい下に道が有り、見つけにくいが石表らしい碑が出る
  

道なりに下り小さな谷の向こうに、お堂跡が有りここが小池の宿跡のお堂跡だろう
すぐ横にも石積みが有る。これは民家跡かも知れない

  

全員で異物を探し付近を清掃して勤行の準備をした
  
  
 遊び心も忘れずに大きな古木のウドに入り遊ぶ女子
  
帰路も倒木整備をしながら下山する
予想も有ったが、油断すると尾根を外してしまう。 踏み跡やテープマークは捨てテープが多い
  

  

まだまだ整備が必要な小池の宿跡ルートや三角点、黒谷峠(黒谷の頭)コース、まだまだ息の長い時間がかかるだろう

小中坊 のご主人五鬼助氏の見送りを受けて帰路につきました

  
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