大台ケ原バリエーション 奥坊主、口坊主とテンネンコウシ高 2017/05/23〜24 三人 |
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奥坊主、口坊主は小さなピークだが、紀北町から入るも大台ケ原から入るもコース取りが難しく、最低一泊は要するだろうピークだ 大台ケ原エアリアマップにその名は載るが、訪れる人も少なく私自身も今回の機会を逃せば多分行けなかっただろう |
山仲間で呼吸が合うシマヤンとの山行は多い 今回、シマヤンがコースを設定して三人で読図山行を行った 検索をかけるにもコース図は出ないが、シマヤン所属の山クラブが加茂助谷の頭と奥坊主にトライした経験から今回のコースを組んだそうだ 私自身はピストンを好まないから周回コースを組むことが多い 尾鷲辻、堂倉山、地池高、境界尾根から奥坊主、口坊主にと思っていたが、今回はシマヤンに譲った |
大台ケ原駐車場に着いたのが6時20分ごろ、登山準備をして6時40分に日出ヶ岳にハイキング道を登る 思ったより暖かく山頂は快晴の絶景、富士山が見えないかと展望台に登るが、それは甘かった 久々の大雲海にしばし展望を楽しみ、下り始めれば、当たり年なのだろうか、石楠花は満開で林道までの下りは石楠花のトンネルだ 階段下りの嫌いなショウタンも足取りは軽い 堂倉避難小屋は何時も綺麗だが、あくまでも避難小屋、宿泊での目的には使用しないでとの張り紙だ 少し休憩して林道に下り、下った付近に今日の宴会グッズをデポして、林道を取り付きの目標点、堂倉橋までハイスピードで歩く 取り付きまでは何の問題も無い快適ルートだ。 |
堂倉橋まで林道を急ぐ、歩くにユックリなショウタンは駆け足だ。シマヤンマッテー 堂倉橋から林道を100mばかし歩いた所から取り付く 09:40分に取り付く↓ 約100mばかしは浮石注意 この付近では唯一の傾斜の斜面、浮石も多くあり、安全な登山口とは言えないが、浮石注意で100mばかしを登れば登りよい斜面だ 石楠花に癒されながら斜面を登る。 尾根角度が変わる所に小さなピーク、10mばかし下り金網沿いを尾根に向かう。 少し馬酔木や針金網囲いが気に成る所だが見晴らしがある 上手く尾根に載れば後は問題の無い尾根だ |
境界尾根に出れば尾根はだだっ広く尾根角度がわかりにくい 経験のあるシマヤンは口坊主はこっちだと言うが、ショウタンの頭整理に時間が係った 境界尾根にコンパスを取って、方向を確認するがどうも頭がおかしい 休憩してコンパスを頼りに尾根を探りながら下る。 先頭を行く私に、ショウタン行き過ぎとシマヤンから注意が飛ぶ 赤い、山ツツジに気を取られて下りかけるが、尾根が地形図より小さそうだ シマヤン尾根はあれと違うと?言うショウタンにGPSで尾根を確認したシマヤン、アレだアレだとトラバースで尾根を訂正した 兎に角広場のような地形、奥坊主に向かう尾根を拾うに注意が要るだろう この付近で、木馬道跡らしいものの道跡にテープが有った。 その後テープが時々に打たれていた 石楠花のトンネルを抜け、見晴らしなどが出てルンルンと歩くが、シマヤンここじゃないのと尾根角度違いに気づく シマヤンは思い出したように、前回はここでアルバイトだと状況を思い出した 写真などでその付近をあらわすことは難しい 地形図を穴をあくほど眺めることが大切だ GPS頼りも良いが、このコースばかしは地形図読みが大切なコースだろう 上中写真からの見晴らし |
急傾斜を下って、尾根を取ってゆけば痩せ尾根が出た この付近は余り記憶に残らなかったのか記憶は薄い 正面に薄っすらと奥坊主が聳える↓ 痩せ尾根が出て、急傾斜を登れば奥坊主の山頂に立った 山頂は見晴らしが無く、山頂に立つ喜びより地形図を頼りに山頂に立てたことの方が慶びは大きかった 奥坊主には主図根が有る 山名板も少なく痛んだ物が多い 落ちたのか、一枚の状態のよい山名板を木にくくりなおした 古い山名板、この方は今年も来たようだ。 熊野側から来たのだろうな、上級者の方たちだろうか |
見晴らしは少ない 11時55分と昼食タイムにした。 他のページでは八町滝が望めるそうだが、すっかり忘れユックリとお腹を満たす 12時26分、30分の休憩で口坊主を目指す 急坂を南に下るがコレが本当の急坂で用心用心 下りきれば歩き良い尾根になるが、だんだん細くなり、小岩が立ちはだかる 痩せ尾根を行けば小さな岩陵ピークに成り、その前に口坊主が険しい傾斜を持つ槍形の山、振り返ればアレを下ったのかと、急傾斜の奥坊主が望める。 奥坊主↓ 口坊主↓ |
岩稜のピークにリュックをデポして5mも進めば、アララ切り立った岩、高さは5〜6m、コレは懸垂下降か?下っても登れるかと覗き込めば、巻きは無理だろうし、と思っていると右手に棚がある。一段下ってみれば、オッ、ショウタンでもOKのクライムダウン、ユックリと下ればOKだ (初心者には難しいだろう) |
下り小さなギャップから細い尾根状の山肌を登れば何も無い山頂に出た 岩質の山肌には、始めてみる白いイワカガミが群生するが、栄養分が少ないのか花は小さく、イワウチワのように一株一輪の小さな花を咲かす 綺麗だ。山頂よりもそれが嬉しかった 山名板は無い、 フト見ると下に一枚の看板が落ちていた。 付近の木に取り付けたが、道具が無い 苦労して登るが、山頂の魅力は少ないが、バリエーション登山、珍しい山名の登山には面白いだろう それにしてもルートがややこしい。小さく打たれたテープに安心を覚えるが完全では無い |
少し休憩して粟谷小屋を目指すが、大台ケ原付近は、下って登り返すパターンの山々、疲れた足にはつらい物がある 奥坊主への登り返しは、僅かの高さだが、自然と巻きコースに成った 後も平らな境界尾根までは急坂、細尾根の疲れた足には注意のコースだ 石楠花や赤ヤシオが疲れを癒す。本当に花が多いコースだ。今年は当たり年だろう |
次回のために、ユックリとコンパスを当て方位、尾根形状、等を記憶に叩き込んだ?? 小さなピーク横をコンパスを取り尾根に乗り下る 下れる地点はピンポイントだ。 初めて下るには、堂倉橋から100m少し北の地点だ 私の地図は1/15000、橋から1cm北の地点だ 下りは慎重に下る。コンパスは尾根の曲がる地点まで二度に分けて取る 曲がり付近が済めばコンパスは尾根を外して指す。又は次の曲がりを先に取っておけばコンパスが合えば曲がりを越えた事になる 林道への下り口の5m程度はやや危険だ。 急がなければ補助ロープを出そう 堂倉橋を渡れば、名水が湧き出る。 水はここで確保できる 堂倉川の透き通った水は沢登りをしたくなる 少し歩けば、洞窟に棚がある??と思っていると、小屋の主人が、昔の植林苗の保管場所だと言った 気温が一定で湿気も多く苗の保管に良いそうだ 小屋まで2.5km程度、登り返しは林道と言えども疲れた足に応えるが、シマヤンたちの足は速い 大汗を流すショウタンだ 小屋到着は17時03分、大台ケ原駐車場から総時間は10時間20分係っていた |
粟谷小屋からテンネンコウシ高、緑の尾根、日出ヶ岳、駐車場 2016/05/24 二日目 距離約9km 標高差+約850m |
小屋で朝食を済まし7時10分と出足は遅い。 少々昨夜のアルコールが過ぎたようだ。 大台ケ原山、日出ヶ岳の登り返しは階段道だ。面白みの少ない登山道、 三人は超山好きの薮濃き名人で、マークが無い人の気配が少ないコースを選ぶ。 話し合い、比較的早く登れるコースはと堂倉橋の左岸隅から踏み跡状の所に踏み込む 粟谷小屋から堂倉橋まで40分ほどだ。 中は植林で、どこかにソマ道が有るだろうとそれらしいところを選んで登った 地形図から、何処を登ってもテンネンコウシ高に行けるはずだ コースは選ぶより、歩き良いコースでドッコラショ 途中でソマ道を掴むが、直ぐに消え隣の尾根にトラバースしているようだ 兎に角ソマ道に沿って登ったが、尾根を変えてもコースが違うだけでたいした問題では無い と言っても写真で見るように上手くコースを取らないと傾斜は半端では無い 主尾根?出会いにコンパスを取り登る |
ところが、目的の主尾根に出れば、見事な馬酔木、大きなショウタンは這ったり潜ったり。 それでもコースは取れる。 アセビブッシュを抜けるとヤレヤレで振り返れば、昨日の登り尾根が見える。見た目は優しい 今日の尾根は見るに美しいが、アセビがねー。 |
植林内に入れば綺麗だが、マタマタ急傾斜、慌てる山行でもない。 途中で茶など飲んで行動食で腹を満たす。 ギンリョウソウ ところが、目指すピークは岩陵だ。 登れるかと目視するが、ショウタンレベルで登れると見た 一汗流せば山頂に出る。 後は尾根続き、一応コンパスは取ったが尾根間違いをするわけが無い ただ、尾根はだんだん細く岩質になり、○危なコースに成るが、ここに出てテンネンコウシ高まで花花花、花街道の岩道だ 賑やかなテンネンコウシ高からはマークや踏み跡が濃い 途中からマークに沿って裕ー、ミネコシ谷へと下る 昨日は快晴だが、今日は曇り遠望は無い それでも大台ケ原山は美しい ミネコシ谷でユックリと昼食、ティータイム、30分のロング休憩だ ミネコシの出会いまでを緑の尾根と呼ぶと言うシマヤンたちクラブ、流石に緑が多い 単純尾根だ。尾根中央を登れば良いが、小岩や石楠花が行く手を阻む所もある 簡単に、日出ヶ岳まで一発コンパスでいい加減に登った。 一つの色のマークを頼り読図はサボる。いい加減なショウタンを発揮する 登れば姫笹になり、マスマスガスが濃く成りだした コンパスより踏み跡を頼り、急坂は巻き、ルンルンだが少々お疲れだ 後どれくらいとGPSをカンニング、登山道出会いのミネコシは30m先だった 日出ヶ岳に出れば、昨日と大きな違いで、展望台すら見えないガスだが、ハイキング道で出会うツアー客が多い 登山か観光か、大台ケ原、日出ヶ岳は人気の100名山、深田久弥も驚いているだろう |
駐車場には13時03分と約五時間のバリエーションは楽しかった このコースは簡単だが、それなりの読図力、登攀力、経験が要るコースである事は言うまでも無い |
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