高野参詣道
西高野街道、麻生津道(おおづみち)
2015/09/27

総時間8時間休憩含む

麻生津橋から、麻生津峠まで約2時間
北山ピストン50分程度
麻生津峠〜飯盛山約1時間
飯盛山から麻生津橋まで約3時間半

高野山参詣道、京大阪道を東高野街道と呼ぶのに対し西高野街道と呼ばれる麻生津(おおづ)道を麻生津峠まで歩き、北山、飯盛山、雌桂、雄桂と茶臼山を欲張りで歩いてきました。久々に現在地を失いGPSで現在地を探りましたが、それでも道は見つからず極一部ですがバリバリとブッシュを突き抜けました。
麻生津道は京大阪道や町石道同様に、高野山参詣道として重要な役割を担っていた
現在、ハイキング道としては今ひとつ知られていないが、天野の丹生都比売神社を経由してゆくには、便利で高野山にも近道になる
その、麻生津道を利用して、周回登山を組んでみた

名手駅から、紀州街道を楽しんで麻生津橋を渡り麻生津道に入るのが良いのだろうが、車利用のため、麻生津橋を左岸に渡ったところからスタートだ
橋の際に一台の凸地があり路駐した。
橋際から南に向かい直ぐを左折して郵便局前を通る
広い県道に出る右手に六地蔵、第一の地蔵が出る
県道を横断して進めば、道標が出るところを左手、北東に入る
  


この付近から、昭和のにおいが漂う町だ。この雰囲気が大好きなショウタンです

  
突き当たりに麻生津村道路元表の石柱道標が出る
 道標にしたがって南の上ると
左手の川向こうに由緒ありそうな祠が出て、広い道を横切り南に登って行く
 
舗装はされているが、古道の雰囲気がプンプン匂う通りに入ってゆく
道なりに登ろう
坂道が急だったのでついつい下を向いて登ったため、将棋石を見落としてしまった
傾斜はますます出だすが、道の両側は石積みの道へと入ってゆく
広い道を横切る所に、かじやの辻道標が出る(写真)古い石表が石垣の下にあるが字が消え読む事ができない
道標は左を指すので、広い道に沿ったが、直ぐに地元民に尋ねると、そこは新道で古道はまっすぐだと教えて下さった
 
二番目の六地蔵が出てその付近から見事な石垣をめぐらした大きな家が出だす
まるで城のような門を持つ家も有った

第二地蔵↓
 
民家が途切れだす頃、見事なしだれ桜の木がある家が左手に出るが、今は無住らしい
この付近から無住の家が出だした。
坂道はすごい、
 
しばらく行くと堂前の地蔵が出る。立派な祠でベンチがあり休憩ポイントだ
 
桜茶屋付近から急坂な農道と言った感じだが、ハイタ地蔵や横穴井戸等が歴史を物語る
 
 
横穴井戸                           ハイタ地蔵
道標に沿えば道は分かりよい
ハイタ地蔵から農道風になり、ドンドン登った。一箇所方向が分からず、一番農道風の道を直登した

マア、間違っても麻生津峠には出るだろう
地図、400m標高の所で、道がおかしい。コンパスを取るとやや右手を指す
下って谷にでも入るのだろうと推測したが、地元民が道の間違いを教えて下さった
極最近新しい道が出来たとの事で、県道が新しく出来ていた
旧道を登るが、ここで間違って登っても旧道を外すだけだ
通りすごしてしまったと思っていた、弘法井戸が出たがモウ美しい水の湧く井戸ではなさそうだ
前出の横穴井戸も、この付近の民家の井戸も、赤沼田(あかんだ)鉱山が出来て山を掘ってから水が出なくなったとか
  
麻生津峠は直ぐそこだ
麻生津峠には十一面観音堂と、反対側に第三の六地蔵がある。
観音堂は綺麗で、裏にトイレがあった。
 
峠からは見晴らしはない
一軒の民家が有ります
観音堂は水道も有り、休憩も可能だ
峠ピークから10m程度先を左手北に入り、北山ピークに登った
単なるピークハントだが、途中の景色は綺麗でタワワに生る柿は見事だ。
高原の果物は美味しい。熟した柿を出合った農家の方に話していただくが、目茶美味しい
柿畑の中からピークに向かうが、正面はブッシュだ。左手の植林内から取り付くが、ピークは三角点があるだけの雑木の中だ
  山頂
引き返し、林道を?飯盛山に向かう
途中に営業をやめた飯森ホテルが出る。このホテルに泊まりこんで、アマチュア無線を楽しんだのは昨日のように思い出される
ホテルの先に和歌山の新興宗教の開祖を祀る飯盛城が出る。
丁度清掃日で、信者達がいたので中を見学させていただいた。
時代祭りに使うと言う鎧兜や、刀、マタマタ近代の戦争の制服が置かれていた
チョット??と感じる。
  
飯盛山で食事を楽しんで、竜門山方向に下る
飯盛山の写真はない。カメラの電池切れで携帯で写したつもりだが、馬鹿なショウタンだ
竜門山側に下りこんでゆくと、自然に林道に出る。そのまま下れば桂峠だ
この付近も古道は道に削られその姿を探すのは難しい
桂峠の道標
竜門山には尾根を越えてゆくが、林道を進み写真の道標から分岐した林道へと下ってゆく
整備がない林道はブッシュ化が進んでいる
確かに分岐があったはずと注意して歩く。初めてだと上手く探せないかも
 
分岐を掴めば、時々道標が出る。信じて林道を進もう
谷から現在地を推測したが、地図に載る道だかどうか判断がつきにくく、GPSで確認したが、以前の古道跡に沿っているようだ
所が、進めば進むほどブッシュがひどく、手で雑木を広げながら進む
好き物なら行くだろうが、マア通常ハイカーなら、即リタイアか
足下も水溜りなどがありぬかるんでいた

途中で古道を見つけ林道から登ってみた。テープも巻かれていたが、10mで林道だ。
下には道標があった。
ますます激しいブッシュ、モウ何処だか、エーイ行っちゃえ

正面に雌桂が出た。やれやれ、ここで林道が終わっていた
 
以前来たときに枝が又裂きのように折れていたが、流石天然記念物、750年の命を永らえた木だ
樹木医が来たのだろう、手が加えられて、その痛々しい姿を整えていた

ここからは古道が残っていた↓

  

一つ向こうの谷に雄桂がでた
木についての説明板は今も残っていた

道標にしたがってゆくと植林内に出た。この付近は少し記憶がある
道標もある。
所が又林道が出て、これで良いのかと林道に入ると、アララ、方向がまるで変わった
GPS確認だが、景色が見えない位置はコンパスで現在地確認は難しい
どこかで道標を見落としたようだ
今日の相棒は読図も強いが、コンパスの取りようがない、スノーアウトのような状態だった
マア、方向は失っていない、兎に角尾根を掴もうとトラバースで尾根に乗った
角度と、中央に小道が跡が有り、地図から、小飯盛山三角点のある尾根だろうと推測、ブッシュを突き抜けるとミカン畑に出た
やれやれ、景色が見えれば読図も優しい
ミカン畑内を通らせていただいて、地図に載る道に下ったが、しこたま向こう脛をモノレール支柱に打ちつけた
血が出ているようだ。生暖かい、エーイと下ったが、ズボンが血で染まった。
相棒は傷を洗えと言って下さるが、言う事を聞かないショウタンだ。そのうち止まるさ
正面に茶臼山が見える。丸いタンク横から尾根に乗り、獅子囲い沿いを茶臼山に向かうが、これまた条件が悪い
相棒も嫌がらずに付いて来たが、単なる茶臼山ピークハント、大ブッシュの何もないピーク。
せめて三角点でも探そうと、ピークから外れた三角点を探した
農道に下り、マタマタ放棄された柿畑が出る。イノシシが放棄した畑内を走り去った
熟した柿を食べるためだろう。手を伸ばすと熟した柿が・・・・・・
食べながら歩くと湿った農道がすべり、しこたましりもちをついた。今度は肘を強打した。
お尻は痛いが、相棒に見せるわけには行かない。きっと擦り剥けているだろう。 イタタ
農道から、旧車道を通り、堤防に出てデポ地に帰った。
堤防から、飯盛山が美しい。
足から血が止まらないようだ。そーっと裾をめくると、アララ、血が出ていた

ここで、炉端山友会の講習で習った真水で傷口を洗って絆創膏を貼った。
相棒は、ゼリーの健康飲料の空き袋にいつも水を入れ持っている
押せば水が飛び出した
オーしみる。相棒は我慢しろと、傷口を洗ってくれて、絆創膏を貼った。

水道水は塩素消毒されているから、雑菌はない。
非常用水と傷洗い用水をかねて持つ相棒。
講習ではいつもメモを取っている。

マア懲りないショウタンだが、相棒も懲りない
  
紀ノ川堤防から見た麻生津峠と北山     飯盛山縦走尾根                  紀ノ川堤防
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