矢納滝から瑪瑙窟と竜ヶ岳ワンステ尾を下る 2015/10/31〜11/1 炉端山友会にて |
コースタイム 10/31 総時間08:45〜14:30 11/01 総時間06:25〜13:55 |
大峰の最深部と思われる小笹の小屋下に阿古の滝があり、その谷の上部に瑪瑙窟が有る 大峰の靡きだが、行者も訪れる事が少ない難所だ。 登山的にはコース取りは沢山できるが、厄介な女人禁制の掟が有り、女性たちはコースを選ばなければ成らない 今回、炉端山友会の屈強な女性達が、ワンステ尾根下にあるソマ道と古道を取り入れながら一泊で瑪瑙窟を目指した |
R169川上村の上谷分岐に入り、林道奥まで入れば矢納谷と上多古谷の分岐で林道が終わる 正面の網の橋を渡って尾根に取り付く、初めて登ったころよりは随分と踏み跡が濃くなっている 山ノ神右手の踏み跡を登れば、古い道標が木株にくくられ、そこから斜面を登る 矢納谷の沢コースに踏み込まないように注意が要るが、ワンステ尾には上に向かえばいい |
コースは口や文章で表す事は難しい 随分と多くなったテープを頼りに登ると良いだろう もしテープ外しがされていれば地図を頼りに踏み跡を頼る方法しかないだろう 私ならここだけで一日経ってしまいそうなルートハンティングが必要だろう。テープは時間を短縮してくれる 最初は植林内の急傾斜で、危険箇所などはないが正面に岩が出る付近から、難所と言える箇所が出る コースが決まりつつあるようだが、一部が不明瞭で、コンパスで方向を探りながら次のテープを探した 途中に小さな洞窟があり、岩ホテル泊をしてみたいと勇気有る女性達 大きな洞窟はコースから少し離れているが、山師達が利用した後が見られた マダマダ植林が出る。山仕事のすごさが伝わる付近だ |
自然林に成り、樹間から大峰山上が見え出す頃、その下に幻の滝が見え出す 名前が有るか無いかは知らないが、一ヶ月近くも雨のない次期でも滝が見えた事から本格的な滝だろう この付近から自然林は紅葉が綺麗だ。 神秘性が深山に入った事を思わす地点だ |
テープに誘われ登れば、2m程度の岩下り地点が出る ここから、そのままトラバースで行くか、途中から下巻くかの選択があるが、私達はトラバースだ 目視では行けるか疑いたくなるようだが、行けば案外行き良いコースだが、難易度は高い 私達はフィックスロープを張って安全を確保した この付近は紅葉が真っ盛りだが、楽しむ余裕は少ない |
トラバース先でコースが??と成るが、下30m付近にテープが確認でき、下巻きGPが多いのだろうとテープを目指した その先で、前回にも行動食を取った地点で昼食だ |
テープは尾根先を巻くが、最短でコースを取る 記憶に有る巨大な室を持つ千年桧が出る。 この付近でワイワイ、山は楽しいと巨木と戯れた |
阿古滝は直ぐそこだ、長らく雨が降らない谷は水は少ないが、阿古滝は滝の様子をとどめていた |
阿古滝から上流400mに瑪瑙窟が有る この条件で初めての方たちに瑪瑙窟探索を楽しんでいただいた。 流石、山姥やその下僕達、直ぐに瑪瑙窟を探し、アララ、モウ洞窟に入っていた 長らく雨がない瑪瑙窟横の滝は枯れその様子が変わっていた 狭い入り口を入ると、不思議な神秘な輝きは、ここを訪れた方たちへの神様からのプレゼントか 単独なら勇気がいる洞窟なのだが、山の神々達はすいすいと入る 金、銀、と輝く光は何なのだろうか?中央の不動明王はそれを語らない |
一日目はビバーグ訓練だが、用意周到でビバーグには程遠いが、気温二度の中、気温はそれ並みの事を経験できた 焚き火は谷風を利用して、夜中も対流効果で霜を防ぎ、キャンプファイヤーではない、少ない薪で暖をとる方法を心見た ツエルト、ポットラック、ブルーシートの露よけのみ、経験から地温の冷たさをどう防ぐかが暖かさのコツだ 山師は、枯れ枝や幼木、木の枝等を敷き詰めその上で地温の冷たさを防ぐと聞いた事がある 若い頃雪の上で実験したが、なるほど、雪からの冷たさは防げた。 |
11/1 二日目 |
朝四時に起床して準備を始める 手馴れたものだ。さっさと朝食を食べ残り火を消す。 左手の尾根を直登するには傾斜があり、少し下る形でジグを切り尾根を目指す 尾根半分は植林だったのには驚かされるが、半分の自然林はそれはすごい古木が多い ワンステ尾根分岐を目指すが時間は有り余る。 ワイワイ、ユックリト登ったがリュックは重い 見え隠れする大峰山上の宝物小屋に目を向ける女性たち。 高野山女人道に、轆轤峠と呼ばれる所が有る。 女人禁制時代に女性たちが、そこから首を長くして高野を見たという その姿を髑髏首にたとえたものだと聞いた。伝説は嘘ではないようだ 女人禁制、少し考えさせられた この尾根には結界門は無い。何処で立ち止まるか、それは女性に任せ、私は次回の山行のために竜ヶ岳まで登りつめた 女性たちは、もののけ姫が住んでいそうな苔むした地点で付近を探索していたようだ リュックデポ地点に完全に帰れるように、木にシュリンゲでリックをぶら下げ目立つ要にしていたのはさすがだ 尾根はフラットで竜ヶ岳まで続いている 薄く降りた霜は冬がそこに来ている。 たかが1700mだが油断は出来ない |
尾根下りは難しい。 リードのショウタン、今回はGPSを多用したが二度のアルバイト、いささか読図は衰えたようだ 植林内もあるが、自然林が美しいワンステ尾、慎重に下山したが、やはり下りは難しい 一度登った経験の有る小尾根を下ったが、補助ロープと懸垂下降が必要だった モット、下調べがあれば、炉端山友会の会長達が登った尾根が一番登りよさそうな事が軌跡からわかった |
瑪瑙窟、厄介な結界門は無いがそれなりに体力や読図力が要るコースだが、炉端の皆様は経験がすごい あっと言う間の下山だが、このコースは経験と計画と体力がいる 十分な計画が必要なコースと感じた 無事矢納滝前に下山した |
山行データー、カシミールから |
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