西山観音、大栂山、三本栂、高塚
2016/05/21
3人

コースタイム
ゲート。8:45-西山観音9:35小休憩ー尾根林道10:35-大栂山11:15小休憩-三本栂12:39-P1418,昼食13:12〜13:45高塚山14:35休憩
三本栂15:30-林道16:02-ゲート17:45
上北山村の小谷林道から河合集落(上北山村)の始まりの地、西山観音から大栂山、三本栂、高塚と登り、下山は少しバリエーションを加えながら小谷林道を下った。
満開のシロヤシオを楽しみ、これでもかとの新緑を楽しんだ。
コースは思ったよりも手ごわく、前日は深夜帰宅、早朝出発のショウタンには激しいものだったが、このコースを教えて下さった宝来の鈴さんやS女はルンルンと尾根を楽しんでいた。
大峰奥駈道に続く道は多いが、案外忘れられがちな小谷林道コース、このコースは一のタワから高塚山や三本栂に下るコースは案外知られているが、上北山村の小谷林道から西山観音経由で大栂山、三本栂、高塚と登るコースを取る方は少ないだろう
モウ朽ちかけた、小谷林道と書かれた道標を目にする方もいるだろうが、行者環トンネルから小谷林道入り口まで上北山村が主催して古道歩きをしていた事を知る方は少ない
今回、宝来の鈴さんの案内で、忘れられたような古道を歩き其の軌跡を残した。
R169の上北山中学校南直ぐの小谷林道入り口からゲートまで車で入る
小谷林道入り口には、西山観音への案内がある
兎に角ゲートまで入った。
  
ゲート手前に車が路駐できるが、ゲートの開閉の邪魔にならないように置かなければならない
落石は有るが、舗装され、通に問題は無いが少し注意が要る
登山準備をして登りはじめる。林道沿いの小谷川の水は綺麗で小滝が多く、初心者向きの沢に見えた
林道なりに登るが、足の長い鈴さんの歩行は早く、待って待ってとふー汗が流れた
 
西山観音の案内が出るが、西山観音までの林道は地形図には反映されていない
案内に従って登る。地形図から略現在地を掴んでいるが、ふーややこしい
鈴さんは、手書きで地形図にコースを入れている。彼女のコース読みは天才的で良くマア間違わずにコースを書いているのには驚かされる

棚滝山に行ったときの地図と言う鈴さん↑
登ってゆくと、上北山村のコース案内道標が出る。
??、方向がオカシイと思いながら先を行く二人に待ってー
  
直ぐ先で折り返すように西山観音への道が有り平地に祭られた観音様前に出る
 
西山観音由来によると、
大峰奥駈道の各宿坊護持の為平安末期より峯通りに近い地に人が棲み始めた「西山」の地もその一つである
南北朝の末頃平姓の名乗る「家長」という武蔵国(現在東京)の武士が一族と共に来り住し西山に聚落形作ったのが河合の始まりであり、約610年程昔の事である。
家長は念持仏「如意輪観音」を祀り為にこの地は観音菩薩の霊地としても里人の帰依篤い地となっていた
文禄年間(約400年前)人々は水の便を求めて現在の河合に移り住み観音様も景徳寺秘仏本尊として祀られるにいたったが、西山への信仰は依然として篤く、現地に小祠を建て新たに念持仏を安置し際祀は絶ゆることなく続けられていた 伝伝

慈を以って福を汲み、悲を以って苦を掬、この意味が理解できたようで出来ない私だが、兎に角手を合わせた。

西山観音周辺は自然林で、少し先には上北山村の体験自然学習の森が有る
 地形図から平らな地が有るのだろう。そこが住居跡か??
西山観音下の道標は古道に沿って付けられた物だそうで、朽ちかけている
この道標が無ければ、誰もこの道が古道とは見分けがつかないかも。鈴さんの案内で古道に入る
道が残りソマ道とは違うそんな感じで尾根をジグザグに登る。小さなマークは有るが完璧ではない
朽ちた道標が斜面に落ちていた。兎に角直そうと彼女達、字を上下にしてマークを合わす発想が面白い
 
  
道成りに登れば林道に飛び出す。そこに道標が有るが、古道は林道から見えないとマークを打つ鈴さん
 
林道を歩き現在地を間違うショウタンに、今は此処と指摘され、アララと汗を流すショウタンは、ふーしんどい
下で林道作業中のブルが見え、前にはあの林道が無かったと覗き込む
作業のトラックが、西山観音前から尾根に登ったと教えてくれる。
  
林道から現在地の特定が難しいが、ショウタン此処と教えてくれる
林道横に上半分が折れた栂の大木が出た。これが山名の起こりの栂で、その下に祠が有ったとか
今はその欠片が有るのみだ
  

林道を歩き、大栂山三角点ピークに登る。
途中に朽ちかけた道標が幾つか有った。
手前から直登で登ろうとする私に。廻れば楽だとお叱りを受けるが、エーイ行っちゃえ
山頂は、三角点を中心に丸い平地だ
 
北側から登れば本当に優しいと言えば、言ったろがとマタマタお叱りを受けた。
ワイワイ登山は楽しい
林道に出て現在地を確認しながら歩くが、調子の出ないショウタンは良く間違った
 大峰が望め、多分明星ヶ岳だろう
私の●●形だとジョークを飛ばす鈴さんだが、相槌は打てない。汗汗
林道から三本栂分岐に道標が有ったが、それは倒れていた。
地形図が読めればその場所は特定できるが、そこそこ難しい
倒れた道標を直す。
破線道は尾根に入るが、古道は斜面をまく形に有ったとか、その踏み跡を探りながら斜面を巻いた
  
道標を直す宝来の鈴さんとS女、                                     斜面を巻く古道跡

古道を通られる方はほとんどいないようだ。薄い踏み跡を探り歩けば、朽ちた道標が出る
良く見ると登山者が巻いたテープが二、三箇所出た
 
三本栂を巻きすぎるなと手前から尾根に出る事を提案されるが、言う事を聞かない私だ
小さな道抜けが出るが三人には問題は無い
地形図から、三本栂に登る尾根を特定した。少ないのだろうがこの古道を知る方たちが歩いた跡が出た
 
見慣れた三本栂に突き上げるが、ふー汗が滴る
あと少しだ、1418mピークに上り返す。
三本栂あたりはシロヤシオは散り始めていたが、登れば登るほど花は満開で、ついついポーズを決める

少し遅くなったが、花見で食事と1418mピークで食事を楽しんだ
白い花に囲まれて飲んだ泡茶はモウ最高だ
 
高塚山に向かう
この尾根は岩陵が出るが通に問題は無い
今が盛りとシロヤシオ(五葉ツツジ)のトンネルをくぐる
三角点ピーク付近で咲いているかと、淡い期待を持っていたアケボノツツジの花は散ってなかったが、山ツツジが赤い色を添えていた
  
三角点位置には同じようなコースで健脚な四人が登ってきた
コースを知る方たちも居られるようだ
高塚山で山座を同定して下山に付く
途中で見た大普賢岳付近
下山は私の提案で、三本栂から尾根を出来うる限り直下した
尾根は植林で案外歩き良い、林道を越え更に尾根へと入る
コンデジのバッテリーが切れ下山中の写真は少ないがコースは地形図軌跡から見てください
完全な尾根先まで下ろうとしたが、アセビの雑木が多いように見え、途中で林道に出て下る
林道は歩き良いが、林道に出た地点は崩落が激しかった
小谷川を上から見ると、小滝や斜漠が多かったし水は美しい

油断大敵、林道で小石を踏んで転んでしまったショウタン。
足を捻り、これが捻挫かと痛みをこらえた
所が、二人は靴を脱げ、靴下を取れ、と手当てをしてくださる
お陰で大事に至らず下山できた
兎に角林道はクネクネと長いが、景色が良いため歩くに楽しい
地図に載る破線道位置を特定して、下ってゆく
破線道取り付き  モノレール小屋の北側が取り付き
西山観音の分岐を過ぎ景色を楽しみながらワイワイと下る
 
心配していたあの長い吸血鬼被害は無かったが。靴を履き変え中に、登山靴に一匹付いていたとかと鈴さん
一発パンチを食らわして、飛ばしたとか、
何処何処と探すショウタンだが、吸血鬼は見事に姿を隠していた
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