弥山川ルート 巖双門と双門の滝壺下降 炉端山友会にて |
総時間14時間20分 双門の滝下降1時間10分 登り返し約3時間半 |
弥山川ルートは5年ぶり位の遡行だ。今日は二班に別れ、狼平までの遡行組と、双門の滝壺に初心者のルートが取れるかの下見を兼ね、双門の滝に下降する組だ。又、体力に自身のない人は、1時間早く遡行を開始した。各組の間はアマチュア無線で連絡を取り合っている。 5時半に黒滝道の駅に集合して、熊渡を6時5分に登山を開始した |
川原まで27分、後発隊は健脚が多いが、ショウタンはスローペースのオジン歩きだ 弥山川コースはページも多く有る。巖双門と双門の滝滝壺下降を中心に記事を進めたい |
5年もこのコースを歩かないと、コースは変わっていたが、基本的な所はホトンド変わりがない いつもの事だが木の橋は湿っているとよく滑る。滑りが最大の敵だ 渡渉の所は、砂や小石が多くなり、水量はやや多かったが、気にしないでピョンピョンと小石上を渡る 大岩ゴロ石が出る付近は、石下が砂で埋まり、ヨコバイや岩超えはしやすく成っていた。 余裕で進む 小さな橋を渡り登りきれば一の滝前のテラス、一の滝は水量も有り美しい イワツツジや、ヤマジノホトトギスが美しく映える。 テラスでワイワイと景色を楽しんでいた。先発の隊から無線が入り上から見えると、一の滝上に下り手を降っている |
一の滝からハシゴが多く出る。 大汗を流しながら登ってゆく、一箇所鎖が補助された岩場が出る。 ここからの景色が最高だ この岩の左手が巖双門の裏側だ 横梯子から見る弥山川のV字谷は美しい 裏双門は垂直の壁がその険しさを見せる |
登り切って、下り梯子を下りきれば、双門の滝テラス、双門の滝が美しく見える。順光に美しく落ちる双門の滝、大峰で一番美しい滝だろう |
一登りすると遭難者のレリフが有る。コース図参照 この前に鎖が有り、ゴボウで登るとその登り切った横から左手に踏み跡が出来て巖双門に向かう 今のところ、少しテープがあった。 とにかく踏み跡に沿ってゆこう。 目印は、大きな木にワイヤーが巻かれていることと、その先に根を剥きだした倒木が有り、その倒木の下30mに巖双門が有る 初心者注意の下降だ 木の上部にマークが有る所から ワイヤーの木 現在ワイヤーの木の20m上に踏み跡ができている この木の右手下を下る。多少だが○危落石注意だ |
5年ぶりの巖双門、巖双門は大汗を流さないものにはこの姿は見せない。 数十羽のツバメが双門内を飛び回る。里で見るツバメではなさそうだが、種類はわからない いつまでこの景色を見せるのか、アーチの岩盤にクラックが走り今にも崩落しそうだ |
ザンギ平の分岐に登る。 コースに出ず、そのままザンギ平に近道で斜面を這った。 分岐で食事が済み、狼平組と別れる。ショウタンは下降組と狼平組の無線中継の係だったが、ショウタンも降ろう、登りは大丈夫の甘い言葉に、行こうかと、急遽下降組となった。レイジーチェン以外は待ち合わせていた。レイジーチェンはテープを流用した ショウタンはえ〜、 |
前回は階段の下から直接下ったが、今回は少し登山道を進み、最初に笹原が出る付近からトラバースで下り尾根にはいる この方が落石の心配は少ない 小さな尾根中央を越えて、谷側に降りてゆく、リーダーは山岳会の上級指導者を指導する上級者、下りながら登り返しコースを見ている 下りは結果、初回のコースと同じ所から懸垂をしたが、8mm50mのダブルロープだ 先ずリーダーのLeoさんが下ってゆく、どこまで届いたのか上からは見えない 次の声が聞こえ、ショウタンがセカンドだ。ユックリと下った。 ロープの先が見えず、どこまで届いているのか、前回降りた所を超え更に下降する 少しハングした岩稜の上に出た。下を見ると滝壺までロープが届いていた。 バリエーションで50mを一気に下降する懸垂は初めてのことだ。最後の岩稜は、フリクションをきかせながら下るには、オーバーハングが有り、空中懸垂をするには体が岩に擦れる。えーい空中だ。下りきると、Leoさん、滝壺で泳いでいる。モー余裕だ |
さあ登り返しだ 左手の小さな岩を登るが早速引き上げて頂いた |
少し上をトラバースで東側のガレ谷を登るのが容易いと、谷に入るが、此処でもトップロープをもらって引き上げて頂いた 下は何もなく、小さな岩は浮き、オマケに土砂が滑る、フー、 とにかく、ガレ谷に出た。所が一目でわかる大崩落を起こしたようだ 前回の様子が一変し、ワーコレは私の技量を超えている 先ず、モンさんトップだ。支点など取る所がない ショウタンは、自分で登れるであろうルートを探った 遭難の碑プレートの下付近に一本の木があった。それに6mm12mロープを掛けるまで登り、Wで通し、ATCを通して横にトラバース、何の手がかりもない。1.5m程度をブランコでゆすり横の岩に移った。汗 汗 何とか登り切ると、Leoリーダーが腰ガラミでもんさんを確保していた。2ピッチなのだろう ふー |
三人がピッタリとくっついて落石を避ける体制だ。 右手の前回登った尾根は巨石が今にも落ちそうだ リーダーは、ロープを引きながら左手のモロイ岩を登ってゆく ポロポロと崩れる岩、見ているだけでクライマーの凄さが伝わる 二人にはリーダーコースは無理だという。 谷中央を登れの指示だ。ガレるというより、砂が固まった上に石がゴロゴロとある感じだ。ロープに石が当たらないことを願うばかりだ これもその対策があり。ロープは斜面から浮かせている。万が一あたっても切断される確率が下がるという。なるほど モンさんがトップロープで登るが、足をかければすべて崩れる 渾身の力で登ってゆく ショウタンだ すべての石やホールドが無くなっている。第一歩が登れない。二人で引き上げて頂いた。感謝以外に何も無い |
昨夜の雨が滑りを生む 斜面のトラバースや登りは滑る。これほど緊張した斜面上りは無かった 元の笹の生えた尾根に帰った時は、ほんとうに感謝だ 無線を飛ばすと、狼平に着いていないという。川原小屋跡上からも崩落や落石でコースが読みづらい、時間がかかるという モウ体力を使い果たしたショウタン、ユックリと登山道を歩く 途中の河原で休息、川原小屋跡からトラバースでなべの耳に登り返した なべの耳で五分待つと、狼平組が来た カナビキ尾分岐からカナビキ橋、林道、熊渡と下るが、ヘッデンを付ける時間に成っていた カナビキ尾下山時間 2時間10分(熊渡まで) |
距離、累積標高には誤差が大きく出たようだがそれに近いだろう |
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