南奥駈道、玉置山から備橋まで整備点検
2014/03/23
新宮山彦ぐるーぷ

1/50000
コースタイム
玉置辻、7時55分ー大森山、9時10分ー五大尊岳、11時5分ー五大尊岳南峰で昼食ー金剛多和、13時00分ー
山在峠、14時20分ーササユリ広場、15時55分ー備橋、16時45分
総時間 8時間50分
冬も終わり五月の連休に向かって新宮山彦ぐるーぷでは、大峰奥駈道の点検に入った
今回、玉置辻から21世紀の森と本宮の備橋まで2班に分けて点検した
私は、本宮、備橋に向かう班に加わった。
距離は長く地図を分割して要所のみを書いてみます
玉置辻は玉置神社から30分の所にある林道が交差する所だ
 

その先で奥駈道に入るが、地理院地図では林道が記され古道の表記はない
林道下5m程度に古道がトラバースで走るが、入り口はいきなり荒れている
荒れた部分を通りきれば後はルンルン小道だ
もちろん林道でも行けるが、奥駈道を通ろう
  
途中で水呑金剛への分岐が有るが、此処を訪れる人は少なそうだ。一度行ってみたがルートは荒れていて垰に石標が有るだけの所だった
 
水呑不動分岐道表
林道終点に突き上げるが、此処に古い石標が有るが、判読は難しかったが、奥駈道と反対に道が伸びていた
ここからしばらくは傾斜もないトラバース道だが、大森山への登りは急傾斜だ
 
新道表                             古い道標
後少しで大平田山分岐と言う斜面に、古い道標が倒れている。
此処が旧篠尾辻(ささび辻)だ
大平多山分岐で一休みして一登りで大森山山頂だ。山頂は丸い植林の中だ
  
山頂から大水の森へと下る。フラットで足にやさしい
 
大水の森には、三等三角点、大水の森が有りその状態は良い 30年前のもの↓
 
その先で、奥駈道石標が出る。此処から急傾斜で下り込んでゆくが、最近ロープが補助された所が多く出る
 

滑った 

下りきり小さな石標は岸の宿跡だろうか
下りきれば足にやさしい、小ピークを巻くトラバース道途中に、シデと共に篠尾辻がある
篠尾辻

巻き終わり尾根に出る所が切畑辻だ
 
少しの間は足にやさしいが、ここから五大尊岳を越え六道の辻に出るまでは気が抜けない痩せ尾根が多い
一汗流す傾斜を登れば、細い尾根に五大尊石仏が祀られた五大尊岳だ
 
1/25000
切畑辻からだんだんと尾根が痩せ傾斜も出て岩稜が目立つ
熊野川が近づき時には見晴が出る。紀伊半島南部の川の厳しさは嘘のように穏やかに見えた
  
一汗流す細い尾根を登れば五大尊岳に突き上げるが、細い尾根はその厳しさを見せる
 
一休みして825mのピーク、五大尊岳南峰で昼食だ。
この小さなピークは方向取りに注意がいるがマークが有った
  
五大尊岳からの下りは注意がいるところが多い。
特に厳しいわけではないが、小さな岩稜を下る。最近補助ロープが多く設置されている所が目立った
 
ゆるやかな傾斜に成り、雑木の森を下りきると六道の辻手前に金剛多和の宿跡が有り、祠に役行者が祀られている
 
 
1/25000地図
六道の辻からは特に厳しいコースはないが、まだまだ道半ばといった感じだ
足が疲れだす。
雑木のコースを登りきれば、二等三角点上切原が鎮座する大黒天神岳576.8mに突き上がる
大黒天神岳はもう里山そのもので、修験の道の感じは薄い

 
ゆるやかに下ってゆくと熊野川や熊野の山々が見晴らせ修験者は一息つくところだろう
宝篋印塔(ほうきょういんとう)が出ればその下が山在峠だ。車道の山在峠で一休みだ
 
 
                                  宝篋印塔
山在峠
山在峠から車道で小さくパスをすることができるが、今日は点検だ。ルートをしっかりと点検した
1/25000地図
山在峠からは里山という感じだが、吹越山や、吹越辻は気づかずに通ってしまいそうだ
325mピークの吹越山から下り、壊れた道標にそって西にトラバースして途中を車道に下る
 
車道に出れば正面の階段を越える緩やかなルートだ
 

吹越峠
疲れがピークに達する頃、大斎原の景色が最高の休憩所が出る
 
ササユリ広場に点検整備を済ませた21世紀の森GPが待っていた
リュックをあずけ、七越峰を越えて行く
もう一度、車道に出て最後のピークを超えるが、後少しのところに経塚郡がある
そこから少し険しい下りを降りこむと熊野川に出る
修験者たちは熊野川の流れを超えて、大斎原へと入り、熊野神社に到達する。
私達は備橋へと向かった
 
ササユリ広場                         七越峰の西行歌碑と石仏
 
再度車道を超え                       ピーク超えは超しんどい
 
経塚郡を見やり                         最後の急傾斜を下ると
 
熊の川に出る                          備橋下をくぐれば仲間が待っていた
コース上は状態もよく、特に倒木などはなかったが、21世紀組は多くの倒木処理に時間がかかったそうだ
春の連休までに、南奥駈道を点検する新宮山彦ぐるーぷ。今年は仕事と重なり、このコースのみの参加になった
コースの状況や問い合わせは新宮山彦ぐるーぷのホームページから行って下さい
又、行仙宿小屋や平治小屋、持経小屋の状況もそちらでお尋ねください

利用地図はカシミールに手を加えたものです
国土地理院地形図と合わせて下さい
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