前鬼から千手岳
2015/05/10
炉端山友会にて

コースタイム
往路
前鬼P←30分→小中坊←70分→二つ岩←20分→大日谷←60分→千手岳
復路
千手岳←30分→大日谷←20分→二つ岩←50分→小中坊←25分→前鬼P 
休憩含まずのタイム

登攀時間を含む総時間
8時間45分
大峰奥駈道の奇岩のピークは、空鉢岳と大日岳、そして千手岳だろう
どのピークも人を寄せ付けないようなピークだが、大日岳は靡きとして開け、山頂の大日様にお会いできるルートが鎖と共にある
千手岳は、小さなコルに千手観音様が祭られているし比較的登りよいピークで、岩経験者は山頂を極める事があるようだ
空鉢岳についてはルートもままならず、上級者を悩ますピークのようだ
  
空鉢岳                          大日岳(千手岳から見る)                          千手岳  

そんなピークの一つ、千手岳に炉端山友会のクライミング初心者達がリーダーの手助けを得ながら山頂に立った。
安全を第一に、会の講習で習った基本どおりのクライミングで登った
人数も11人と多く時間もかかったが、安全はそれ以上大切と基本を重んじた。
 
大日岳をバックに山頂にて 
前鬼の駐車場から前鬼山小中坊まで林道を歩き、大峰奥駈道を登る
新緑がさえ、久々の緑の道を登った。
  
テープが多く打たれた奥駈道だが、霧や雨、夜間下山で迷いの多い前鬼から太古の辻コース、快晴の今日はルートも分かりよくルンルンだが。
途中の足に合わない木製階段は疲れがひどい。
ひと汗流せば、コンガラ童子とセイタカ童子の二つ岩が出る
岩の間から二つ岩に登れば、釈迦ヶ岳や目標の千手岳が見晴らせる
  
ワイワイと景色を楽しむが、階段で足がおかしいショウタンだ 
二つ岩からは急激な登りは無いが、決して歩きよい道ではない
熊の水と呼ばれていた、小さな沢水は土石に埋まり無くなっていた
その先で、大きなガレ谷が出る。大日谷だ。これを乗り越え。トラバースで千手岳を目指す
大日谷でハーネスを身に付ける
  
特別難しいトラバースではないが、慎重にコースを取った。
ごく一部で、フィックスを張って安全を確保した




  
未踏のコースではない、古い道標が出るが、コースは各自が取るべき所だろう
小さな小岩を越えると、観音様が迎えて下さった
自然と手を合わせたくなるような綺麗な観音様で、何年も谷に落ちていたとは思えない綺麗さだ



  
クライミングとしては初級だろうが、私たちは初心者が多い。
トップは会のクライマー、Rikoさんだ
小さなバンドをスイスイと登る
  
岩が得意なzuraさん、Wロープを持ってセカンドで続く、これまた早い
 
シングルロープをセットして順次ブルージック登攀だ
最後はトップロープで3mばかしRikoさんが確保する。
簡単そうだが、初心者には緊張するだろう
  
  岩が上手なS子さんが最後を登り、ギアーを回収して、下山用にドッペルでシングルロープをセットした。
さらにその上に岩陵の隙間を登ると四畳半の石の広場が有ると、みんなワイワイ
  
ピークから見る360度のパノラマはもう最高だ。
  
 
  
 
どうして出来たのか口を開ける岩がせり出している
全員が登るとイッパイの山頂、自己ビレイは蛸足のようになった。
それでも教えは忠実にだ
大満足で下山に繋る。
懸垂下降は少し時間がかかったが、安全には換えがたい
 
急がず慌てず安全にだ
全員下山して、千手観音様に手を合わせ下山に付く
  
往路では小中坊は営業中だったが、下山すると雨戸は閉まっていた
一休みして、林道をショートカットしながら下った。
  
総時間8時間45分、11人の大人数ではこれくらいの時間がかかるだろう
案外登りよい千手岳だが、それなりの準備とクライミングの要領を得ないと険しいピークだ
安易に登るべきピークではないだろうが、山頂に立てた喜びは最高だった。
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