三本山と白鬚岳 2014/04/07 二人 |
コース図 |
三本山と白鬚岳、三本山??と思う方がおられるかもしれませんが、白鬚岳から北に続く尾根に有る940mのピークがエアリアマップに三本山と記されている。白鬚岳には通常中奥から大鯛林道に入り林道を詰め、林道終点に記された北尾根登山口から登られる。大鯛林道詰めの北尾根登山口からは5〜6度経験が有るが、北尾根を中奥から登ってみたいと密かに思い続けていたが、体力的意味からヤハリ大鯛林道中程から北尾根に取り付いた。 |
R169に入り川上村の大滝を過ぎると、アララ、昨日の季節遅れの寒波は、大雪を降らしたように山は白く成っていた 予想外の状況が想像される。正面に小白髭が白い頭をのぞかせた。少し甘く考えたショウタンは、大峰の春山装備で来てしまった。反省するが、マッいいか、白川渡から中奥に入る。中奥から大鯛林道に入り、途中で湧き水を取水して、駐車地点の中奥簡易水道設備前に向かうが、昨日の大雪がそうさしたのか、大きな石が行く手を阻む、石を取り除き進む |
簡易水道設備前に路駐して、ここからは荒れて入れなくなった林道に取り付く |
中奥上の大尾根の峰山は真冬のように白く染める。 |
気温の心配はないが、グローブや靴は雪に対応していない。ショウタンなどはスパッツすら忘れていた。マッいいかと思いながら反省する。ダメなら下山だ。一番心配したのはアイゼンが6本で相棒は八本だ 和歌山市内は雨だったが、此処は雪だったのだろう。などとしゃべっていると、取り付きを行き過ごし引き返す。マタマタ反省 赤破線が登りルート 先ずカーブの角、林道から三本山にコンパスを合わせ、歩きよい斜面を三本山に目指す。 コンパスは常に三本山を指す。わずか200mの標高差だ 取り付きは雪がないが登るに踝付近までの雪が出る。重く案外と滑る 山頂 山頂には一度の服装調整時間の休憩だ。 だだっ広い山頂にテープが一巻き有ったが、登る方が少ないようだ 駐車地点からジャスト一時間だ |
三本山から南に尾根を進むが、小岩が出てコース取りをワイワイ、この付近までテープがチラホラ、 尾根は細くなり始めると懸念していた等高線が混んだ所が正面に出た。 予想通りだ。一枚岩ではないが岩稜だ。少し登って状況を判断したが行けそうだ。 雪は岩にこびりつく程度、木は適当に生え支点が取れるが、アンザイレンで登り、ハーネスは簡易でした 危険を感じる所は確保をしあった。変則マルチピッチと言った所か、とにかくアイゼンが、ピッケルが無い 15m三ピッチでクリアーした 登りきり感じたが、50m下を巻くことが出来そうだが、無雪期ならこの岩超えが面白そうだ とにかく緊張した。マア相棒様様の登りでした。 |
岩稜帯を登り切った。細尾根が続くが、歩きよい尾根だ 積雪が踝を超えふくらはぎ付近とつぼ足状態になった。 高尾が見え出した。高尾への登りもフー、向こうに小さなテープが一巻き、ヤハリ通る方が時には要るようだ 1193mの高尾西に突き上げ高尾で一休みだ。此処で11時15分と大幅に遅れた。 高尾分岐道表と樹間からの見晴 |
高尾から北尾根コースの核心部に入る 無雪期なら慎重に歩けば問題のないコースだが、初心者は同行者がいるところだ 痩せ尾根超えは時間と体力がいる。無雪期もトラバースが主流だが、テープがそれを誘う、中途半端な雪は足下を隠すのみだ 夏場を知るショウタンは浮き根注意のボチボチ歩き |
六本アイゼンは所詮ハイキング用だ。よく滑る 痩せ尾根ギャップ状態のところに出た。ロープを補助して安全をきした。帰り用にロープを残し正面の急傾斜を登るが、雪が手がかりを消す。時間がかかった そんな斜面を三度ほど越え山頂の肩付近に登った。最後にトラロープが捨て置かれていた。新しいものだ 登り切った。ヤレヤレ 後は尾根と急傾斜のみだ 最後の倒木の有るトラロープ斜面上から、台高山脈が綺麗だ。 池木屋山から両仏山まで予定のある薊は雪で真っ白だ 登尾ピーク付近を見る |
雪が完全なつぼ足と成り、スパッツのないショウタンはソロソロ冷たさを感じだしたが、気温が低いので雪解けしない 一度京都の竜ヶ岳で、マイナス9度の雪面をノースパッツで歩いた経験が有り、ズボン下が凍るとスパッツ代わりに成る事を知っていた。今回は凍らなかったが 白鬚岳の山頂が見える。相棒にラッセルを頼み、ショウタンは一歩一歩、若い相棒はすごいスピードで登った |
テープが直登でコースを誘う。下が完全に凍っていた。ズル、ズル 上を見上げると相棒は山頂に立ち、余裕のピースだ。予定時間を大きく超えてしまった。 山頂には13時30分。5時間15分の時間がかかった。 |
山頂の景色は最高だ。大峰山脈は笠捨山から、大峰山まで、台高山脈は両仏山、峰山と中奥の集落、金剛山地は二上山から中葛城山、岩湧山まで、大パノラマは疲れを癒やした。 |
13時05分下山開始 下山用ロープを準備した。6mmのライニーマロープ25m、簡易ハーネスを締め直しいつでも懸垂の用意だ 下山は早い、残置トラロープの傾斜はロープ補助なしだ、登りでアイゼンが緩んでいたショウタンはアイゼンを締め直す ひざを痛めた所が再発したようだ。踏ん張りが効かない 安全のため、急傾斜はロープを補助したり、訓練を兼ね懸垂下降を試みた 相棒は、木を持ちながら下山する。早ー、あいつは猿か |
トラバースは往路よりトレースが有り早い るんるんと下るが、ショウタンは若い相棒について行けない。ペースを合わせてくれる 高尾分岐 |
高尾分岐からは下りよく、コース跡も分かりよい 尾根から斜面への分岐を見逃さなければ危険など無いが、斜面下りは道が踏み跡程度と痛みが激しく、3年前に仲間が木の根に足を取られ滑落して、重症を追った所だ。雪は少ないがアイゼンは装着したままだ 下山尾根 斜面への分岐と 斜面の踏み跡道↑ 分岐から斜面に、ガスが出れば高尾分岐と斜面への分岐特定は難しいところだが、道標がありがたい 斜面を踏み跡を頼りにクネクネと下る 最後に沢を越えて、北尾根登山口の林道に出る。 沢でアイゼンを洗って一休み 林道は荒れた所も有るが、下り良い、途中で滝が見晴らせた。大鯛の滝だろうか? 林道角をパスしたりと下山を急いだ 車が見えた。15年前の登山口道標が今も残っているのを見つけ、オッ、残ってる 最後まで楽しい、三本山、白鬚岳コース面白かったが、装備に反省が残った。 下山タイムは、3時間5分だった |
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