古道を尋ねて小橡山 2014/10/16 4人 |
三角点に詳しい仲間と上北山村の西原から、大台ケ原の支尾根、辻堂山の南にある三角点、2点を特定しながら、小橡山に向かった コースについては、子供のころ郵便配達の父親と共に、上北山村周辺を歩いたと言う河合のO氏に尋ねた。 西原から古道を登り、桃の木峠を目指したが、登ったのはソマ道らしく古道は分からなかった。 又、尾根に有ったであろう古道は時々は姿を見せるが、はっきりとは分からなかった、O氏の話に出る下田付近から小橡付近に尾根を越える道は残って、祠の跡が残り往事を偲んだ |
上北山村の吉野路上北山道の駅に集合して一台をデポ、西原に移動して、聞いていたつり橋を渡り山に取り付いた 車は閉店した店前に置かせていただいた |
家の裏から小道を下りつり橋を渡るが、古道らしいものは無く、それと思われる踏み跡をたどり、北側の谷に入るが、堰堤の工事道ではないかと判断して南側の小尾根に這い上がった。もろい小岩を登り越すと、尾根は傾斜も緩くなり、ソマ道風の道が出た どこかに登り良いところが有るのだろうがそれは分からなかった O氏は桃の木峠地蔵まで1時間もかからないと教えたが、私たちは1時間45分の時間を要した 遅くなったわけは、私の脊椎管狭窄症が悪化したのか、100m歩いては腰を曲げて痛みを和らげた 林道下に出たときに単独で引き返そうと思ったが、行っちゃえと腰痛と戦いながら歩いたので、時間は参考にならないだろう 林道に登ってみた |
林道下にでて、林道が大きく曲がる尾根先から100m?足らずの尾根に、桃の木峠の証の地蔵が古い石表と共にあった ?百年物の杉の木の下に未だ新しい祠に倒れかけた地蔵と、小さな石表が古道だったことを明かす 石表には右にしの、左川合と有りるが、にしのは西原のことで、川合は河合の事だそうです 明治8年か15年ごろ?宗川郷=西吉野村の西野と河合は明治15年天川郷川合と区別するために改名した 又、石には判読不明な文字、□□の、村道、天保三壬/辰の字が書かれていると、大和の三角点を尋ねての著者上田幸弘氏が書く |
尾根には車が通れる道が有ったようで途中の四等三角、カルモ谷点の記には、そこまで車が入ると記されているが、今は無理だろう 尾根を南に、三等三角点、桃ノ木峠が乗る873.2mピークに地蔵から25分程度で着いた 桃ノ木峠山、山頂でを楽しむが、腰は通常の状態ではない。50分程度ワイワイ 引き返せの神の声が聞こえるが、三人に勇気付けられ次の目標、カルモ谷三角点を目指す 等級種別 三等三角点、 点名 桃ノ木峠 北緯34°10′26″.5976 東経136°00′45″.7935 標高873.21 所在地 吉野郡上北山村西原字黒渕向795 俗称、桃ノ木峠 カルモ谷の頭に向かう 途中の伐採地点から大普賢岳や和佐又山が見張らせた 山々の山座同定を楽しみ、次なる目標の棚滝山が見える |
ゆっくりと歩調を合わせていただき、老人ショウタンは痛みをこらえて、どっこいしょだ P842mを確定して目標の四等三角点カルモ谷に向かう カルモ谷四等三角点頭には、電源開発の雨量測量小屋跡が有りピークは分かりよい 少なくとも1974年頃まで車が入る小道が有ったらしいが、まったくその跡は無い |
カルモ谷の頭からヤヤ雑木が邪魔をするが、途中に古道らしい跡も感じる 途中に北山川と小橡川周辺の集落を結んだ古道が、尾根を越えていたとO氏に聞き及んでいたが、その証の道が尾根を越え、石積みの祠跡が出た |
820mピークを超えて下るとO氏にネットが出ることを聞き及んでいた。 銅線のシッカリした網の囲いが出た。外側は崖上で通れず、立ち木を利用して乗り越えると、内側は歩きよい 外側は猛烈ブッシュ↓ 内側は歩きよい↓ 小さなピークの伐採地点からの大峰山脈の見晴らしは良い 目的の小橡山が見え出した。若い植林の中を幾つかのネットを越えたり潜ったりしながら進む 動物が作ったものだろう乗り越え地点や潜り地点があった |
腰痛は極限に来たが、まさかビバーグとは行かない 仲間は歩調を合わせてくださるが、ヘッデンタイムが気にかかる 小橡山に15時30分に着いた 山頂で記念撮影をして下山にかかるが、三角点を尋ね歩くK氏と鈴女がこの山に3度訪れている 記憶に薄いと言うが、地図上にそのコースを書いてくださっていた 小橡山からの下山ルート取りはどの尾根が良いのか、経験者に聞くのがいいように思う急傾斜だ 二等三角点、点名、小橡の記 北緯 34°08′55″.3227東経136°00′15″.4793 標高843.20 所在地 吉野郡上北山村河合字深野559、俗称 キンジュ峠 又は同村小橡彦五郎874と同村河合字深野558に跨る 埋表は明治36年1月10日 O氏はこの付近で一番最初に雨が降り出すのは小橡山からだ、だから地元ではここをイチブリと言うと聞く |
山頂で休憩するが、腰痛は収まらない K氏と鈴女は経験から下り尾根を指定してくれた コンパスを取り下るが、尾根は急傾斜で慎重に下る。ウバメガシの巨木が尾根に有る 備長炭が盛んに作られたこの地域でも、これだけ大きいと伐採を免れたのだろう。私的には天然記念物だ、周囲は5m程度か?? 地図に出る崖マークは、天狗ーと呼ぶと言うK氏、切り立った岩の上から、小橡川の集落や北山宮が良く見える 所在地名からこの付近に尾根越えの峠があったのだろうが、私たちには分からない |
天狗グラからは痩せ尾根で、ウバメガシの木が美しい尾根だが、急傾斜の尾根だ 間違いようが無い尾根だが、一箇所でコンパスで方向を確かめた 美しい松が出るが、期待の物は出ない ドンドン下ると、遊歩道と出会う。リーダーのK氏は遊歩道を越えてさらに尾根を下り、記憶にある小屋から下ろうと言うが、その小屋の位置があいまいだ。結局出合った森林ファミリーパーク、四季の森の遊歩道跡であろう道を下ったが、遊歩道は崩落寸前で、ごろごろ石は腰に応える。 遊歩道出合い 朽ちた階段も多い 日暮れ寸前だ。クネクネと下るが、いつ通れなくなってもおかしくない遊歩道を両杖で一歩一歩と下る |
上から、三人は見え隠れするクネクネ道、一部は道抜けが起こっていたが、今は通行に問題は無い 薄暗くなり、ショウタンはさらに一歩一歩だ。 下からS子ちゃんが迎えに来て下さり、リュックを取ってくれた。しばらくすると、ヘッデンをつけた、K氏が迎えに来てくれた ふらふらショウタンは感謝だ 吉野路上北山道の駅のホテルの橋手前、上流側に出たが、もう一歩も動かせず、レスキュー講習で習った、松葉杖を簡易に作り、橋を渡った 下山タイム 17時45分だった |
道の駅上に、森林ファミリーパークの遊歩道を作ったようだが、ショウタン的には登山道以上の厳しい道だった 歩行者が少なく成ったのか、放置された様子は痛々しい 今この記事を書くにあたって、尾根先にある四等点、家の向のルートを調べれば、村の墓地から登ると有り、又HPを調べると やくし橋を渡り右に曲がると少し先に森林ファミリーパークの入り口から登ったと有るページが出た。 ピストンでもそこそこ登り応えが有る、小橡山尾根縦走は面白かったが、少々無理をした体調だったことは反省する それにしても、点の記や、祠から今日歩いただけでも三箇所の峠があり、村の交流は尾根を越えて行われたのだろう 又、大台ケ原にはこの尾根を登るのが、上北山からでは最短だそうです 歩行時間は、当てにならないでしょうから、カシミールで表しておきます。 |
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