令和初登山 行仙宿小屋と槙の戸山と槙の塔山 2019/05/01〜02 令和元年五月一日〜二日 |
2019年の春の大型連休は10日間と長く、大峰縦走路の大峰奥駈道も過去最高の縦走者で賑わった 其の中間の、五月一日から二日にかけて、行仙宿宿泊者のお手伝いと管理に向かった 5月1日は、元号が平成から令和へと代わり記念すべき日だ 小屋では特別な事はしなかったが、1日は雨にもかかわらず、小屋荷上げ道の整備や小屋管理と新宮山彦ぐるーぷでは奉仕に励んでいる |
足を痛めて重量物やツルハシや鋤簾の使いができ難い私だが、何かは役立つだろうと、相棒に頂ていた痛み止め塗り薬をすり込み、荷上げ道に取り付いたのが10時と時間も遅い 取り付きは地形図にリンクしておこう |
階段を登りきれば少し上に水場が有る 小屋からは遠いが、この水は岩間から噴出し、水の枯れたのは見たことも聞いた事も無い 美味しい自然水を汲み取り登山道を登る 道成りに登ればいい 最近装備された行仙宿荷上げモノレール終点上は、浦向道分岐で此処まで登れば、道はやや傾斜を緩ます 途中で新宮山彦ぐるーぷの代表と其の仲間が、雨中にもかかわらず道整備に励んでいた 私もリュックを下ろし、少しだが作業に関わった |
五時過ぎで宿泊者は20人、30人程度泊れる避難小屋の行仙宿小屋だが、この時期は新宮山彦ぐるーぷの手によって管理人がいる 時にはビールやジュース、コーラなどの販売も行うが、何時も有るわけでは無い 今回は気温は低いが、ビールやコーラを求める方が多かった 宿泊者が自然と会話がはずみ山情報は私よりもはるかに多く持っている 明日の遅い出発の小屋常連者は、管理室で自然と宴会が始まる 何時もの事だがあくまでも無人小屋の避難小屋だ 設備はあっても商業小屋ではなく、奉仕小屋だ 小屋管理の為に2000円以上の管理費を志納していただいている小屋だ |
水は個人で水場に汲に行くことが基本で、食料の備蓄は無い 暖房はロケットストーブが有るが薪の備蓄は充分とは言いがたい。大切に使ってください 電気はソーラー電池が基本です。電話の充電装備は有るが、蓄電池が充電状態で無いとできない 電話は、ドコモのみ小屋前でつながるが、3G電波がアンテナ2〜3本で範囲は狭い 毛布の備蓄は有る トイレは洋式だが水洗では無い 出入り口は2個所です |
令和元年5月2日 槙の戸山と槙の塔山に向かって |
縦走者が出立すれば静かだ 小屋の掃除、水の確保、と交代要員がポッカで登ってくるまでも作業は有る 徒歩組みが登り、重量物ポッカ組が到着したという どうせポッカはできない状態の足だ。 沖崎リーダーに申し出て、小屋周辺の未踏の山に登ってみた |
コースは小屋前から浦向道を浦向かいに下る この道は、幕末の頃天誅組が十津川から東吉野へと落ちのびて行った歴史の道でも有る 本隊は十津川から嫁越峠を越え前鬼、白川へと向かったと言う もうこの歴史の道も嫁越峠を越えると其の跡はハッキリとしない廃道になった 兎に角、1031mの槙の戸山に向かった 槙の戸山は其の小字が槙の戸と言う 地形図にリンクしておこう 浦向道分岐から見た槙の戸山 槙の塔山は、三角点槙の塔が設置されている小さな山だ 右手の小ピーク 浦向道と荷上げ道の分岐に槙の塔山への案内を打った 案内を打ち終わってから、得意の誤字に気付いたがマッいいかと、次回の機会に訂正をしようなんて放置するいい加減な私だ |
分岐から先は、登山者はめっきり少ない 冬季の行仙や笠捨山登山者が通ること意外は非常に少ない登山道だが、天誅組に興味が有れば面白いコースだ 明治になれば、郵便道として十津川と下北山村を結んだ生活道だ この道も新宮山彦ぐるーぷが細々と修復して守っているが、痛みが目立ち始めている 分岐から一つ目の谷越えは、ギャップとして生まれ始めた裂け目で、そこに木橋をかけたのは7年前だ 7年もたてば木橋は痛みが目立つが、今の所一人ずつなら通行が可能だが、十分な注意箇所だ 其の先で小さなピークを越えたが、アララ、越えた先で尾根に取り付けばよかった どちらにも案内板を打った 案内どおりに薄い踏み跡の尾根に乗れば林道に突き当たる 林道から笠捨山や茶臼岳の景色は大峰の厳しさが見えるだろう 林道なりに登れば右手ピークの1031mが下北山槙の戸で明治の頃はマキノトウと呼ばれていたようだ 今は、槙の戸と言う小字だ ゆえに、槙の戸山と言う 林道から見た茶臼山 槙の戸山頂に山名板を残したが、写真を忘れた |
山頂を越えて林道に下り、林道終点までユックリと下る 林道終点から植林内を下るが厳しい下りだ↓ この尾根にソマ道が整備されていたのだろうがわずかに階段跡が残っていた 下りこめば小さなコルだが、コルから先の尾根北裾にソマ道が出た ソマ道から廻りこんで三角点、槙の塔に登り返した 槙の塔の明治の点の記が残っている |
今日の目的は済んだ 帰路はピストンかバリエーションかと悩んだが、最短で林道に向かったが、間伐材がすごい状態だ 足の事も有り登り返すよりたやすいと見たが、これが大失敗で倒木を乗り越えるには時間が係った ただ、我がコンパス取りと地図に載らないが、此処を林道が通っているという想像の感に自我自賛だ |
林道はクネクネと曲がるが、足には優しい ユックリと一歩ずつ歩けば激痛は無い 筋肉痛をほぐすような歩きで歩けば、林道は距離が長く感じた 浦向道の取り付き階段と高圧線で現在地を見て、後少しと車に向かった |
槙の戸山と槙の塔山は超マイナーな山だ 今の所登山者は無かったが、好き者なら地図とにらめっこして、行仙岳や笠捨山とセットで登れば楽しいだろう 復路はピストンで林道を素直に帰ることをお勧めしたい 倒木を越えても得るものは無かった |
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