登山とハイキング
明日香の里
南淵山から男渕、女渕、女綱、男綱、明日香の飛び石
2018/12/27
二人


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御食向ふ 南淵山の 巌には落りしはだれか 消え残りたる
みけむかふ みなぶちやまの いはほには ふりしはだれか きえのこりたる


奈良山岳会編集の大和青垣の山々から南淵山を知った。
読みはミナブチ山ともミナミブチ山とも呼ぶらしいが、明日香の低山は里人の記憶からも消えて超マイナーな山だが、万葉の歌からは知られた山だそうな
 
石舞台から多武峰に向かえば芋ヶ峠との分岐に冬野川にかかる橋があり、其の石舞台側に凸地が有りそこに路駐して南淵山に向かう
阪田から356mピークの南淵山へのルートはどれも健在だが、私達はくつな石の道標に引かれ、少しバリエーションで登った。
冬野川を渡れば道標は都塚古墳を指す
其の横に木柱でくつな石の案内が出た。何処にあるのかも知らないが都塚古墳を見て木柱の案内に乗る
  
都塚古墳は道横に有り直ぐにわかるが、くつな石の位置はわからない
兎に角案内いに従った
 都塚古墳
案内にしたがって農道を登れば谷川沿いに案内が出たがルンルンと見つかったわけでは無い
  
付近は鹿避け囲いが村を囲んでいるようだが、ゲートには鍵は無く確実に閉めてくださいとの注意書きがある
ゲートから橋を渡って川添いを登れば、鳥居とくつな石がある
大きな石では無いが巌座のような感覚かもしれないが、言い伝えは写真を載せておきます
 
目的の南淵山へのルートを話し合うが、相棒がショウタンは引き返すルートは好まないからと、斜面の獣道を見つけて登っていった
最短で傾斜はあるが登りよく、途中で笹も出るが、動物道をたどれば問題は無い。
マア、地図を読み取れることが必要だが
危険と思えば阪田に引き返し黒線、破線道と登れば良いだろう

一旦コルに下り356mピークに尾根で伝うが直ぐだ。
ただ、南淵山山頂はモーレツ矢竹ブッシュで私も一旦はたじろぐが、よくよく見れば、竹の勢いも無くなり動物道の隙間をたどれば、アラ簡単だ
  
  山頂にて
山頂には太い樫の木が有り、測量点の真横にある
チョット記念撮影だ。
引き返しグーグルマップで調べた展望台に向かう
尾根道は破線だが広く歩き良い一汗流す傾斜の道だ
 
車道に飛び出し展望台を探るが無い??
途中に日露戦争何々の記念碑が有り其の前から見晴らしが有る。
モット下かもと下ったが無く、通りかかった清掃車に聞けば、以前の話で今は無いといった
 畑七曲展望所と思われる所から
次は四等三角点下畑の探索だ
三角点方面に登り見上げればコレマタ笹、エーイと笹を避けながら登れば、双耳峰のように二つの小ピークが有り、片方には三角点、片方には金毘羅大権現の名石があった。古道は小ピークの真ん中を通っていたようだ
  
登って気がつくが、回り込めばブッシュは無い。
四等三角点 点名 下畑 標高 538.39 所在地 奈良県高市郡明日香村大字冬野286番 ICタグ埋め込み
読図から卍印のお寺に向かう
コースはいくつか取れるが、最短と思うコースを取ったが、動物避け囲いが有りアララと思ったが鍵はかけていない
  
畑内を通って3つほどゲートを通った
別に早くなったわけでは無い。急げば廻れの見本だ

車道まで下れば井戸などがあった。高台の水だ、水は大切の物だったろう
卍印の所に行ったが廃寺か其の後は無い、??
  
栢森で聞けば、災害で無くなったとか、モウ再建されるほど住人はいないとか

細谷川に向かって下る

  
林道栢森土場線出合いに道標が出た。
男渕の位置が下調べでもわからず、ヤレヤレと道標にしたがって林道を登れば、男渕の道標が出た
  
途中で沢を覗き込めば二段の滝が出た。
男渕は随分と深い谷にある。モット奥にあるのかもとソマ道を登り、沢中を歩き小さな二段滝にまで登った
  
二段の滝はくの字型に曲がり二段の境に直径3〜4mのポットホールが埋もれてしまった跡が有った
  
その下にトラロープが安全囲いに使われていた形跡があり、ここも何かの観光箇所だったような気がした
引き返し男渕に下った
男渕の沢に下るに険しい。
下れないことも無いだろうが、この時期ドボンが怖い、上から見ると此処は滝の水圧力による渕のようだ
 
男渕 女渕の謂れは以下のように書かれていた

男渕 女渕共に竜神が住み竜宮に繋がっている。男渕には男神、女渕には女神が住んでいる
又、雨乞いの雨乞いの霊験があらたかだそうな
林道を下ってゆくと小さな棚田の先になにやら白い看板が見えた
道標も出て看板に行くと、女渕だったが、女渕は上からは見えず、先ず昼食と遅い昼ご飯を食べた
  
  
予想時間は大きくはずれ昼食も遅くなった
田の畦から女渕は見えない。草付きの土手をロープを補助しながら下ろうと下れば、アララ踏み跡の棚道が有った
マア、滑りもあるからそれなりに役立ったが
ポットホールのように丸い渕は深く澄み如何にも深く見え小さな川に良く出来た物だ
林道には出ず、川原に下る小道を川沿いに歩いた
途中で二箇所ほど獣囲いのゲートが出るが、鍵は無い
  
耕作地の棚田は放棄されている
林道に出て、栢森集落中を歩き綱掛神事の女綱を見る
  
  
女綱は女性器を現し、1月の成人式に綱掛神事が行われるとか
昔は日が決まっていたそうだが、過疎化で人が集まる日に変更したとか
村の五穀豊穣、厄病退散とうの意味合いがあるらしい。
栢森の綱掛神事は仏式で行うとか
 
女綱の張られた左岸から高取山にルートが有り、殿様の下山道だったと地元民が言う
車道から稲淵請安の墓地に行ってみたが、取り付きは直ぐにわかるが、ルートがわからず山裾を周回してしまった
稲淵請安の墓の案内が出れば、小道に入って直ぐに右手に登ろう。
  
南淵請安先生の墓は祠裏に有り道の真上でオヨヨ、高所恐怖症の私には怖さがあった
 
車道に下り旧道を歩けば明日香川の飛び石の案内出て飛び石から左岸に渡る
  
左岸にも案内が有り見落とすことは無いだろうが、車なら見落とすかも
  
左岸の新道を下れば男綱がある
此方は男性器を現し、綱掛神事は神式で行うとか、
日にちは成人式になったとか地元の方がおしえて下さった
  
後少しだ
稲渕の棚田を楽しみながら、路駐点に急いだ
ヤットの寒波、ソロソロ明日香の山にも雪が降るだろうの冷たさになった
 
予定時間は大きく廻ってしまった
一つ一つの名所に時間を賭ければこんなものだろうな
 
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