コノ谷林道から
赤谷峰と伯母子岳
炉端山友会仲間4人
2016/02/01

コースタイム
路駐点07:40-取り付き08:05
登山開始08:10−林道出会い09:20-赤谷峰10:20--
赤谷峰10:30-小屋11:15
小屋11:50-伯母子岳山頂12:10-12:20
山頂12:20-小屋12:55
小屋13:00-コノ谷登山口13:55-車14:20
総時間6時間40分
伯母子岳登山口は、小辺路の大又登山口、護摩山壇から通じる奥千丈登山口が一般的であるが、少し前まではコノ谷(子の谷)登山口やナベワリ谷方面からも登られていた。もちろん小辺路の十津川側からも利用もされていただろう。
どの登山口も一度は登ってみたが、今回は積雪を予想して、赤谷峰と伯母子岳を周回するルートで、最短コースで登ってみた。
参考資料は、古いエアリアマップからだ

伯母子岳の山名の由来は、村の長者が山の北側の子の谷に住む美しい乳母に、子育てを頼んだことにあるとされている。
今はコノ谷と記され、ダートだが林道が通じている。
古いエアリアマップのクロ尾からのコースは不明瞭に成っているだろうと、カラオレ谷南側の尾根をバリエーションで登り赤谷峰に向かった。
そこの低いフィットでは石を取り除きながらも、コノ谷林道は途中までしか入れずだった。
徒歩で、取り付を目視したが登れる!!かと考えてしまうほどの急傾斜ですが、植林の尾根、人が仕事に入る尾根だから難しいことは無いと判断して取り付いた。

コノ谷林道と取り付き

取り付きの橋横から登るが、標高差80m程度は落石注意の尾根で、初心者登山は避けるべきと判断する険路だ
木の根を持ちながら慎重に落石を避ける。
一度落としてしまえば、後続はそれを避けるに難しい尾根だった

                             

地図どおり100mも登れば、コースはルンルンで踏み跡道があり、今回はテープまで行き先を案内した
平らな所で小休憩を重ね、現在地特定に時間を掛けた。
予想した尾根積雪30cmははずれ、霜柱は見られるが積雪はゼロ、取り付き100m登れば歩きよい尾根だった
表現はスイスイだ。
余りの拍子抜けする積雪に写真を忘れて、取り付き付近の一枚しかない
登ってゆくと林道と出会うはず、地図波線は林道で、その終点付近に出た。
その先はソマ道風になり、古いエアリアマップが書く道だった。
  
林道で休息するが、雪の少なさに暖冬を感じながらその先の尾根に取り付く

予想ではコノ付近は50cm程度の雪があるだろうだったが、写真のように雪は無い
途中にお腹の調子が悪い鹿でもいるのか、キハダの木の皮が鹿に食べられていた
整腸剤の漢方薬はこの木のアマハダが主成分だ。爪で一欠けら取り口に入れたが苦味がすごい。
胃の調子がよくないショウタンの神様からのプレゼントなんて、オー苦い
主尾根に突き上げ、赤谷峰を目指す。南側に吹き溜まった雪は30〜50cm有るものの、尾根には新雪が無い
おまけにトレランコースが出来上がり、倒木は切り取られ歩きよい尾根になっていた。
  
薄っすらと霧氷ができ冬の感じはあるが、霧氷の尾根は期待はずれだ。
少し風が強い、気温は0度を感じる。粉雪が降る
赤谷峰山頂からは、薄っすらと伯母子岳が見え、それなりに美しい
  
二等三角点は雪の下で靴で掘り起こした。
この三角点は、山名と同じ赤谷峰だ。宝来の鈴さんがそれを示す点の記がつけられている

赤谷峰点の記
等級種別 二等三角点、点名 赤谷峰(あかにみね)
北緯 34°05′00″.3026 東経135°40′06″.7059 標高1336.24
所在地 奈良県吉野郡十津川村大字杉清オバコ34番地
選点、明治34年6月11日 埋表 明治34年9月18日
最終観測 昭和60年3月20日 
石柱は、昭和60年7月8日に新しく作られている
伯母子岳非難小屋に向かって尾根を引き返す

トレランだろう。尾根雑木や倒木が切られていて、清水峰に続く尾根方面に細かくテープが打たれている
この尾根歩行経験があるが、マア走るに良い尾根だが私的にはユックリと尾根を楽しみたい

途中で同行者達が、続図法を経験者と話し合っている。嬉しいね
  
地図が読めれば、地形図地図と村の道標にある伯母子峠の位置の違いが読み取れる
小さなピークの向こうとこちら側の違いがある。
兎に角雪は無いに等しい。春の雪解け山だ
小屋で食事を楽しみ、伯母子岳山頂を目指す
道標の伯母子峠から山頂に向かう。今日は私達以外1人の登山者を見かけた
雪は吹き溜まり分のみ、先日の雨でよく締まり歩きよい。
  
一汗流せば山頂だ。
山頂の馬酔木には樹氷の花が咲き綺麗だ。
薄靄の向こうに、夏虫山や護摩壇山方面の尾根が美しい
景色を楽しみ大又側に下る。
  
下りこんだ三叉路から小屋に向かって林道を歩く。
雪は締まり少なく歩きよいが、時々は氷り、ズル、オッ、滑る
小屋横で小休止、
小屋横から尾根を下る。最初は踏み跡が無い
下ると直ぐに林道が出て林道下から踏み跡が出る。
歩きよい尾根だ
  
踏み跡に沿って下れば良い。テープ類は無い
尾根先は少し○危の下りだが30m程度、補助ロープがあれば初心者もOKだろう。
林道に出た
 
取り付きに、古い村の道標が残っている
林道を車に向かって歩くが、雪の少なさにアイゼン不要で少しガッカリだが、初めての取り付き尾根やその様子に、裸岳コースや新しいコースが描くことが出来た。参加者もそれなりに満足できただろう
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