吉野町

大平山と三角点、天倉と六田
2018/04/19
 2人

総時間
10時〜17時10分
吉野山の麓に六田地区が有り、其の南に低山だが読図に面白い地形の大平山がある。
三角点に興味が無ければ登るに物足りない山だが、コースを考えれば読図山行にはもってこいの山だ
時間的理由も有り約10km、三つの三角点を特定しながら周回するコースを組んで見た
今日は読図と三角点に興味の有る宝来の鈴女とコンビを組んだ
  
吉野川沿いの何処も駐車場は無く、今回も付近を捜したが適当な位置は無い
最悪、柳の渡し下の河原駐車場に置き、美吉野橋から歩くことも考えたが、目標道の途中に小さな凸地を見つけ、路駐した
目の前に広い地があるが、ここは私有地で駐車は出来ないと地元民の話、小さな凸地には良いだろうと地元民さん
路駐点の上には墓が有り登り口を塞いではいけない。
鈴さんが、彼方此方と民家を尋ねてくれたが結果は出なかった
なんやかんやで、登山開始は10時を廻ってしまった。
尾根に拘るなら、墓道から尾根を利用して登ることも可能だが、鈴女は地形図を見て、道を歩く方が良いよと道を選ぶ
山桜はマダマダ綺麗に満開だった
地元の方は、奥まで車で入れる事を言って下さったが、其の通りで地形図三叉路まで入ることが出来たが、それでは登山の意味が無い
  
熊も出るようで、スズを鳴らせとの注意書きが有りそれに従った
地図三叉路付近は注意の要る分岐だ。
ジックリと地図を見る
道が行き止まる所からは、細い登山道になる
  
ここでも登山道は分岐している。地形から現在地を見てコンパスを取ると??と思う方向だった
鈴女、目ざとく青いテープを見つけた。
このテープの主はマイナーな三角点でよく見かける
地形図にはピーク外れに点が載るが間違わずに探す鈴女。有った有ったと笑顔で点にタッチする

三角点の記

等級種別 四等三角点
北緯34°22′42″.5381
東経135°50′16″.3596
標高330.77
選点 昭和59年5月19日
埋表 昭和59年5月31日
観測 昭和59年6月13日
所在地 奈良県吉野郡吉野町大字六田755番地

  
大平山東側はメガソーラーの工事中で、シャープ電気が開発中のようだ
目標は、西下の沢を越えて黒実線の道に出ることだ。予定では今回下った尾根を下るだったが、一抹の不安は、沢を越えることだった
三角点から下り予定尾根に向かうと、アララ道が南に伸びる。それも状態は良い

道なりに下れば、予定林道の黒実線に出れると思い道成りにルンルン
所がとても下れない傾斜に成り、西方向から回り込もうにもソーラー開発地は通れない
南に向かって下るが、これも急傾斜。小さな谷を下ってみようとシザの中を下り始めたときに、アララ、足が宙に浮いた
ズズさん、引っ張って、後少しでおちるところだった
ジックリと見れば下る方法も有っただろうが、予定尾根まで引き返した
予定尾根もコンパスで探るが、雑木や羊歯で尾根は見えにくい
コンパスを信じ雑木の中を下ると、目視で見える植林帯が出て、植林内を下った
ここが二人の運のいいところで、下りきれば耕作地跡の植林、古いが木橋が出て沢渡渉を免れた
水量もソコソコ有りラッキー
黒実線道にワダチが有る。通行利用も有る一安心だ
右岸側の斜面を見ながら登れば最適な下りであった事に安心を覚えるほど右岸側は何処も厳しい
大平山から尾根を引き返し破線道で目的黒実線に下ることも可能だが、バリエーションのブッシュも好きな相棒だ
  
ここからは読図メーンのハイキングだ
現在地を探りながら林道を歩けば、地形が読める変則四差路が有る
其の少し手前に大溝之谷の看板が出る。ここがトビガ尾の先だろう事は直ぐに分かるが、看板は谷名らしい
意味不明で登る。地形はわかりよく、四つの道も判読できる
急カーブ先から道は良くなりルンルン。其の先で舗装路となった
  
大溝之谷にかかる橋↑
途中の山肌に、工事中立ち入り禁止の階段が出た??
後で知るが、ソーラー発電用の送電鉄塔建設中だった
上のT字路で食事だと汗を流す。
フト振り返れば、送電鉄塔の工事が見えた
写っていないが現場では見えた
T字路は広場だ
誰も来ないと広場に伝と座る
其の向こうに工事現場ととんがった山が見える
何処だ何処だとエアリアマップを開くが載っていない
169号線の北側で高い山は??と考えているとすかさず鈴女、あれは竜門岳、右手は烏の塒屋山だと言う
流石、一等三角点が乗る山だ。山容はよい
 
食事はユックリと取、ワイワイ
ここでコンパスを取り方向は確認するが、手の届く所にタカノツメの幼木が見えた
山菜取りの大好きな相棒は、これは見逃すはずは無い
読図も疎かに、タカノツメ、タカノツメと上を見ながら歩けばすっかり方向を間違った
三叉路が出た。ここでコンパスを取ればいい物を、タカノツメに目が行った
これだけ有れば充分とそのまま下る
ソロソロ送電線下を潜るはずだが送電線は無い
アララ、ここは何処、二人は地形を確認したが分からず、道の角度をコンパスで取、地形図に其の角度の合う道を探す
考えていた鈴女、ショウタンこれは三叉路を反対に来たようだと記憶をたどった
兎に角三叉路まで引き返しコンパスを取れば反対に向かっていた
  
通行を制するコーンが置かれていた分岐だ。
入れば、山抜けの最上部の道は抜けていたが通ることはできる
其の先で、ゲンチャの放棄が有る分岐に登り尾の看板が出る
尾根名を書いている事はわかるが、何のためかは全く分からない
ハイキングコースが有ったのだろうか、この付近はマッタケ山が多いそれは考えにくい

方向を確認しながら歩く、ゲートが出て登ってゆけば見晴らしも出て、桜も綺麗だ
  
ソロソロ高圧電線下を通るはずと上を見ると、其の右横に鉄塔が有り、左手に登り口を示すように高サギと書かれた道標が出る
この意味はまるで分からないが、そこからソマ道に入った
私の単独ならここから直登だろうが、相棒は少しでも上にとソマ道を登る
上に反射板が出た。コースは変わるが二度目の相棒は反射板を知っていた
適当に反射板裏に登れば三等三角点、天倉が出た
  
点の記の補足をしよう
昭和55年7月5日観測、
所在地 奈良県吉野郡下市町大字立石字天倉296-3
小字が山名とすれば、てんくら山と呼んでも良いだろう
  
鉄塔直ぐ上にも地名道標が出たが名前は記憶から消え、写真は写っていない
満開の桜を楽しみ、金剛山地の見晴らしを楽しむが、ここでどうしても素通りできない山菜が出る
ワラビがニョキニョキ、鈴女は摘みつみニコニコ、この先の時間は忘れている
間違った交差点まで出て、もう蕨は摘まないと言いつつも、摘み摘み、好きなんだろうと私も摘み摘み
 
途中でマタマタ看板が出る。踊場、と北口と出た。
看板のあったところを繋げばハイキングコースはできるがその意味は不明だ
兎に角読図も良いが、ワラビもよい
  
鉄塔工事箇所がある。今は入れないが登れば見晴らしが良いだろう
トビガ尾はピストンで行く事にしている
トビガ尾はカシミール山18000の記す所を山頂としたが、私的にはもう少し先だろうと感じているが、読図だ其の場所が当たればよいとアバウトだ
工事用の小屋がある分岐をトビガ尾に向かうが、この道筋もワラビだワラビだとニコニコ
  
トビガ尾の山頂は掴みにくい平らな盛り上がりだ。
この場所への登山者は無いようだ
林道に引き返し、ワラビ摘みが再稼動だ
  
ほとんどは林道歩きだが、ハイキングにはもってこいの道だ
ただマッタケ時期は立ち入りが厳しいだろう
地図は手放さず分岐が有るごとにコンパスと地形で確認する
鉄塔が大きなランドマークだ
畑作業中の方に畑内の立ち入りを請い、三角点、六田に向かう
建物の裏に三角点があると教えて下さる村人だが、位置は少し違った
 
三角点六田の点の記

等級種別 三等三角点 点名 六田
北緯34°22′58″.1979 東経135°49′19″.9310 標高297.38
所在地 奈良県吉野郡吉野町六田112番地
選点 明治36年6月5日 明治36年7月19日 観測 明治36年8月29日
最新観測 平成21年11月21日
三角点から引き返し三叉路を特定するが、目的道は本当にこれが黒実線道と疑いたくなる荒れた道だ
  
個人の墓地がある横から下ってゆくが、直ぐに中央道を下るが良いかと思い出す頃、アラ、ストックが無い
三角点に忘れた。リュックを置き取に行くショウタンだ。
2kmもアルバイトだ
引き返すと、リュックを整理して待っていた鈴女、女性が一人待つには怖いと感じる所だった
この道はもう黒実線を書くより破線道的な道に成っていた
 
林道分岐にはコンクリートの橋があるが、登りに利用するなら其の場所の特定は??と思うだろう

林道はゲートのところで下に分岐した道だと記憶する相棒に、読図の確かさを感じる
道を探りコースを探るのが面白い。
ありきたりのコースでは満足できない山姥は今日のコースに大満足で疲れを見せない

地図に載る神社と寺マークに出会えば、登って地形を確認するが、ショウタンは手洗い水で顔を洗う罰当たりも者だ

 
古くからの道なのだろうか
地図を見ながら此処は此処と確認も怠らず楽しく歩く
こんな鈴女と知り合ってもう15年か?読図の腕を上げる相棒になった
マタマタ、バリエーションを歩くだろう
 軽四なら充分な凸地駐車
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